自分には得意なことが何もないと思ったことはないでしょうか。

得意なことがないという人は、まだ自分の得意なことを見つけていないだけです。

得意なことがないと思う原因や、得意なことを見つける方法について紹介します。

得意なことがない人はいる?

自分には得意なことがないと悩んだことはないでしょうか。

何の特技もないと思っている人ほど、自己分析をしていなかったり、自分を嫌って現実逃避してしまうことがあります。

自分には得意なことが分からないと、今は自信を失っている人もいるでしょう。

しかし、実際には得意なことが何もないということはありません。得意なことが分からないのは、自分の強みが分かっていないだけです。

自分の強みは、自分の視点や考え方を変えることで見つけやすくなります。


ただ、得意なことを見つけたいと思っても、なかなか見つからないこともあるでしょう。なぜ得意なことが分からないのか、考えられる原因をいくつか解説します。

得意なことが分からない原因

ネガティブ思考

ネガティブ思考だと、自分の性格を悪いように考えてしまいがちです。

例えば集中すると周りが見えなくなる人は、ネガティブに判断すると視野が狭いということもできるでしょう。

しかし見方を変えれば、一つのことに高い集中力を向けられると考えることもできます。

やりたいことがない

やりたいことがないと、毎日が単調な生活になりやすいです。

やりたいことを始めてみると、自分の得意なことと苦手なことが分かりやすくなります。

しかし毎日同じことの繰り返しだと、新しい自分を発見することが難しくなります。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低いは「どうせ、何をしても上手くいかないだろう」と消極的に考えることがあります。

