怒りの感情は誰でも持っているものですが、イライラするとすぐ怒ってしまう人もいれば、普段からあまり怒りを感じない人もいます。

怒りっぽい人からすると、なぜ感情的にならない人がいるのか疑問に思うのではないでしょうか。

怒らない人の特徴や、怒らない人になる対処法について解説します。

怒らない人の特徴

論理的

怒らない人は論理的に考える人です。

怒っても時間やエネルギーの無駄と考えていたり、冷静な判断力を失うので避けるようにしています。

たとえ怒ったとしても、何が悪いのか淡々と説明するなど感情的にはなりません。

ポジティブ

怒らない人はポジティブに物事を考えます。

すぐ怒る人は何かトラブルが起こるとパニックや癇癪を起こし、深刻に考えてしまいます。

ポジティブな人は「どうにかなる」と考えて、悩むより先に解決策を考えます。

また嫌なことがあっても次の日には忘れるなど、引きずらないのが特徴です。

こだわりが少ない

怒らない人は、自分のこだわりが少ないです。

こだわりが多い人ほど、自分の価値観に当てはまらないものを見るとイライラしやすくなります。

例えば神経質な人は文章の誤字脱字が多い人にイライラしますが、怒らない人は「意味が分かれば良い」と思っており、細かいことにはこだわらないのが特徴です。

苦労人

怒らない人は今まで苦労を重ねた人かもしれません。

苦労しているので、大抵のトラブルには冷静に対処できるからです。

既に解決法を知っていたり、過去の苦労に比べれば、大したことはないと思える余裕を持っています。

冷酷

怒らない人は優しいのでなく、冷酷な場合もあります。

自分の役に立たない人は切り捨てるなど、損得勘定で人間関係を築く人です。

あるいは怒ることさえ面倒と、相手を見下している可能性があります。

他人に興味がない

怒らない人は、他人に興味がない可能性があります。

他人への期待感がなく、何をしても自分には関係ないと思っているので、怒りの感情も湧きません。

ただし他人に興味がなくても、自分に迷惑をかける人であれば怒るでしょう。

自立心が高い

怒らない人は、自立心が高いです。

「自分のミスは自分で解決するもの」という価値観なので、他人がどうなろうと自分が怒る理由はないと考えています。

怒りはしませんが、助けを求めても「自分でどうにかして」と突き放し、手を貸さない人です。

疲れている

怒らない人は、怒る気力もないほど疲れているのかもしれません。

疲労感から無気力になり、他人に関心がなくなる人もいます。

何かトラブルが起きても怒るのでなく落ち込んでいる場合は、疲れていると考えられます。

怒るより泣く

イライラすると泣いてしまう人は、怒っていると思われにくいです。

怒りっぽい人は感情をそのまま表に出しますが、イライラして気分が高揚すると、緊張感やストレスを減らすために泣く人もいます。

怒っているというより、悲しんでいると勘違いされます。

他人を怒らせる

怒らない人は自分が怒らない分、他人を怒らせていることがあります。

自分がそれほどイライラすることがないので、どのような発言が相手を怒らせるか分かっていません。

怒らない人にとっては失礼だと思わなくても、一般的に失礼と思われるようなことを平気で言ってしまい、相手を怒らせてしまうことがあります。

怒らない人の心理

相手にしていない

怒らない人は、自分が認めた人とは積極的にコミュニケーションを取る人です。

認めていない人には自分の時間やエネルギーを使ってまで、相手をする価値はないと考えています。

そのため自分が大切に思っている人には怒るなど、感情的な態度も見せます。

チームワークを意識している

チームワークが必要なことをしている場合、雰囲気を崩さないようにしていると考えられます。

誰かが誰かを怒れば、ネガティブな感情は周囲にも伝わります。

チームにとって悪影響となるので、怒るよりは皆で助け合おうという気持ちで行動します。

見下している

怒らない人は、相手を見下している場合があります。

自分より下の存在と思う人がミスしても、怒るより面白いと感じる意地の悪さを持っています。

むしろ自分より優れている人の方が気に入らないので、自分より劣る人が周りにいた方が優越感や安心感を覚える人です。

保身のため

怒らないのは優しさでなく、保身のためかもしれません。

例えば職場で部下のミスを説教すれば、ハラスメントと騒がれる可能性もあります。

大事にしたくないので、あえて感情的にならないようにしていると考えられます。

諦めている

怒らない人は、怒っても無駄と考えている可能性があります。

真剣に話を聞かない人だったり、言い訳ばかりする人だと、何を言っても無駄だと諦めています。

最初は厳しく注意していた人が何も言わなくなった場合、呆れられて見放されていると考えられます。

面倒くさい

怒らない人は、怒ることが面倒くさいのかもしれません。

怒りは強い感情のため、それを表に出すと更にエネルギーを使うことになります。

怒って疲れるのは嫌だ、他人のために自分のエネルギーを使いたくないと思っている可能性があります。

本当は怒っている

怒らない人のように見えても、内心は怒りを感じていることもあります。

喜怒哀楽の表情や口数が少ないと、怒っていても他人には分かりにくいです。

また怒りを表に出すと人間関係がこじれるので、黙っていたり、気にしないふりをしている場合もあります。




怒らない人になりたいときの対処法

こだわりを減らす

こだわりが強い人ほど、他人の行動を気にする傾向があります。

他人には他人の価値観があることを認めるか、理解できない人とは距離を置くようにしてみましょう。

自分の価値観やこだわりを、他人にも当てはめるとイライラしやすくなります。

他人が何をしていようと自分に害がないのであれば、自分の仕事に集中した方が良いでしょう。

解決策を考える

何かトラブルが起こったときは、怒るより先に解決策を考えてみましょう。

怒ると先にエネルギーを使ってしまい、解決する意欲を失ったり、人間関係がこじれる原因になります。

問題解決のために行動していると怒りも落ち着いてくるので、衝動的に怒らないことが大切です。

周囲を意識する

怒りそうになったときは、自分の気持ちだけでなく、周囲の状況も考えてみましょう。

自分が怒れば、正しいことを言ったとしても雰囲気を悪くすることがあります。

特にチームワークが重要な場では、感情的になるのは避けた方が良いでしょう。

時間の無駄と考える

誰かに怒りを感じている時間は無駄だと考えてみましょう。

自分の時間を使ってまでイライラするほど、重要なことなのか考えると冷静さを取り戻しやすくなります。

気持ちを切り替える

怒りやすい人は過去の嫌なことを思い出してイライラする、深刻に考え過ぎるなど、自分でストレスを長引かせることがあります。

他に集中できるものを探すなど、ストレスを引きずらない心がけが大切です。

スポーツや創作活動など、体を動かすことをすると意識を切り替えやすくなります。

寝る

イライラすると無駄なエネルギーを使うので、寝るのも対処法です。

寝れば時間を置くことができ、目覚めたときには落ち着いたり、リセットされたような感覚になります。

説明する

他人に何か注意するときは、怒らずに説明することが大切です。

怒鳴って言うことを聞かせようとしても、相手が萎縮して更にミスやトラブルを起こしたり、パワハラと思われる可能性があります。

「自分もミスすることはある」と考えれば、人の失敗にも寛容なれるのではないでしょうか。

報告する

職場で問題行動が目立つなど、トラブルメーカーがいるときは上司に報告しましょう。

何度注意されても理解できなかったり、反省しない人もいます。

問題行動が多いことが明らかになれば、減給や降格、出勤停止など何らかの罰則を受けることになるでしょう。