仕事や勉強が自分だけ思うようにいかず、「周りに置いていかれる」と思ったことはないでしょうか。

周りが順調なのに自分だけ上手くいっていないと、不安や焦りを感じやすくなります。

なぜ周りに置いていかれると思うのか、心理や対処法などを解説します。

周りに置いていかれると思うとき

仕事や勉強が上手くいかないとき

周りに置いていかれると思うのは、仕事や勉強が上手くいかないときです。

自分だけスキルがない、成績が悪いなど、能力や努力が足りないと思うときに焦りが生まれます。

恋愛が上手くいかないとき

恋愛面で、周りに置いていかれると焦る人もいます。

皆が普通にできている恋愛ができない、友人が結婚したのに自分は結婚できないなど、周りは順調なのに自分だけ縁がないと思うと焦りを感じます。

夢や目標が見つからないとき

周りは自分の夢や目標に向かって努力しているのに、自分はやりたいことがないと、自分だけ置いていかれるような気持ちになる人もいます。

打ち込めるもの見つからず何となく過ごしているうちに、周りがどんどん成長していることに気付いて焦ったり、「自分には何もない」と自信を失ってしまいます。

SNSを見たとき

SNSを見て、自分だけ取り残されたような感覚になる人もいます。

SNSで自分より充実した生活を送っている人を見ると、自分は何も変わっていないと不安を感じてしまいます。

病気で動けないとき

体の病気、心の病気で思うように動けないと、自分だけ置いていかれるような感覚になることもあるでしょう。

病中は身動きが取れず、人と会うことも減るため、社会から隔絶されたような感覚になりやすいです。

自分が動けない間に皆はどんどん行動している、成長していると思うと、焦りの感情が生まれます。

周りに置いていかれると思う心理と原因

自分と他人を比較している

周りに置いていかれる不安がある人は、自分と他人を比較しています。

皆に比べて自分はできていない、あの人に比べて自分は上手くいっていないなど、比較するので置いていかれる感覚を覚えます。

劣等感がある

周りに置いていかれると思う人は、自分に劣等感を持っています。

「自分には才能がないので周りに追いつけない」のような思い込みがあり、自分は無力だと感じています。

自己批判感がある

周りに置いていかれると思う人は、自己批判の感情を持っています。

自分だけ遅れていると思うと「皆はできているのに、どうして自分だけできない」と焦りを感じます。

焦りから自分に駄目出ししたり無理するなど、自分に厳しくしてしまいがちです。

寂しがりや

周りに置いていかれると不安になるのは、寂しがりやの人です。

皆と同じようにできないと孤独を感じるなど、周りと一緒でないことを不安を感じます。

置いていかれたくないので、皆に追いつこうと必死になったり、優れた人の真似をしようとします。

否定されてきた

幼少期に親や教師などに比較される環境で育った人は、周りに置いていかれる感覚を覚えやすいです。

誰かと比較される環境で育つと、「人間関係は比較されるもの」という観念を刷り込まれていることがあります。

比較されたトラウマは「追いつけないと見捨てられる」という不安感や、劣等感を抱く原因になります。

他人の努力を知らない

周りに置いていかれると焦る人は、他人が努力していることに気付かない人です。

他人の努力を知らない人は、成功を掴んだ人はある日突然成功したかのように考えていることがあります。しかし、成功する人は大抵は陰で努力しています。

努力している人ほど「何もしていないよ」と言いますが、それは努力を楽しんでいたり、習慣になっているので、特別なことはしていないという意味の言葉です。

他人の努力を知らない人は「何もしていない」という言葉をそのまま鵜呑みにするので、次第に差を付けられて焦るようになります。




周りに置いていかれると思うときの対処法

予定を立てる

周りと比べて遅れていると焦りを感じる人は、目標達成までの予定を立ててから行動してみましょう。

無計画だと自分は何を達成して、何ができていないのか曖昧になり、それが不安感につながります。

「○日に○○する」「○日までに○○を終わらせる」のように、自分だけの予定や締め切りを決めて行動します。

自分のペースで目標を達成する習慣をつけると、他人のペースに振り回されずに行動できるようになるでしょう。

夢や目標を見つける

自分の夢や目標がない人は、将来の自分の理想像について考えてみましょう。その理想を現実化するために、今の自分は何をすれば良いかが分かりやすくなります。

将来について考えられないときは、仕事で自分なりの目標を持ちそれを達成するなど、自分だけの課題を作ってみてください。

自分で決めたものを自分で達成する習慣を持つと、自分は自分、人は人と考えられるようになり、周りに置いていかれる感覚はなくなっていくでしょう。

自分の性格を知る

周りに置いていかれるように感じる人は、大器晩成タイプの可能性があります。

大器晩成する人はコツコツ努力して成果を出すことができる人です。

すぐに成果を出すようなことではなく、地道な努力、継続力が必要なことに取り組むと、自分の特性を活かすことができます。

人を目標にしない

「あの人のようになりたい」のように、特定の人を目標にするのではなく、自分の能力を活かせる目標を設定してみましょう。

誰かを目標にすることは今の自分を否定することであり、「あの人はできているのに自分は…」と劣等感を抱く原因になります。

人にはそれぞれの才能やセンスがあり、また能力の高い人に無理に追いつこうとするほど、自分が苦しむことになります。

他人を見習うのであれば全てコピーしようとするのでなく、その人の仕事のやり方、心がけなどで自分にもできそうなところを学び取ってみましょう。

目標を変える

取り組んでいることが上手くいかないときは、それが自分に向いていない可能性があります。

自分に合わないことを無理に達成しようとすると時間がかかり、遅れていることに焦りを感じるようになります。

やり方を変えてみるなど別の解決策を考えるか、目標自体を変えて自分の得意な面を活かせることがないか探してみましょう。

別のことをする

誰かと自分を比べて落ち込んだときは、そのことから離れて別のことをしてみましょう。

一旦そのことから離れて別のことをすると、冷静さを取り戻しやすくなります。

自分のやっていることが上手くいかないときは別のことをすることで、新たなアイデアや選択肢を思いつくきっかけにもなります。

自分にできることを探す

病気などが理由で思うように行動できないときは、今の自分にできることを探してみましょう。

周りに追いつこうとするより、まずは治療することが大切です。無理をすれば復帰できるまでの治療期間が長引くだけです。

治療に専念する、治療しつつできそうなことはやってみるなど、今の自分にできることをしてみましょう。