何をしても上手くいかないと考えていると、新しいこと始めてみようと思う気も起りにくく、得意なことが見つけられない原因になります。

毎日忙しい

仕事や家事が忙しい人も、得意なことを見つけにくいのではと思います。

自分のために時間を使えないので、自分を振り返る時間がない、趣味を持てないなどの原因になります。

仕事が忙しい人は「集中力がある」、家事が忙しい人は「効率的に家事を進められる」など、普段やっていることで強みを探すのがおすすめです。

面倒くさい

自分について考えるのが面倒くさい人は、自分に向いていることを探す気持ちが起こりにくいと考えられます。

自己分析せずに行動すると、向いていないことを繰り返し選んでしまうことがあります。

自分に向いていないことを続けるとストレスがたまって疲れやすくなり、自分のことを考える気力がなくなるなど、負のループに陥りやすくなります。

適性診断を信用しない

適性診断とは、自分の性格から適職を判断するものです。

自己分析を嫌う人は、適性診断は当てにならないと考えていることがあります。

確かに適性診断は統計結果なので、全ての結果が正しいとは限らないでしょう。

ただし、「自分のような性格の人には、こういう仕事が向いている」というデータを見ておくことは、自分を判断するための材料になります。

繊細な性格

人の言葉を気にしやすい人は、悪口や批判を言われると自信を失ってしまうことがあります。

「自分は駄目な人だ」と思い込むと、行動する気力を失い、得意なことを見つけにくくなります。

また、嫌われたくない気持ちが強いと、自分の気持ちを我慢して人に合わせてしまいがちです。

自分の気持ちを無視していると、自分のやりたいことが分からなくなり、得意なことを見つけにくい原因になります。

得意なことを見つける方法

好きなことを見つける

自分が好きなことは、得意なことと関係している可能性があります。


例えば料理が好きな人は、技術を上げれば料理人やパティシエなど、仕事として活かせることもあるでしょう。

好きなことがない人は、やってみたいことを考えてみてください。

やってみたいことを始めることで、そこから好きなことを見つけやすくなります。

自然にできることを見つける

自分が意識しなくても、自然にできることを探してみましょう。

例えば絵が上手い人は、観察力がある、手先が器用などの特徴があります。

絵が上手い人は継続して描いているから上手いのですが、本人は好きで描いているので、努力している自覚はありません。

努力しよう、頑張ろうと思わなくてもできることは、自分の得意なことに関係しています。

褒められたことを意識する

自分が人から褒められることが多いことを思い出してみてください。

例えば「明るい性格だね」と言われるなら、明るい雰囲気づくりができる、くよくよ考え過ぎないなどの長所があると考えられます。

人が褒めてくれることは、自分が気付いていないだけで、特技や長所を見つけるときの参考になります。

身近な人に質問する

自分の得意なことが分からないときは、身近な人に自分について尋ねてみましょう。

長所を言われた場合は、それが自分の得意なことに関係している可能性があります。

例えば「悪口を言わない」と言われたなら、人の気持ちを考えるのが得意といえるでしょう。

短所を言われたときも、視点を変えれば長所になります。

例えば「行動に移すのが遅い」と言われたなら、慎重に行動する、マイペースで流されないなど、長所として見ることもできます。


仕事の強みを見つけたいときは、上司に聞いてみるのが早いです。

上司に相談すると、自分の仕事の評価や、他の部下と比べて優れている点についても教えてくれるでしょう。

苦手なことを考える

自分がやりたくないこと、苦手なことを考えてみてください。

ストレスを感じるようなことは、自分には向いていないことです。

例えば「マニュアル通りに行動することができない」という人は、自分で考えて行動する仕事が向いていると考えられます。


苦手なことを知ることで、得意なことも見つけやすくなります。




得意なことを活かす方法

自己紹介のときに使う

自己紹介では、自分の得意なことを話す機会が多いと思います。

自分の得意なことが分かっていると、「私の特技は○○です」とすぐに話しやすくなります。


面接でも「あなたと長所や得意なことは何ですか?」と訊かれたときに答えやすくなります。

もし「得意なことは特にありません」と言った場合、自己分析していないと思われるので、マイナス評価されてしまう可能性があります。

仕事に活かす

自分の得意なことが分かっていると、自分に向いている仕事を選びやすくなります。

得意なことを活かせる仕事をすると、モチベーションを維持しやすい、やりがいを感じるなど前向きな気持ちで働きやすくなるでしょう。


自分の得意なことが分かっていると、得意なことは自分でやり、自分が不得意なことは、別の得意な人に任せるなど、効率化を図ることもできます。

結果、「あの人は仕事ができる」と評価されやすくなります。

向いている仕事でお金が発生するようになると、更にやる気が出て出世しやすくなるメリットもあるでしょう。

趣味として楽しむ

得意なことを趣味に活かすと、仕事以外のコミュニティを築きやすくなります。

最初は趣味でやっていたものが本格的になり、仕事につながる可能性もあるでしょう。


定年退職後に趣味を始めようとしても、新しいことを覚えるのが億劫になり、無趣味になる可能性もあります。

何かやってみたい気持ちがあるときは、興味を持っている間に始めるのがおすすめです。

得意なことの具体例

