母親と考えが合わない、過干渉など、母親に対してストレスを感じたことはないでしょうか。

母親に感じるストレスが多いと、母親に会いたくないと思うほど嫌いになる人もいます。

母親が嫌いな人の心理や、母親にイライラするときの対処法を紹介します。

母親が嫌いな人の心理・理由【性格】

性格が合わない

母親が嫌いな人は、性格が合わないのが嫌いになる理由です。

たとえ親子でも一人の人間同士なので、性格が合わないことはあります。

母親が感情的な性格でも子供は冷静沈着など、性格が正反対でコミュニケーションが取れず、仲が悪くなることがあります。

子供を尊重しない

母親が嫌いになるのは、子供の人格を尊重していないからです。

子供の人格を尊重しない親は、子供を自分の所有物のように思っています。

そのため子供の話を真剣に聞かない、自分の機嫌が悪いときに八つ当たりするなど、子供も一人の人間であるという意識がありません。

また子供の日記を勝手に読む、勝手に子供のものを捨てるなど、子供のプライバシーを尊重しない母親もいます。

ヒステリック

母親嫌いになる理由は、母親がヒステリックな性格だと考えられます。

気に入らないことがあるとすぐ怒る、暴力や暴言が酷いなど、感情的な母親だと子供は安心できません。

何がきっかけで怒りのスイッチが入るか分からないため、子供は常に母親の顔色を伺い、不安を抱えるようになります。

嫉妬されている

母親嫌いになるのは、母親の嫉妬が嫌だからかもしれません。

例えば母娘の関係なら、娘が自分より美人なことが気に入らない、自分より幸せそうな結婚生活を送っているなど、娘が自分より幸せであることが許せない母親は存在します。

母性で子を見るのでなく、同じ女性として見てしまうために起こるものです。

人として好きになれない

母親嫌いな人は、親がだらしない性格など、人として好きになれない理由があると考えられます。

例えば家事をしてくれない、部屋が汚い、不潔など生活のだらしなさは子供に不安やストレスを与えます。

また借金を繰り返す、不倫をする、ギャンブルやお酒に依存するなど人間的なだらしなさがあれば、親として尊敬することもできないでしょう。

被害妄想が強い

母親が嫌いなのは、被害妄想が強い性格で関わりたくないのかもしれません。

子供が自立するのを喜ばず、離れようとすると「お母さんのことが嫌いなのね」と言うなど、自分が被害者であるよう振る舞います。

自分を被害者にして子供を悪人にすることで、子供を独占しようとする母親です。

本来は母親が子に愛情を与えるものですが、精神的に自立できていない母親は自分が大切にしてもらうことばかり考えています。




母親が嫌いな人の心理・理由【行動】

過干渉

母親が嫌いになるのは、母親が必要以上に干渉するからです。

過干渉な母親は出かけるならどこへ行くのか必ず訊く、部屋を覗いて何をしているかチェックするなど、子供のことを全て把握しようとします。

子供の立場からすれば監視されているような息苦しさを感じるため、母親と関わりたくない気持ちになります。

愚痴や悪口が多い

愚痴や悪口ばかり言っているなら、たとえ母親でも距離を置きたくなるでしょう。

会えばネガティブな話ばかりで、他人の悪口や家族の不満を言われたら、聞かされる方はストレスが溜まります。

自分で問題を解決するための行動はせず、延々と不満を言い続けるので人が離れていきます。

自分の悪口を言ってくる

自分の悪口を言ってくる母親を好きになる人はいないと思います。

自分の性格や価値観を否定してくる、容姿を馬鹿にされるなど、子供を認めない母親は子供からも認められなくなります。

子供の悪口を言う母親は強いコンプレックスを抱えており、子供を通して自分の嫌いな面を見ているか、子供が自分にないものを持っているので嫉妬していることがあります。

自分の友人やパートナーの悪口を言う

母親が嫌いなのは、自分の友人やパートナーの悪口を言うからかもしれません。

子供が仲良くしている人を否定することは、子供の自由を認めず、子供の選択を否定していることでもあります。

我が子に対して失礼なことをしているのですが、こうした母親は子供を自分の所有物と思っており、子供に選択権はないと考えています。

全て否定してくる

母親が嫌いになるのは、子供が決めたことを全て否定する親だからかもしれません。

子が決めたことを色々な理由をつけて否定し、「お母さんに従っていれば正しい」という価値観を植え付けようとします。

我が子をいつまでも自分の側に置いておきたいので、子供に判断することをやめさせ、自立することを阻止しようとします。

要求してくる

母親が嫌いなのは、子供に対して色々要求してくる人であったと考えられます。

要求とは「良い大学に入って大企業に就職しなさい」「結婚は公務員の人としなさい」のように、人生の選択肢に介入しようとする親のことです。

自分が思い描いている理想や、自分が叶えられなかった夢を子に押し付けており、子供はプレッシャーや不自由さを感じて母親を嫌うようになります。

大人になってから母親が嫌いになるのは?

