「何だかイライラする、気分が落ち込む…」と気分を上げられず悩むことはないでしょうか。

仕事や勉強に集中しようとしても、気分が上がらないと悩むことは誰にでもあります。

そこで、気分が上がらないときの原因や、気分を上げる方法について紹介します。

気分が上がらない原因

疲労やストレスがたまっている

気分が上がらない原因には、疲労やストレスがたまっていることが考えられます。

疲労やストレスがあると、ネガティブな気持ちになりやすいです。そのため気分を上げるために何かしようとしても、やる気が起こらないことがあります。

テンションを上げようとする前に、適度に休息を取ることが大切です。

ネガティブな性格

気分が上がらないのは、性格が関係している場合もあります。

ネガティブな性格の人は、物事を悲観的に考える傾向があります。悲観的とは、「自分は駄目な人間だ」「どうせ何をやっても上手くいかない」のような考え方をする人です。

何でも悪い方向に考えるくせがあると、日常的に自分で自分を傷つけてしまい、気分が落ち込む原因になります。

嫌なことを引きずっている

仕事で嫌なことがあった、失恋したなど、嫌な過去を忘れられず気分が上がらないこともあります。

嫌なことを引きずっていると他のことは何も考えられず、ふさぎ込んでしまう原因になります。


嫌なことについて考え続けると、更にイライラしたり、落ち込む原因にもなってしまいます。

完璧主義な性格

気分が落ち込みやすい人は、完璧主義の可能性があります。完璧主義な性格の人は、何事も自分の思い通りにならないと気が済まない傾向があります。

少しでも自分の思ったことと違うことが起こると、イライラしたり落ち込んでしまうのが、気分が上がらない原因です。


また、完璧主義の人は自分が満足するまで物事にこだわり、何度もやり直しをすることがあります。そのため疲労がたまりやすいのも、気分が上がらない原因になっていることがあります。




