人に少し何か言われただけで気になる人もいれば、全く気にしない人もいます。
言われたことを真に受けやすい人は、なぜ気にしないでいられるのか疑問に思ったことはないでしょうか。
何を言われても気にしない人の心理や、言われたことを気にしない方法について解説します。
何を言われても気にしない人の特徴
自尊心が安定している
何を言われても気にしない人は自分の意思を尊重しています。
人から何か言われても、自分は自分、他人は他人と分けて考えられる人です。
そのため自分の意見に批判や反対されたとしても、それはその人の意見として尊重できます。
鈍感
何を言われても気にしない人は、良い意味で鈍感です。
人から嫌味のようなことを言われても深読みしない、何かに挑戦するときに反対されても聞き流すなど、人の意見を真に受けません。
人からどう思われているかも気にしないので、自分がやりたいと思ったことに素直に挑戦できます。
ポジティブ
何を言われても気にしない人は、何でもポジティブに考える人です。
例えば被害者意識が強いと注意されただけで悪口を言われたように受け止める人がいますが、ポジティブな人は自分のために言ってくれたというように前向きに解釈します。
また、たとえはっきり悪口を言われたとしても「悪口を言えるくらい自分のことをよく見ているなら、この人は素直になれないだけで自分のファンなのだろう」というように、何でも良いように捉えてしまう人は無敵です。
苦労している
何を言われても気にしないのは、過去の経験から強くなった場合もあります。
いじめ、パワハラ、虐待など過去の辛い人間関係から、精神力が鍛えられている人です。
自分は苦難を乗り越えたという自信があるため、何か言われても動揺せず、毅然と対処できます。
自分も悪口を言う・ブラックジョークが好き
人から悪口を言われたり、批判されても気にしない人は、その人自身も悪口を言っている場合があります。
自分も普段から悪口ばかり言っているので人から言われても仕方ないと思っており、言われたことを引きずりません。
また普通なら悪口に聞こえることもブラックジョークに感じる人はきついことを言われても笑い飛ばしたり、聞き流すことができます。
何を言われても気にしない人の心理
相手に関心がない
何を言われても気にしないのは、相手に関心がないことがあります。
家族や友人など親しい人に言われたことは気にしますが、関心がない人に言われたことは聞き入れません。
一生の内で深い関わりを持つ人間はそう多くはないので、自分の大切にしたい人とだけ真剣に関われば良いと考える人です。
相手を見下している
相手を自分より下だと思っているので、何を言われても気にしない場合もあります。
自分より能力が低い、劣っていると感じる人に言われたことは、気にする価値もないと思っています。
自分以外を見下しているので誰の話も聞かない人もいますが、尊敬している人の話だけは素直に聞き入れる人もいます。
自信がある
何を言われても気にしないのは、努力の結果ということもあります。
他人は成功という結果だけは見ますが、そこに辿り着くまでに何度も失敗したり、地道に努力してきた部分には目を向けません。
何を言われても気にならないほど努力してきたという自信があるので、上辺だけ見ている人の意見には関心がありません。
やりたいことがある
何を言われても気にしないのは、自分の夢や目標に向けて行動している場合もあります。
悪口や嫌味を言う人、噂話を気にする暇があるなら、自分のために時間を使った方が有意義だと思っているからです。
向上心がある人はストイックなので、相手にする価値がない人とは自分から距離を置きます。
理解されたいと思っていない
何か言われても気にしない人は、他人に自分を理解してもらいたいと思っていません。
他人から見た自分の印象は一面に過ぎず、全てを理解することはできないと思っています。
そのため自分の価値観について何か指摘されたとしても、それは相手の感想に過ぎないと思っています。
好かれたいと思っていない
何を言われても気にしない人は、誰からも好かれたいと思う気持ちがありません。
八方美人ではないので言いたいことを言い、自分と価値観が合わない人がいてもそれで構わないと思っています。
何でも包み隠さず言うので嫌われることもあるでしょうが、飾り気がなく正直だと感じる人からは好かれる人柄です。
面倒くさい
自分に悪口を言ってくる人が気にならない人は、相手をするのが面倒だと思っています。
嫌いなら距離を置けば良いのに、わざわざ関わってくる人に対応する必要はないと感じています。
自分を悪く言ってくる人の話を真面目に聞く気はない、仲良くなりたいとも思わないので、何を言われても気にしません。
何を言われても気にしない方法
話を聞く人を選ぶ
言われたことを気にしやすい人は、誰にでも親切にしなければならないと思っていたり、誰の言葉でも真に受けてしまう傾向があります。
全ての人が自分に好意的に接してくれる訳ではないので、何でも真面目に聞き入れると傷つきやすくなります。
自分の大切な人や信頼できる人の話は聞く、そうではない人の話は参考程度に聞いておく、嫌いな人とは距離を置くというように、自分で線引きをする意識を持ってみましょう。
自分を見直す
言われたことが気になるときは、自分で思い当たることがあるのかもしれません。
自分の悪い癖、考え方など分かっていても認めたくないことを指摘されたので、気になっているとも考えられます。
言われたことが気になるときは、それを改善しようとすれば自分を変えるチャンスになるでしょう。
自分の気持ちを尊重する
言われたことが気になるのは、自分より他人の意見を優先したり、空気を読み過ぎているのかもしれません。
気を遣い過ぎたり自己犠牲が多いと、自分の気持ちが分からなくなります。
人がどう思うかより自分のやりたいことをやるという、自主的な気持ちを意識してみてください。
質問する
気になることを言われたら、そのときになぜそういうことを言うのか質問してみましょう。
悪口を言われたように感じても、相手はそういう意味で言ったつもりはなかったり、自分の聞き違いという可能性もあります。
思い込みから相手への印象が悪くなる前に、自分から質問した方が誤解を失くせます。
わざと認める
悪口のようなことを言ってくる人には、あえて認めてしまうのも対処法です。
例えば「お前は馬鹿だな」のような悪口を言われたとしたら「そうだよ、馬鹿だよ」「確かにそうかもね」のように言ってしまいます。
本当に自分を馬鹿と思っていなくても、開き直った態度を取ることで、相手はそれ以上追及できなくなります。
特に悪口を言って相手を傷つけたい、苦しめたいと思っている人には効果的です。
あえて認めることでそれ以上相手にしない、言い争いに発展させない方向に持ち込むことができます。
ポジティブに解釈する
何か批判や注意されたときに「私のことが嫌いだから言ってきた」と解釈するよりも、「自覚していないことを注意してくれた」のように解釈を変える練習をしてみましょう。
きつい言い方をされても「○○さんは素直じゃないからそういう言い方をするんですよね」「私のためを思って言ってくれたんですよね。ありがとうございます」のように相手に言えてしまう人は強者です。
たとえ悪意のある言葉でもスルーされたり、良いように解釈されてしまえば、受け取られなかった悪意は言った本人に返っていきます。
相手を傷つけるつもりでかけた言葉が全く通用しないと、どんな悪人でも自分の姿に嫌気が差してきたり、自分のネガティブ感情で疲弊していきます。ですので、悪意は受け取らないことが大切です。
何を言っても通用しないと分かれば、ネガティブな人の方から離れてくれる場合もあります。