就職や転職、結婚など、人生の転機は誰にでも訪れるものです。
転機が訪れるときは、自分の心境の変化や環境、体調の変化などが前触れに起こることがあります。
そうしたサインを見逃さなければ、自分が人生の節目に立っていることを自覚できるようになるでしょう。
人生の転機に起こる前兆や、転機を好転させるための方法について紹介します。
人生の転機とは
人生の転機とは、就職や結婚など、人生が大きく変わるタイミングのことです。
こうした転機は年齢により、体験する時期をある程度予想しやすいものです。
一方、転機にはある日突然訪れるものもありますが、そうした転機が訪れるときにも、事前にいくつかの前兆が起きることがあります。転機が訪れるときにはどのような出来事があるのか、人生の転機が訪れる前兆について解説します。
人生の転機が訪れる前の前兆
好きなものに興味がなくなる
人生の転機の前兆として、好きなものに興味がなくなります。
好きなものに集中できなくなったり、無気力になるなど、以前より熱意がなくなります。 あるいは今まで好きだったものに興味がなくなり、別のものに興味を持つようになるなど、興味の対象が変わります。得意なことができなくなる
人生の転機には、得意なことができなくなる前兆があります。
今まで上手くいっていたことが急にできなくなる、このまま続けて良いのかスランプになるなど、物事が順調に進まなくなります。行き詰まりを感じることが、「自分の人生はこのままで良いのだろうか」と考えるきっかけになります。
眠気・体調不良になる
人生の転機の前兆として、無気力状態になることがあります。
今まで努力していたことにやる気が起こらなくなったり、眠気やだるさを感じるようになります。無気力状態は次の段階へ進むための休息期間であるか、自分に合わないことを続けておりストレスを感じている、別の環境へ移動するための時期に来ているサインと考えられます。
環境の変化
人生の転機が訪れる前兆には、環境の変化が起こります。
職場の環境が変わったり、今までと生活のルーティンが変わってくるなどの変化が起こります。 あるいは自分で今の環境を変えたいと思うようになり、転職や引っ越ししたいと思う気持ちが強くなります。断捨離する
人生の転機が訪れるときは、家にあるものを断捨離したくなります。
不要な物を捨てたくなったり、今まで大切にしていたものに興味がなくなり、捨てたり誰かに譲るなど、手放すことに抵抗感がなくなります。また、物だけでなく自分が付き合いを続けたい人、そうでない人を選ぶなど人間関係の断捨離をする人もいます。
古いものを手放すことは、新たなものを迎えるための準備ともいえます。
手放すことで自分の気持ちに余裕が生まれる、いらないものを溜め込まない習慣ができるなど、心境や暮らし方に大きな変化が出ます。
大切な人やものとの別れ
人生の転機には、大切な人との別れが起こることがあります。
遠距離で会えなくなる、失恋、死別など人との別れもありますが、大切にしているものを失う場合もあります。大切な存在との別れは大きなショックを受ける出来事です。
しかし、そのショックが大きいほど、その後の人生観が大きく変わる前兆であることがあります。
金銭感覚の変化
人生の転機には、金銭感覚が今までと大きく変わることがあります。
今まで貯金をしなかった人が、将来を意識して本当に必要なものしか買わないなど、節約するようになります。 あるいは自分の夢のために投資したり必要なものを買い揃えるなど、出費が増える人もいます。孤独感に襲われる
人生の転機に差し掛かっているときは、孤独感に襲われることがあります。
誰も自分の気持ちを分かってくれない、一人でいると妙に寂しい気分になるなど、孤独を意識するようになります。孤独を感じると人生について深く考えるようになったり、人との出会いを求めて行動的になるなど、心境や態度の変化が起こります。
トラブルが起こる
様々なトラブルが人生の転機の前兆として現れることもあります。
立て続けにトラブルに巻き込まれたり、病気や事故、大金を失うなど、自分一人ではどうしようもない状態になります。トラブルが起こることで「なぜこんな目に遭うのだろう」と自分の人生を振り返ったり、どうすれば人生を変えられるかを考えることにつながります。
大きな決断をする
人生の転機の前兆には、大きな決断を迫られることがあります。
