自分でできるようなことも人に頼むような人が身近にいないでしょうか。

人任せな人に付き合うと、何でも頼まれたり、質問されるなど依存されてしまうことがあります。

なぜ人任せにしようとするのか、心理や対処法について解説します。

人任せな人の特徴

頼みごとが多い

人任せな人は、何でもすぐ人に頼むのが特徴です。

自分でやりたくないことは人任せにして終わらせようとします。

自分で調べれば分かることもすぐ尋ねるというように、最初から自分で解決する気がありません。

自分の意見を言わない

人任せな人は、質問されても自分の意見を言わないのが特徴です。

例えば何かを選ぶときに「どれが良い?」と質問されても「何でも良い」というように、はっきりした意見を言いません。

一人では決められなかったり、面倒くさいので人任せにしようとします。

自分で考えない

人任せな人は自分で考えることを放棄しています。

例えば行きたい場所があれば「何時に行く?」「どうやってそこまで行くの?」「持っていく物は?」というように、何でも人に決めてもらおうとします。

自主性がない人や優柔不断な人に多い特徴です。

知らないふりをする

人任せにする人は、やりたくないことからはすぐに逃げるのが特徴です。

都合の悪い話になるとその場から立ち去る、知らないふりをするなど避けようとします。

本当は詳しい知識を持っていても、やりたくないことには知らないふりをして誰かにやらせようとすることがあります。

自己中心的・要領が良い

人任せな人は、自分の為に他人を利用できるのが特徴です。

例えば人に自分の仕事の一部を頼んでいる間に、自分は自分の仕事を進める、そして成果は独り占めするというように、自分のことだけを考えています。

要領が良いとも言えますが、感謝や思いやりがないので嫌われやすいタイプでもあります。

仕事が遅い

人任せにするというよりは、仕事が遅いので、誰かに頼まざるを得なくなる人もいます。

ミスが多かったり、効率良く仕事を終わらせる手順を考えないので、人に助けてもらわないと期限内に仕事を終えることができません。

またサボり癖がある人の場合、わざと仕事ができないふりをして誰かに助けてもらおうとしている可能性もあります。

向上心がない

人任せにする人は自分で努力するより、人任せにした方が楽という気持ちがあるのが特徴です。

効率を求めるなら得意な人にやってもらう方が早く終わるでしょうが、何でも人任せにしていれば知識や技術は身に付かなくなります。

普段から人任せにしていると能力が身に付かず、仕事ができないと思われる原因になります。

人任せな人の心理

面倒なことはやりたくない

自分でできることも人任せにする人は、やりたくないことはやらないという正直な人です。

普段からやりたくないことから逃げたりサボる人は、面倒なので人に頼んでいる可能性が高いでしょう。

こういう人の頼みを何でも聞き入れていると、都合の良い存在扱いされるので注意が必要です。

責任を取りたくない

人任せな人は、自分が責任を取る立場になりたくないと思っている可能性があります。

決定した人が責任を持つことになるので、責任を取る自信がなかったり、面倒くさいと感じて人任せにしようとします。

仕事の場合は役職や給与は低くても良いので、なるべく楽な仕事だけをしようとします。

自信がない

人任せな人は、自分が詳しくない、達成できるだけの能力がないと思っている可能性があります。

しかしそれを人に知られたくないので、人任せにすることでどうにか回避しようとします。

プライドが高いほど素直に自信がないとは言えないので、人にやらせようとすることがあります。

信頼している

特定の人にだけ頼みごとが多い場合は、その人を信頼していると考えられます。

「自分よりこの人の方が上手くやってくれる」という気持ちがあるので、同じ人にやってもらおうとします。

しかし信頼されているとはいえ、何でも頼みを引き受けていると依存される可能性があります。

嫌われたくない

自分の意見を言わずに人任せにする人は、相手に嫌われたくないのかもしれません。

自分から「~がしたい」と言うのはわがままだと思われるかもしれないと遠慮している可能性があります。

人任せというより、相手のことを優先しているとも考えられます。

支配欲がある

人任せにしているというよりは、指示・命令していると思っている場合もあります。

上から目線で態度が偉そうな場合はその可能性が高いです。

自分の優位性を示すために、あえて何でも人にやらせようとしているとも考えられます。

人任せな人の末路

嫌われる

自分のやりたいことだけをやり、やりたくないことは人任せにする人だと思われれば嫌われるでしょう。

やりたくないことを押し付けてくる人だと思われれば避けられるようになります。

無能扱いされる

何でも人任せにしていると、簡単な仕事さえできない人だと思われたり、判断力ややる気がない人だと思われるようになります。

