いつも自分が正しいと思っていると、勘違いをしても認められなかったり、自覚できないものです。
しかし仕事でよくミスをしたり、聞き間違いが多い人は、相手の伝え方の問題ではなく、自分が勘違いをしている可能性があります。
勘違いが多い人の特徴や対処法について解説します。
勘違いが多い人の特徴
思い込みが強い
勘違いが多い人は、自分が一度「○○に違いない」と思い込んだことを、絶対に正しいと信じます。
そのため周囲からあなたが勘違いしている、間違っていると指摘されても聞き入れません。
勘違いしていると分かる決定的な証拠を出されるまでは、自分の考えが正しいと主張します。
鵜呑みにする
勘違いが多い人は、人から聞いた情報を疑わず、そのまま鵜呑みにする傾向があります。
間違った情報も正しいと思い込んでいることがあるので、他人と認識がずれていたり、勘違いが起こります。
騙されたり、洗脳されやすいタイプとも言えるでしょう。
確認作業しない
勘違いが多い人は自分は間違えないと思っていたり、早とちりして行動するので確認作業をしません。
ミスが少ない人は作業を一段落終えたら確認したり、説明されたことの意味が分からないときは誤解のないように確認を取ります。
そうした確認をせずに、独断行動するのでミスが増えます。
せっかち
勘違いが多い人は、せっかちで早とちりすることがあります。
人の話を最後まで聞いていないので、途中から集中できなくなったり、自分勝手に解釈してしまうので勘違いが起こります。
またせっかちな性格で早く終わらせたい気持ちがあると、作業が雑になったり、確認作業をしないのでミスが増える原因になります。
周囲を見ていない
勘違いが多いのは、普段から周囲の様子を見ていないことも関係しています。
例えば全員が同じ指示を受けているのに、自分だけ違うことをしていたら、自分の解釈が間違っているのかもしれないと気付くでしょう。
周りを見ていないので、自分の認識にずれがあることに気付きません。
怒られる、確認されることが多い
勘違いが多い人は、自分は真面目にやっているつもりでも、解釈を間違えてミスすることがあります。
そのためミスを繰り返していると、指示を無視して勝手な行動をしていると思われ叱責されてしまいます。
勘違いが多いと、説明されたことをきちんと理解しているか、質問されたり確認を取られるようになります。
論点がずれる
勘違いが多い人は会話の意味が曖昧だったり、論点がずれていることがあります。
例えば「この場所へ行ったことがありますか?」という質問されたら、普通は「はい」か「いいえ」とまず答えると思います。
しかし返答がずれる人は「ここは○○が有名で~」のように、聞かれたことと関係ないことを話し始めます。
質問の意味が理解できず思いついたことを話し始めたり、早とちりして大事な部分を飛ばしてしまうので、会話に誤解が生まれやすいです。
謝らない
勘違いする人は、自分が間違っていたことに気付いても謝らないことがあります。
プライドが高い人や自分は絶対正しいと思う人、他人の間違いには厳しく自分に甘い人などはその傾向があります。
「勘違いさせるような言い方をする相手の方が悪い」というように、自分を正当化しようとしたり、反省しないので同じミスを繰り返します。
勘違い・思い込みを減らす対策法
メモを取る
人の話を聞くときに上の空になる癖があったり、聞いているときは覚えられても後で思い出せないことが多いなら、メモを取りましょう。
勘違いが多い人は説明されたことを聞いているようで聞いていなかったり、自分で解釈を変えてしまうのでミスが増えます。
メモに書いた内容が合っているか心配なときは、質問したり確認してもらいましょう。
確認を取る
人の話を聞いているとき、曖昧に感じたことは質問してみましょう。
勘違いする人は言われたことがよく分からなくても「きっとこういう意味だろう」と、勝手に解釈することがあります。
自分の解釈が間違っているかもしれないと感じたときは、「それは~という意味ですか?」というように、すぐ確認を取ることが大切です。
相手の気持ちを考える
勘違いが多い人は会話の論点がずれていくことがありますが、それは相手の気持ちを考えていないためです。
自分が思いついたことを話すというより、相手が自分に何を求めているのかを考えてコミュニケーションを取れば、会話のずれを減らせるでしょう。
相手の言ったことの意味が分からないときは、自己解釈で答える前に、質問することが大切です。
反省する
勘違いのミスで注意されることが多いときは、なぜミスを繰り返すのか思い返してみましょう。
ミスを繰り返す人に多い原因は、人に注意されたり、叱責されると落ち込んでやる気をなくしたり、自分の方が正しいと思い込んでいることです。
- 注意されることが多い→落ち込む前に、何を注意されているのか、よく話を聞く
- 聞き間違いをする→最後まで話を聞く、分からないことは勝手に判断せず質問する
- 自分は正しいことをしたつもりなのに、なぜかミスを繰り返す→自分がいつも正しいと過信しない、自分の認識を疑う
- 自分だけ違うことをしていることが多い、自分勝手、協調性がないと注意される→日頃から周囲をよく見る
など、ミスの原因と対策を考えれば勘違いを減らせるでしょう。
勘違いが多い人への対処法
確認を取る
勘違いが多い人には説明したことを理解しているか、確認を取った方が良いでしょう。
「分かりました」と言っても、間違った解釈をしている可能性があるためです。
説明したことを復唱してもらう、いくつか質問してみるなど、伝えた通りに理解しているか確認してみましょう。
メモを見せてもらう
勘違いが多い人は、覚えることをきちんとメモしていたとしても、その内容も自己流の解釈で書かれている可能性があります。
そのため可能であれば、相手の書いたメモも確認した方が良いと思います。
また書いてある文章を読むと、どういう勘違いや思い込みをする癖がある人なのか、傾向がある程度分かることもあります。
相手の性格を理解するためにも、メモを確認することは大切です。
文書に残す・箇条書きにする
勘違いが多い人はきちんと説明しても、「そんなことは聞いていない」と忘れたり、言い訳することがあります。
そのため指示を出すときは、なるべく文書にしておいた方が良いでしょう。
勘違いが多い人は文章が長いときちんと読まなかったり、覚えきれないので勝手に自己解釈してしまう可能性があります。
短文の箇条書きにするなど、分かりやすく書いておくと勘違いを減らせるでしょう。