舐められるとは、人から見下されたり、軽んじられることを意味します。
どこへ行っても舐められたり馬鹿にされる人もいれば、そうではない人もおり、その違いが分からず悩む人もいるのではと思います。
舐められやすい人の特徴や、舐められない人との違いなどについて解説します。
舐められる人の特徴
下手に出る
舐められる人はコミュニケーションを取るときに、下手に出るような態度が多いです。
人の顔色をうかがい必要以上にへりくだったり、おどおどした態度が弱そう、逆らわなさそうに見えるので舐められる原因になります。
お人好し
舐められるのはお人好しな雰囲気がある人です。
優しそうに見えるので、何をしても怒らないだろうと思う人から舐められることがあります。
またお人好しの人は、他人の頼みを何でも引き受けてしまうことがあり、それも舐められる原因になります。
言い返さない
舐められるのは、嫌なことをされても言い返さない人です。
自分の意見を言わないでいると、反撃してこない、何も考えていないと思われて舐められる原因になります。
また嫌なことを言われても笑って流そうとしたり、ヘラヘラしていると、傷ついていないと思われて舐められたり、馬鹿にされることがあります。
断れない
舐められるのは、人からの頼みを何でも引き受けてしまう人です。
本当はやりたくないことも頼まれたら断れないので、何を言っても反対しない人と思われて舐められることがあります。
舐められると都合の良い存在のように思われてしまうタイプです。
八方美人
舐められるのは、何でも他人に合わせようとする人です。
好かれるために誰にでも良い顔をしますが、同調するだけで意見を言わないので、意思が弱そう、何も考えていなさそうと思われて舐められることがあります。
個性的
意志が弱そう、影が薄いと思われて舐められる人もいますが、個性が強過ぎても舐められることがあります。
ファッションが個性的、天然で風変わりな発言が多いなど、独特な雰囲気があると目立つためです。
皆と違っている人を差別したり、変人扱いする人からはいじられたり、軽く扱われることがあります。
ミスが多い
仕事でミスが多い人は舐められることがあります。
ミスが多い人は能力が低い、改善する努力をしないという印象を持つ人もいるからです。
仕事ができない人を馬鹿にしたり、見下す人からは舐められてしまうことがあります。
マイペース
マイペースで行動が遅い人は舐められることがあります。
行動が遅い人は仕事が遅い、怠けていると思われることがあるためです。
特にスピードが求められる仕事ではそう思われやすいでしょう。
行動が遅い人にイライラしたり、悪いイメージがある人からは馬鹿にされたり、舐められることがあります。
優柔不断
優柔不断でいつまでも迷っていたり、他人に頼りがちな人は舐められることがあります。
優柔不断な人は判断・決断力に欠ける、自分の意見がないと思われるためです。
頼りない雰囲気が情けないと思われるので、舐められやすくなります。
知性・マナー
言葉遣いの間違いが多い、常用漢字が読めない、マナーが理解できていないなどの原因で舐められることがあります。
一般常識が身についていない人は育ちが悪い、勉強不足と思う人からは馬鹿にされたり、見下されてしまうことがあります。
外見・雰囲気
童顔、背が低い、体型が細い、声が幼い・小さいなど、幼さや弱々しさを感じさせる人は、外見で判断する人からは舐められやすいです。
身だしなみがだらしない・不潔な人も、雑な対応をされやすくなります。
また猫背、いつも下を向いているなど、暗い雰囲気がある人も舐められる原因になることがあります。
自己中心的
人の気持ちを考えない人も舐められることがあります。
自己中心的な人を自分のことを考える余裕しかない、能力の低い人という風に見る人もいます。
特にわがままで幼稚な振る舞いが多い人は、子供扱いされて舐められることがあります。
舐められる人と舐められない人の違い
反発する・しない
舐められる人は失礼なことを言われても黙っていたり、笑って流そうとするので、何を言っても良いと思われるようになります。
舐められない人は失礼だと指摘したり、相手の欠点を言い返す、キレるなど、反発するので舐められません。
自分を守ろうとする気持ちを、言葉や態度で表現できる人の方が舐められにくいです。
許容範囲を示しているか
舐められない人は「ここまでは許せても、これ以上は許さない」という範囲を言葉や態度で示しています。
例えば冗談で済むことなら笑っていられますが、許せないことを言われたら怒る、口を利かないというように自分の気持ちを伝えています。
限度を超えたら許されないと分かれば、相手は失礼なことは言わないように気を遣うようになります。
自分を大切にしているか
舐められる人は普段から自虐を言う、無理をしても休まないなど、自分を大切にしていないことがあります。
自分を大切にしないでいると、「本人がそうしているのだから、馬鹿にしたり、無理をさせても良い存在だ」と思い込む人もいます。
舐められない人は自分を馬鹿にするようなことは言わない、自己犠牲はしない、身だしなみを整えているなど、自分を大切にしていることが態度や雰囲気から伝わるので舐められにくくなります。
他人との距離の取り方