得意なことを見つける方法について紹介しましたが、実際に得意なことをどう活かせば良いか分からない人もいると思います。

そこで、得意なことを生かす具体例についても解説します。

コミュニケーション

人と話すのが好きな人は、相手の気持ちを考えられる、その場の空気を読めるなどの長所があります。


接客のように直接人と関わる仕事をすると、人付き合いの得意さが活かされやすいです。

人と話すのが苦手な人は、一人で物事を進めるのが得意な傾向があります。


会話を必要とする仕事より、一人で集中できる仕事を選ぶと、特性を活かしやすいでしょう。

語学

日本語を正確に使える人は、ビジネスマナーが身についていると思われます。

正しい言葉遣いができる点は、就職活動や仕事の応対などで活かされます。


外国語が得意な人は、海外に住む・働くなど行動の場が広がるでしょう。

言葉を覚えるのが得意な人は、暗記力や再現力が高い特徴があります。


そうした能力は、人より仕事を覚えるのが早いなど、別の面でも長所として発揮されていることがあります。

計算

計算が得意な人は頭の回転が速く、答えを導き出すのが早いです。

仕事や家事の段取りを決めるのが早く、結果を出すのも早いなど、てきぱき行動できる特徴があります。


計算が得意な人は、金融関係や建築系、エンジニアなど、技術関係の仕事に向いています。

数学が好きな人は、教育や研究関係の仕事に就くと、得意なことを活かしやすいでしょう。

計算が得意だと、家計簿づけが苦にならない、買い物の計算が早いなど、生活面でも活かしやすくなります。

ものづくり

手先が器用、想像力が豊か、物事を計画通り進めるのが得意などの特徴がある人は、ものづくりの仕事に向いています。


ハンドメイドやDIYが得意な人は、作品を販売して仕事にできます。

料理が得意な人は、料理人や料理研究家になるなど、料理に関わる仕事に向いています。

電子機器の仕組みに興味がある人は、電子部品・半導体メーカーで専門的な知識を学び、開発に関わると専門的なことを学べるでしょう。

運動

運動好きを仕事として活かすなら、スポーツトレーナーや、アウトドアインストラクターなどの職業があります。

健康への関心が強いなら、医師や看護師、リハビリトレーナーなど医療の分野にも向いているでしょう。

また、運動する習慣がある人は心身が鍛えられているので、ストレスに強い傾向があります。

前向きに物事を考えられる、ストレスの発散が上手いなどの長所は、どんな場面でもプラスに活かされやすいでしょう。




掃除

掃除好きで清掃のプロになりたい場合は、清掃関係や家事代行などの仕事をすると、専門的な知識を得やすくなります。

仕事として掃除すると人からも感謝されやすくなるので、やりがいを感じる機会も出てくるでしょう。

掃除が得意な人は、必要なものと不要なものを見分ける判断力があります。


そうした判断力は、仕事や家事の優先順位を決めるのが早いなど、別の面でも活かされていることがあります。

自動車

自動車に関心のある人は、整備士や工業デザイナーなど、自動車製造の仕事に就くと専門的なことを学べます。

車の運転が上手いと言われる人は、ドライバーなど運転に関する仕事が向いています。

乱暴な運転をしない人は、人の気持ちを考えられる人です。

思いやりの気持ちを持てるので、人間関係でトラブルを起こしにくい長所があるでしょう。

ゲーム

アクションゲームは一瞬の判断力が必要なので、得意な人はコントローラーを操作するのが上手い、判断力や集中力が優れているといえます。


運転士、オペレーターなど機械を使う仕事を選ぶと、長所を仕事に活かせる可能性があります。

シミュレーションゲームのように、こつこつ進めるゲームが好きな人は、計画性や継続力がある人です。

自分でどうすれば良い結果が出せるか考えるので、どのようにノルマを達成するかなど、仕事で計画を立てるときに長所として現れるでしょう。

読書・ネットサーフィン

読書する人やインターネットの情報を見る人は、周囲に関心を持っています。

多くの情報を取り入れるので、視野を広く持てる長所があります。


視野が広いと、仕事や家事で悩んだときも、すぐに対策を思いつきやすいやすくなるでしょう。

パソコンをよく使う人は自然にタイピングを覚えていくので、仕事が早くなるメリットもあります。

子供好き

子供が好きな人は、性格が優しい、気配り上手など、思いやりのある人が多いです。

子供の気持ちを考えられる人は、言うことを聞かせようとするのでなく、子供の気持ちを尊重して接することができます。

子供を自立させる育て方ができる、人間関係でトラブルを起こしにくいなどの長所として現れてくるでしょう。


大勢の子供と遊んだり、勉強を教えるのが好きなら、教育に関係する仕事に向いています。

おしゃれ好き

おしゃれが好きな人は、どうすれば人が魅力的に見えるか考えられる人です。

おしゃれに関連する仕事を選ぶと、専門的な知識を学びやすくなります。

美容師、コーディネーター、デザイナー、ネイリストなど、おしゃれに関する職業は幅広くあります。

美意識の高い人は健康やスタイルに気を遣うなど、自分を大切する習慣を持っています。

自分を大切にする人は、人からも大切にされやすいです。好かれやすい、信頼されやすいなど人気を集めやすい長所があるでしょう。

得意なことは視点を変えて見つける

得意なことが分からないときは、視点を変えてみてください。短所に見える面も、見方を変えれば長所になります。

得意なことが分からない人は、「得意なことの見つけ方」で紹介した方法を参考にしてみてください。