子供の頃は母親が嫌いでなくても、大人になってから母親が嫌いになる人もいます。

それは毒親であることに気付いたり、性格が合わないのに母親だからと無理して付き合っていたことに気付いたからです。

結婚してから母親が嫌いになる人は、自分の結婚生活と、実家で暮らしていたときの生活の違いから、母親を嫌いになる人もいます。

違いとは暴力や暴言、ネグレクトなどの虐待を受けていたことに気付いた、過干渉で束縛されていた、結婚や出産にネガティブなイメージがあったのは親の影響であったなどです。

母親と一緒にいる頃は無意識に自分の気持ちを我慢していても、母親と距離を置いて当たり前だと思っていた環境のおかしさや、自分の正直な気持ちに気付いた人は母親を嫌いになります。




母親が嫌いなときの対処法

母親が嫌いなことを認める

母親が嫌いでも「自分の親なんだから嫌いになるのはおかしい」と無理して母親と付き合おうとする人がいます。

しかし親子でも一人の人間同士なので、母親でも気が合わないことはあります。

性格が合わないことは悪いことではなく、ただお互いの相性が合わないだけで、罪悪感を感じる必要はありません。

「母親だから」という目で見るのでなく、人間として嫌いなのであればその気持ちを受け入れて、母親と距離を置くなど関わらないようにしてみましょう。

距離を置く

母親が嫌いな人は、可能であれば別居するなど距離を置いた方が良いでしょう。

別居できないのであればなるべく自室で過ごしたり、生活時間をずらすなど顔を合わせないようにしてストレスを減らすことが大切です。

母親だからと無理して自分から近付いたり、仲良くする必要はありません。

今別居できない人は母親を反面教師にして、将来どんな人と暮らしたらストレスがないかを考えてみましょう。

会いたくないなら会わない

母親が嫌いでも年末年始は会いに行かなくてはならないなど、母親に会うことを義務感のように感じている人がいます。

しかし、母親が嫌いなのであれば無理に会う必要はありません。母親に会うことでストレスや緊張を感じるなら、自分の心の平和を優先することが大切です。

母親の方から会いに来るときは仕事が忙しいなど、母親に会えない理由を考えておき、母親と距離を置くようにしてみましょう。

ネガティブな話は聞かない

母親が愚痴や悪口を言う人であれば、その話を聞いていると自分もストレスが溜まっていきます。

母親だからと話を聞いてあげる人がいますが、話を聞いてあげることで母親から精神的に依存されるようになり、繰り返しネガティブな話を聞かされるようになります。

母親が抱えている不満やストレスは、母親自身が解決するものです。

愚痴や悪口を言っているだけでは解決もしないので、行動に起こしてもらうためにもネガティブな話を始めたら会話をやめるなど距離を置きましょう。

秘密を持つ

母親から干渉されていると、常に監視されているようなストレスを感じると思います。

そうしたときは自分だけの秘密を持つようにしてみましょう。

例えば母親が自分の交友関係に干渉してくるのであれば、一人で出かけると言って友達や恋人と出かけるなどです。

そもそも遊びに行くことを反対する親であれば、休日出勤と言って遊びに行くなど、母親に全てを正直に話す必要はありません。

「自分の人生は自分で決める、母親には干渉させない」という意識を持ってみましょう。

無視する

母親がヒステリックな人は、ヒステリーを起こしたら無視してみましょう。

母親がヒステリーを起こすことに恐怖心がある人は、母親が怒り出すと言うことに従ってしまうことがあります。

幼少期は母親が怖かったかもしれませんが、思い通りにならないと癇癪を起こす人は精神的に幼い人です。

子供に言うことを聞かせるためヒステリーを起こしているのであれば、何の効果もないことを伝えるために、怒り始めたらその場を離れたり、無反応でいるようにしてみてください。

要求に答えない

母親の要求に全て応えようとすると、親の敷いたレールを辿る人生になります。

自分の人生を歩みたいのであれば、母親の要求を聞き入れないことが大切です。

例えば母親が叶えられなかった夢を自分に押し付けてくるのであれば、「それはお母さんの夢だよね?」「お母さんが自分でやれば?何で人にやらせようとするの?」のように言ってみましょう。

色々要求する母親は、自分と子供を同一視しているところがあります。

母親のためというよりは「母は母、私は私」ということを自分に意識させるために言ってみましょう。

反面教師にする

母親が嫌いな人は、母親の嫌な面を反面教師にしてみましょう。

母親が人の話を聞かないなら、自分は人の話をちゃんと聞くようにする、だらしない性格であれば自分はきちんとするなどです。

母親の生き方を不幸になる見本とすれば、自分が幸せになるために何をすれば良いかが分かるようになります。

相談する

母親の暴力や暴言が酷い場合は、警察に相談することも考えてみましょう。

子供が成人であれば、傷害罪、脅迫罪などが成立する場合があり、未成年の場合は児童相談所に保護してもらえる可能性があります。

命の危険を感じるほどであればすぐ離れるのが一番ですが、経済的な理由などで離れられない場合は警察や毒親に関する電話相談などで話してみましょう。