舐められる人と舐められない人の違いは、いじめる人間を見分けられるかにも原因があります。
舐められる人は性質の悪い人間が近付いてきても遠ざけなかったり、いじめる人間が喜ぶような反応をするので、意地悪な人間を引き寄せます。
舐められない人は、違和感がある人からは自分から距離を置いたり、話しかけられても最低限で終わらせるので、深い関わりになる前に離れることができます。
見た目・雰囲気の違い
舐められない人は、身長が高い、体格が良い、表情が締まっている、あまり笑わない、高級品を身に着けているなど、威圧感を与える雰囲気があります。
つまり弱々しく、貧相な雰囲気があるほど舐められやすいです。
人をいじめる人間ほど人間関係を上下で判断しているので、自分より強そうと感じさせるものがあれば手出ししてきません。
能力
舐められない人は仕事ができて頭が良い、知識や才能が豊かなど能力が高いです。
能力を活かして高い地位・収入を得ていることもあり、それも舐められない理由の一つです。
優秀な人は嫉妬されて嫌われることもあるでしょう。しかし能力が高いことは事実です。
意地悪な人間ほど実は小心者なので、力のある人の前では下手に出て大人しくするか、媚びる態度を取ります。
環境
舐められる、舐められないことの違いは環境に原因があるとも考えられます。
そもそもは舐めた態度を取る人に問題があるので、舐められる方が悪い訳ではありません。
人を差別したり、上下関係だけで判断する人が多い環境であれば、弱そうな人をいじめたり、舐めた態度を取る人はそれだけ増えます。
またそういう環境を改善しようとする動きがなければ、悪い性質を持った人間が集まり、まともな人の方が差別されたり、その場から離れていきます。
舐められたくないときの対処法
印象を変える
見た目や雰囲気が原因で舐められやすいなら、イメージチェンジをしてみるのも対処法です。
- 筋トレをする、姿勢を正す
- 身だしなみは清潔感を意識して整える
- 言葉遣いに気を付ける、マナーを身につける
- スタイルが良く見えるコーデ、上品で落ち着いた雰囲気を意識する、高級品を身につける
- 派手なデザイン・色彩の服を選ぶ
- クール系・気が強そうに見えるメイクをする、眼鏡で顔の印象を変える、髪色を明るくする
力強さ、上品さなど威圧感を感じさせる雰囲気があると、見た目で判断する人からは舐められにくくなります。
はっきりした態度を意識する
マイペースでのんびりしている、穏やかでふんわりしているなど、柔和な雰囲気がある人は舐められやすいです。
- 歩くときは姿勢を正してスタスタ歩く
- 間延びした話し方ではなくはっきり話す
- 丁寧に接しても、誰にでも愛想笑いはしない
というように、テキパキしていたり、落ち着いた態度を意識すると舐められにくくなります。
真に受けない
舐められやすい人は、相手の言葉(罵詈雑言)を真に受けて萎縮してしまう傾向があります。
意地悪な人が悪口を言ったり、見下した態度を取るのは、相手の自己肯定感を下げてネガティブにさせることが目的です。
そういう目的(心理)があると分かっていれば、真に受ければ相手の思うつぼだと理解できると思います。
言われたことが的を射ているように聞こえても、他人を馬鹿にするような性質の悪い人間が言うのでは説得になりません。
「あなたには言われたくない」と思うなり、言い返すなりして相手にしないことが大切です。
自分の意見を言う
自分の意見を言わずに従っているだけだと、反発しない人だと思われて舐められたり、利用されてしまうことがあります。
八方美人な人は嫌われたくないので他人に同調するのでしょうが、何でも合わせてばかりだと悪い人間を引き寄せる原因にもなります。
ときには自分の考えを言う、自分で決めるなど自己主張することも大切です。
断る
嫌なことを断らずに引き受けていると、舐められる原因になることがあります。
無理な要求をしてくる人の頼みは最初から断り、こちらから関わりを断つ方が舐められたり、依存されにくくなるでしょう。
頼みを引き受けるとしても、無償ではなく交換条件を出すと都合の良い存在として扱われにくくなります。
マナーを身につける
舐められるのはマナーが身に付いていない、自己中心的な行動が多いなど、自分の態度が原因になっていることもあります。
社会人の対応ができない人、周りが見えていない人を、幼稚で能力が低いと判断する人もいます。
普段の自分を振り返ってみて、人を不快にさせる発言や行動をしていないかを考えることも大切です。
失礼だと言う
舐めた態度を取る人には、失礼だと指摘するのも対処法です。
相手が困っているのを見て面白がる人もいるので、「やめて」ではなく冷静な態度で失礼だと指摘する方が良いでしょう。
あるいは「その言葉(態度)はどういう意味ですか?」と質問すると、相手は理由を話さなければならなくなります。
何度も指摘すれば話しかけられなくなるか、言葉遣いや態度に気を付けてくれるようになる可能性もあるでしょう。
環境を変える
舐められる原因は性質の悪い人間が集まる場にいるから、ということも考えられます。
例えば職場であれば、パワハラやいじめなどが放置されているような環境であるなら、そういう場では悪人の方が幅を利かせます。
報告や相談をしても改善されないようなら、異動や転職も検討してみましょう。