家族や恋人など、身近に好き嫌いが多い人がいると、どんな料理を作ろうか迷うと思います。

相手の好き嫌いが激しいと、料理を作っても食べてもらえずイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。

食べ物好き嫌いが多い人の特徴や原因、対処法などを解説します。

食べ物の好き嫌いが多い人の特徴

自己中心的

食べ物の好き嫌いが多い人は、自己中心的な態度が多いのが特徴です。

嫌いなものは嫌いとはっきり人前で言うなど、空気を読まない面があります。


自分が嫌いな食べ物であったとしても、その食べ物が好きな人が身近にいるかもしれません。

好きな食べ物を目の前で嫌いと言われれば、不快に感じる人もいます。

好き嫌いが多い人は、自分の気持ちだけで周りのことを考えない特徴があります。

偏食家

好き嫌いが多い人は、偏食家の傾向があります。

肉が好きなら肉、野菜が好きなら野菜しか食べないなど偏った食生活をしています。

好きなものだけを食べて育ってきたので、バランス良く食べるという習慣や考え方が身についていません。


偏った食習慣を続けると、栄養失調や老化促進などの原因になります。

痩せすぎか太りすぎ

食べ物の好き嫌いが多く、偏食をしている人は体型が安定していない傾向があります。

例えば菜食生活の人は痩せすぎ、肉食の人は太りすぎなどなです。


あるいは好きなものだけよく食べるので太りやすかったり、嫌いなものが多い人は食事自体にあまり興味がなく、小食で痩せていることがあります。

繊細

食べ物好き嫌いが多い人は、味覚や性格が繊細なのが特徴です。

嫌いな食べ物が多いのは、繊細なために、最初にまずいと感じたときのショックが大きく残っているのかもしれません。


ショックが大きいほど「二度と食べたくない」と思うようなトラウマになっている可能性があります。

食べ物以外の好き嫌いも多い

食べ物の好き嫌いが多い人は、食べ物以外の好き嫌いも多いのが特徴です。

例えば人の好き嫌いが激しいなど、嫌いと感じた人には関わろうとしません。

嫌いな人を無理に好きになる必要もありませんが、嫌いなものを徹底的に避ける人は、職場でも嫌いな相手を無視する、やりたくない仕事はしないなど、感情的な行動が目立ちます。