気分を上げる方法

深呼吸する

ストレスや緊張を感じているときは、ネガティブな気持ちになりやすいです。

気分が落ち込むと感じたときは、深呼吸してみてください。深呼吸することで心拍数が落ち着き、副交感神経を活性化させることができます。

副交感神が活発になると気分を安定させる効果があります。


深呼吸するときは嫌な気持ちを吐き出し、新しい気を取り入れるように意識して呼吸してみましょう。

手を動かす

仕事や勉強をしたくない、集中できないと感じたときは、とにかく手を動かしてみてください。

気分が上がらなくてもとりあえず作業をするのが、気分を上げるのに効果的な方法です。


最初は気乗りしなくても、作業しているうちに集中する効果が生まれます。

一度行動を始めると、次第にやる気が出る状態になることを、心理学では作業興奮と言います。

運動する

気分を上げるためには、運動することも大切です。ウォーキングやストレッチ、ダンスなど、自分ができそうな運動を始めてみましょう。

運動することで幸福感や意欲をもたらすドーパミンが分泌される効果があります。


イライラしているときは、体を動かして気持ちを切り替えるようにしてみてください。

ご褒美を用意する

すぐに気分を上げたいときには、自分にご褒美をあげる方法があります。

「今週の仕事が終わったら、前から欲しかったものを買おう」のように、ご褒美を設定しておくと気分が上がるようになります。


途中でテンションが下がってきたときも、ご褒美を設けておくと、再びやる気が起こりやすいメリットもあります。

好きなことをする

なかなか気分が上がらないときは、気分転換に好きなことをしてみましょう。

おいしいものを食べる、音楽を聴く、映画鑑賞するなど、好きなことをすると気分が上がりやすくなります。


すぐにテンションを上げたいときは、カラオケが効果的です。大声を出すことで脳が興奮し、アドレナリンが分泌されて気分が上がるようになります。

無理せず休憩する

疲れを感じたときは、無理せず休憩しましょう。疲れている状態でテンションを上げようとすると、更に疲労してしまいます。

疲れているときはゆっくり過ごす時間を作る、寝るなど、疲れを回復させることが大切です。


回復した後に行動をした方が、気分を上げやすくなります。




気分を上げるための考え方・習慣

無理にテンションを上げようとしない

疲れているときや嫌なことがあったときは、無理に気分を上げようとすると逆効果になることがあります。

無理に気分を上げようとすると、自分の本当の気持ちを押し殺すことになるからです。

自分の本心を無視し続けると、自分の感情が分からなくなってしまうこともあります。

そのため、疲れているときは「自分は疲れているんだな」と素直に認めることが大切です。

嫌な感情でも受け入れることによって、自分の心の状態を理解しやすくなります。

目標を決める

テンションが上がらないのは、目標を設定していなかったり、何もやりたいことがないなどの理由が考えられます。

そのため、まずは目標ややりたいことを探してみましょう。

仕事で昇進を目指す、資格を取る、気になっていた趣味を始めてみるなど、自分の気分が上がるような目標を探してみてください。


すぐに実践できそうなものを目標にすると、「やってみよう」という気持ちが起こりやすくなります。

普段の言葉遣いを変える

「どうせ」「疲れた」「だるい」など、ネガティブな言葉が口癖になっていないでしょうか。

普段からネガティブな言葉を使っているとイライラしたり、落ち込む原因になります。

気持ちを上げるためには、ポジティブな言葉を心がけてみましょう。

「自分はできる」「運がいい」「全て上手くいっている」のような言葉遣いを意識してみてください。


習慣にすることで気分を高めたり、前向きに物事を考えやすくなります。

同じ習慣を取らない

毎日同じ生活習慣を送っていると、退屈を感じるようになります。気分を上げるには、いつもの生活に変化を取り入れてみましょう。

例えば、出勤時にいつもと違う道を通ってみるだけでも違う発見があるはずです。

今まで知らなかったお店を見つける、景色がきれいな場所があるなど、新しいものを知ることで好奇心が出てくるようになります。

日々が退屈で心がモヤモヤしているときは、普段と違う選択や行動を意識してみてください。

ストレスをため込まない

憂鬱で気分が上がらないときは、働きすぎやストレスなどで疲れている可能性があります。

我慢することに慣れている人は、自分で気付かないうちにストレスをため込んでしまう傾向があります。

ストレスは我慢しても消えるわけではなく、体や心に溜まっていきます。そのためストレスを感じたときは、早めに解消することが大切です。




気分を上げるために効果的な食べ物

チョコレート

チョコレートのカカオには、フラバノールという成分が含まれています。

フラバノールはストレスを軽減する効果があるので、疲れているときに食べるのがおすすめです。


また、チョコレートには糖質が含まれています。糖質は脳のエネルギーとなる成分なので、集中力を高めたいときにもチョコレートは効果があります。

ミントガム

頭をすっきりさせたいときには、ミントガムがおすすめです。

ミントガムには、メントールという成分が含まれています。メントールが含まれたものを食べると口の中に清涼感が広がり、眠気覚ましにもなります。

また、ガムは何度も咀嚼するので、噛む動作で前頭前野が活性化される点でも効果的です。

前頭前野は集中力、判断力、創造力などの働きを司る器官です。

気持ちを切り替えて勉強や仕事に集中したいときは、ミントガムを食べてみてください。

ナッツ類

ピーナッツ、アーモンドなどのナッツ類にはチロシンという成分が含まれています。

チロシンは、ノルアドレナリンの合成に必要な栄養です。ノルアドレナリンには精神を安定させ、気分を上げる効果があります。

ノルアドレナリンが不足すると注意力や記憶力の低下、気分の落ち込みなどが起こりやすくなると考えられています。

最近疲れているのかミスが多い、憂鬱な気分が続くという場合は、チロシンが豊富に含まれているナッツ類がおすすめです。

バナナ

バナナはエネルギー食といわれるように、糖質を多く含んでいます。

バナナに含まれる果糖は脳のエネルギー源となり、素早く吸収されます。そのため疲労を感じたときは、すぐに活動の原動力になるバナナがおすすめです。

また、バナナにはトリプトファンという成分が含まれています。トリプトファンは、精神を安定させるセロトニンというホルモンを増やす効果があります。

緊張が緩和されリラックスできるので、1日の終わりにバナナを食べるのがおすすめです。