人に任せてばかりで何の技術や能力も身に付いていなければ無能扱いされ、見放されてしまう可能性もあります。

頼みを引き受けてもらえなくなる

何でも人任せにしていると、依存的な人、面倒な人と思われて頼みを引き受けてもらえなくなります。

人に任せる方は楽ですが、任される方は負担が増えるだけでストレスが溜まるからです。

頼ってばかりだと相手を怒らせてしまい、「少しは自分で考えたら?」と突き放される可能性もあります。

仕切るのが好きな人に依存する・利用される

何でも人任せにする人は、仕切るのが好きな人と相性が良いとも言えます。

仕切る人にリードしてもらう方が、全て決めてくれるので楽だと感じる人もいるでしょう。

ただし仕切る人は他人をコントロールしようとするので、言いなりになっていると、逆らわないと思われて利用される可能性があります。




人任せな性格を直したいときの対処法

自分が行動する

何でも人に頼んだり質問する前に、まず自分で調べる、決める、実践することを習慣にしてみましょう。

人に協力してもらうのは自分で調べても分からないときのみ、というように自分でルールを決めてみてください。

他人ではなく自分に質問する

何でも人に決めてもらうことが癖になっている場合、自分で決める意識を持ってみましょう。

人にどうしてもらうかより「自分がどうしたいのか」と、まず自分に問いかけることが大切です。

対策を考える

失敗が怖いので何でも人任せにしてしまう場合は、対策を考えておきましょう。

心配事があるなら、今の自分ができる準備やアイデアを考えておきます。

対策が分かっていれば、いざトラブルが起きたときも対処しやすくなるでしょう。

曖昧な答えを言わない・提案する

「何でも良い」のような、誰かに判断を丸投げする返答をしないよう意識してみてください。

適当でも良いので、何か自分の意見を話したり提案してみましょう。

自分の意見を話せば、何でも人任せにしているとは思われなくなります。

一人で作業する

自分一人で準備から完成までできることに挑戦してみましょう。

例えば料理なら何を作るか、食材選び、調理方法、盛り付け方など全て自分で調べて実践します。

いきなりハードルが高いことに挑戦すると挫折する可能性があるので、自分でもできそうなことから始めるのがおすすめです。

人任せな人に疲れるときの対処法

自己犠牲はしない

人任せな人の頼みを全て聞いてしまうと自己犠牲しやすくなります。

人任せな人は相手の気持ちを考えないので、何でも引き受けていると依存されたり、利用されるので注意が必要です。

関わりたくないなら最初から断った方が良いでしょうが、それができないなら無理のない範囲で引き受けることをおすすめします。

フォローする

人任せな人は自分では何もしないので、突き放しても結局ミスやトラブルを起こす可能性があります。

しかし代わりにやると何でも任せようとしてくるので、フォローするだけに留めた方が良いでしょう。

何でもやってあげないことで、全て人任せにしないでほしい、いつでも助けられる訳ではないと遠回しに伝える意味もあります。

いずれは一人でやってもらうように伝えると、自分で考えよう、覚えようとする意識を持ってくれる可能性があります。

質問返しする

人任せな人は何でも質問してくることがあるので、イライラして「自分で考えて」と言いたくなるときがあるかもしれません。

しかし人任せにする人は自分では解決できないので、突き放されてもしつこく質問してきたり、逆切れすることがあります。

そのため自分の意見がない人には、質問返しして自分で考えさせるようにしてみましょう。

例えば「何時に待ち合わせ?」と聞かれたら「何時にする?」というように質問返しします。

それでも自分の考えを言わない人なら「○時ならどう?」というように選択肢を提案して一緒に決めていくと話が進みやすいでしょう。

報告する

職場の場合、自分の仕事も人任せにする人がいるなら、上司に報告した方が良いでしょう。

他人にやりたくないことを任せる間に自分の仕事を進めたり、サボろうとしていると考えられるので、頼みごとをされても断る方が賢明です。

報告しておくと職務怠慢、放棄と認められる可能性があります。

質問する

なぜ何でも人任せにするのか、質問してみるのも対処法です。

もしかしたら人任せにしているつもりはなく、相手に選択を譲っている、遠慮しているとも考えられます。

自分で決められないから人任せにするというなら、「何でも良いから自分の意見を言ってくれた方が話しやすい」のように伝えると、自分で考えるようになる可能性があります。

自分の意見を話してほしいと伝える

何でも人任せにしておきながら、不満を言う人もいます。

その場合は文句があるなら最初から自分で決めてほしいと言うか、自分の意見を言ってほしいと伝えてみましょう。

それでも意見を言わないなら、自分で考えるのは面倒で責任を持ちたくないと思っているか、人を道具のように見ている自己中心的な性格だと考えられます。

一緒にいて疲れると感じるなら距離を置くことも考えてみましょう。