自分の意思で「これをやる」と決断する人もいますが、優柔不断な人でも、大きな決断をせざるを得ない状況に立たされます。今までの人生から次のステップへ移るための節目が、決断という形で表れることがあります。
デジャヴが起こる
人生の転機が訪れるときには、デジャヴを経験します。
デジャヴとは体験したことがないことでも、以前体験したように感じる現象のことです。
初対面の人なのに以前から会っていた気がする、来たことがない場所なのに懐かしい感じがするなどの体験をします。デジャヴを感じる人、もの、場所などは、自分が心から求めているものであったり、縁の強い対象である可能性があります。
繰り返し同じ体験をする
転機の前兆には、立て続けに同じような状況に遭遇することがあります。
約束していないのに同じ場所で同じ人に出会う、ふと時計を見ると毎回同じ時間である、同じ夢を見るなどの体験です。デジャヴ体験と似ていますが、同じ場面を何度も見る(意識する)ということは、それが自分の深層心理や未来への願望を表していることがあります。
人生の転機が訪れる前兆【仕事】
環境が変わる
仕事の転機が訪れる前兆の一つは、環境の変化です。
部署の異動や上司が変わる、誰かが仕事を辞めるなど、人間関係や立場などの変化が起こります。 あるいは自分から今の職場から得られるものはないと感じ、転職や起業したいと強く思うようになります。自分に大きな影響を与える出会いがある
仕事の転機が訪れる前兆には、自分の価値観を変化させるような人との出会いがあります。
それは皆から尊敬されている人であったり、自分とは全く考え方の違う人、ライバルとなる人物が現れるなどです。そうした人物との出会いが刺激となり、自分を変えていきたいと強く思うようになります。
仕事がトントン拍子に進む
仕事でトントン拍子に成功していくのも、転機が訪れる前兆です。
初めてやる仕事でもすぐに慣れる、開業したお店が繁盛するなど、仕事が順調に進んでいきます。天職に巡り会うと「自分はこれをやるために生まれてきた」と運命感や使命感を感じる人もいます。
自分の天職を見つけることで仕事に対して意欲的になり、大きな成功を掴むチャンスに恵まれるようになります。
失業する
失業が人生の転機として訪れることがあります。
失業すれば絶望や不安感に襲われる人が多いでしょうが、嫌いな仕事をしていた場合は、不安より開放感を感じる人もいます。
今までと同じ生活を送れなくなることで自分の人生を見つめ直したり、新しい仕事や人との出会いが訪れるきっかけとなります。人生の転機が訪れる前兆【恋愛】
初対面と思えない出会いがある
恋愛の転機の前兆には、初対面でも懐かしい気持ちになる人との出会いがあります。
好きなものが似ている、会話が意気投合するなど、以前からの知り合いであるような感覚を覚えます。直感が鋭い場合、相手の姿を見た瞬間「自分はこの人と結婚する」と感じる人もいます。
トラブルが起こる
恋愛の転機が訪れる前兆として、パートナーとの間に何らかのトラブルが起こります。
トラブルが起こることで、協力して解決しようとするのか、互いを責め合うのか、お互いの本質が現れます。トラブルにどう対処するかによって、今後の関係が大きく変わる転機になるでしょう。
他人の協力が必要になる
恋愛の転機の前兆として、他人の協力が必要な状況になります。
今まで経済的、精神的に自立していた人でも、病気や事故など、一人では解決できないようなトラブルや災難に見舞われます。そのとき困っている自分を支えてくれる人が、恋愛、結婚に縁の深い人物であることがあります。
価値観が違ってくる
恋愛の転機には、パートナーとの価値観の相違が起こります。
人の価値観は少しずつ変わっていくものです。最初は気の合う相手同士でも、次第に価値観にズレが生じることもあります。
一人が現状維持を望んでも、もう一人は成長を望んで変わりたいと思うようになるなど、お互いの生き方が合わなくなり、別れざるを得なくなることがあります。失恋する
恋愛の転機が、失恋という形で起こることがあります。
失恋をすれば、相手のことが好きであるほど落ち込むでしょう。
しかし、それは新たな出会いの前兆とも見ることができます。