食べ物の好き嫌いが多い人の原因

育ち

食べ物の好き嫌いが多い人は、育ちが関係していることが多いです。

親が好きなものだけ食べさせていた、親も好き嫌いが多いなどの環境で育てば、嫌いなものを食べてこなかったので、大人になっても好き嫌いが多いままになります。


親から食育されなかったのが、好き嫌いが多い原因かもしれません。

苦手を克服する気がない

食べ物の好き嫌いが多い人は、苦手を克服する気がない人です。

子供の頃は苦手なものでも、大人になれば食べられるようになるものもあります。

それは苦手な味でも、少しずつ食べながら慣れていったからです。

食べ物の好き嫌いが多い人は、嫌いなものを徹底的に避けて、嫌いなものを克服しようとしてこなかったと考えられます。

感覚過敏

食べ物の好き嫌いが多いのは、感覚過敏が原因かもしれません。

感覚過敏の人は、通常より味覚が鋭く感じられることがあります。

例えば塩気のあるものは舌に刺さるような痛みを覚える、噛んだときの食感や音に耐えられないなどです。


感覚が鋭いために、それだけ食べられないものが多くなります。

想像力が高い

食べ物の好き嫌いが多い人は、想像力の高さが原因になっていることがあります。

こうした人は赤い色の食べ物を避けるなど、特定の食べ物を嫌う傾向があります。

それは赤は血の色をイメージさせるなど、本人が嫌うものを連想させるからです。


こうした理由は理解されづらく、ただのわがままと思われてしまうことがあります。




食べ物の好き嫌いが多い人にイライラしたときの対処法

好き・嫌いな食べ物をメモに書いてもらう

食べ物の好き嫌いが分からないときは、相手が好き・嫌いな食べ物をメモなどに書いてもらいましょう。


嫌いな食べ物が分からないと、料理に嫌いなものが入っていたときに残されるかもしれません。

食べられる食材が分かれば、それを元にレシピを考えやすくなります。

少しずつ食べてもらう

嫌いなものを克服して欲しい場合は、少しずつ食べて、味に慣れさせるのが対処法です。

幼少期は苦みや酸味のあるものを嫌う子が多いですが、大人になれば好きになる人もいます。

それは少しずつでも嫌いなものを食べて、徐々にその味覚に慣れていったからです。


好き嫌いが多い人は、子供の頃から嫌いなものは徹底的に避けてきたのかもしれません。

その場合は、嫌いな物でも少しずつ食べることで、受け入れられるようになる可能性があります。

調理法や味付けを変えてみる

嫌いな食材の調理法や味付けを変えてみると、食べられるようになることがあります。

例えば卵が嫌いといっても、生卵が嫌いでも、卵焼きは食べられるという人もいます。

または、初めてその食材が入っている料理を食べたときに、口に合わなかった可能性があります。


そのため調理法や味付けを変えれば、嫌いなものでも食べられるかもしれません。

自分で料理を作ってもらう

料理に嫌いなものがあるからと食べない場合、自分で料理を作らせてみましょう。

全く料理ができない人の場合、まずは手伝いをさせてみてください。

料理を残し、謝ることもない人は、毎日の献立を考えること、料理することの大変さが分かっていないと思われます。

特に、好き嫌いが多い人の献立を考えるのは大変なことです。

一度料理をさせてみれば、限られた食材から料理を作ることの大変さを実感すると思います。

アレルギーの可能性を考える

特定の食べ物を嫌う場合、嫌いなのではなくアレルギーの可能性もあります。

例えば小麦を使った料理を嫌うのであれば、アレルギーを起こしており、本人も気づいていない可能性があります。

アレルギー反応(かゆみ、鼻水、くしゃみ、息苦しさなど)は症状がすぐ出れば分かりやすいですが、数時間後、数週間後に起こることもあります。

また普段はアレルギー症状が出なくても、疲れやストレスが溜まっているときに症状が悪化することがあります。

本人に自覚がなくても、体が拒否反応を起こすので、何となく食べたくない気分になるのかもしれません。


アレルギーの疑いがあるときは、検査を受けることでアレルギーの有無が分かります。

感覚過敏の可能性も考える

アレルギーがない場合は、感覚過敏であることも考えられます。

感覚過敏の場合はアレルギーなど体に出るものではなく、生まれ持った体質、感覚の問題なので、周りも気づきにくく、理解されにくいものです。

感覚過敏の疑いがあるときは、なぜ嫌いなのか理由を訊いてみましょう。

食べ物が塩辛い、甘すぎる、食感やにおいが苦手など、感覚に関するものが理由の場合は、感覚過敏の可能性があります。


感覚過敏は年齢と共に薄れていく場合もありますが、嫌いなものでも少しずつ食べさせたり、加熱するなど味や食感を変えれば食べられる場合があります。

無理に食べさせない

嫌いなものがどうしても食べられない様子なら、無理に食べさせないことも大切です。

無理強いすると食事嫌いになり、食に関心を持たなくなったり、食事に悪いイメージを持って拒食を起こす可能性があります。


体と心はつながっているため、どんなに栄養のあるものを食べても、心が受け入れなければ体も拒否反応を起こし、嘔吐や下痢を起こすこともあります。

食べ物に限らず、どんな人でも、どうしても生理的に受け入れられないものはあります。

体に良いからと無理にでも食べさせる必要があるのか、他の食材、他の調理法で食べさせられないかを考えてみてください。

完全食を食べてもらう

偏食家で食べられるものが少ない人には、完全食を食べてもらう方法があります。

完全食とはそれ一つの食品をとることで、バランスよく栄養が取れる食品のことです。

栄養素を含んだパンやパスタなど人工的な完全食もありますが、玄米や納豆、卵など栄養価の高い自然食も完全食といわれます。

食事に完全食の食べ物を取り入れるようにすれば、少ない量でも栄養価の高い食事ができます。

嫌いなものがある場合のマナーを覚えてもらう

大人になっても人前で「これは嫌いだから食べない」と言うのは、他人は注意しなくても、失礼な人、幼稚な人と思われていることがあります。

大人になれば嫌いなものでも、会食ではできる限り食べるのがマナーです。(宗教やアレルギーなどは除く)

好き嫌いが多い人は、食べられないものは前もって伝えておく、嫌いと言うことは伝えず持ち帰れないか訊くなどの配慮が必要です。


そうした配慮もせず、いきなり「これは苦手なので食べられません」と断れば、料理を提供してくれた人達への失礼に当たり、マナーを知らない人という目でも見られるでしょう。

親しい人に嫌いなものが多いなら、その場合のマナーを教えた方が良いと思います。

一緒に食事しない

友人や恋人に食べ物の好き嫌いが多い場合、一緒に食事しないのも対処法です。

好き嫌いが多い人と食事すると「これは嫌いだから食べない」とわがままや文句を言ったり、「食べられないから食べてほしい」のように言われて、食事を楽しめなくなることもあると思います。

そうした人と出掛けるときは短時間だけ遊ぶなど、食事しなくても良いくらいの時間で遊んだ方が、お互いにストレスなく過ごせるでしょう。


または「食べ物の好き嫌いが多い人とは、一緒に食事を楽しめそうにない」のように言えば、相手も嫌いなものを克服しようとしてくれるかもしれません。