二度と恋愛はできないと思うような失恋をしても、数年後に新しい恋人に出会い結婚し、幸せになる人もいます。また失恋を経験すると、自分の何がいけなかったのか、自分はどんな人を好きになるのかなど、自分を見つめ直すきっかけにもなります。
転機を好転させるための方法
悪いことは転機の前触れだと考える
トラブルに巻き込まれたときは、転機の前触れだと考えるようにしてみましょう。
トラブルが起こると焦ったり落ち込んでしまいがちですが、ネガティブでいると転機のサインを見逃すようになります。
ピンチはチャンスと捉えることで前向きな気持ちになり、自分が何をすれば良いか冷静に判断しやすくなります。人生の節目と考える
得意なことができなくなったときは、人生の節目に来ているとも考えられます。
壁にぶつかったときは無理に続けるより、暫くそのことから離れて心を整理してみましょう。
得意なことを続けるのか、別の道に進むのか、自分が納得できる選択をする時期に来ていると考えてみてください。体調を整える
転機のサインに気付くには、体調を整えておくことも大切です。
疲れがあると、転機のサインに気付かなかったり、大きなトラブルが転機の前兆である場合、ネガティブな気分に押し潰されてしまいます。転機を受け入れる準備として、心身を整える習慣を意識してみましょう。
自分の気持ちを見直す
デジャヴ体験や、何度も似たような状況に遭遇するときは、自分の気持ちを見直してみましょう。
同じ状況を意識するのは、自分の深層心理や願望を、外界を通して見ている可能性があります。我慢していることや諦めていることはないか、自分を顧みる時期に来ていると考えてみてください。
直感を信じる
何かを選択する状況に立ったときは、直感を信じる事も大切です。
頭ではAの選択が良いと分かっていても、心がBの選択を求めていると場合、Bの方が自分が強く求めている選択肢です。心の底から求めている選択は、結果に関係なくやってみた方が後悔が残りにくいでしょう。
特に直感や勘が鋭く、感覚で判断する方が自然に思える(抵抗感がない)人は、直感に従った方が物事が順調に進むことがあります。
やりたかったことをやる
今まで続けていたものにやる気が起こらなくなったときは、自分がやりたかったことがないか思い返してみてください。
やる気がなくなるのは、自分が本当にやりたいことができていないからかもしれません。
やりたかった憧れの仕事、興味のある趣味などがなかったか、自分の過去を振り返ってみましょう。新しいことにチャレンジすることが、転職や起業、新しい人との出会いなど、転機が訪れるきっかけになることがあります。
自己中心的になっているときのサインだと気付く
自分で解決できないトラブルに巻き込まれた場合、それは自己中心的になっているサインかもしれません。
自分だけで解決できない問題が起きれば、誰かの助けを求めざるを得なくなるでしょう。それは「人間は一人で生きているのではない」と気付くために、必要な体験であるとも考えられます。例えば、傲慢な性格の人が大病を経験した後、穏やかな性格に変わることがあります。
命を救われたことがきっかけで、他人に感謝できない傲慢さや、一人で何でもできると思っていた傲慢さなどに気付いたことが、その人の転機になったと見ることもできます。
大きなトラブルが起こったときは、自分の態度を振り返ることで、今後の生き方や他人への接し方を変えるきっかけになるでしょう。
自分の人生を歩んでいないサインだと気付く
立て続けにトラブルが起こったり、壁にぶつかって挫折したときは、自分の人生を歩んでいないサインかもしれません。
本当にやりたいことを我慢している、何事も結果ばかり重視してストレスを抱えているなど、自分の心を無視していると、それがトラブルという形で表れることがあります。例えば今の仕事が嫌いな人が事故に遭遇したり、会社が倒産するなど、無理に続けようとしても、強制的に続けられなくなるような出来事が起こります。
ストレスや不安で注意力が落ちることがトラブルの原因にもなりますが、現実を否定する、変えたいと望んでいる自分の気持ちが、トラブルを引き寄せたと見ることもできます。
心理学では、心で求めていることが偶然のように現実化することを共時性(シンクロニシティ)と呼びます。
何をしても上手くいかなかったり、自分ではどうしようもできない状態になったときは、自分のやりたいことをやる時期に来たと考えてみましょう。