あなたが自分の目標や夢を話したときに、「そんな夢叶うわけないよ」「成功する人は一握りだよ」などやる気を失くす言葉をかけてくる人はいませんか?悪意はなくても、そうしたマイナス言葉をかけてくる人のことをドリームキラーと言います。
ドリームキラーになりやすい人の特徴や、ドリームキラーが身近にいるときの対処法についてご紹介します。
ドリームキラーとは?
ドリームキラーとは、その名の通り夢を殺す人、他人の夢を諦めさせようとする人のことです。
ドリームキラーは、他人の夢を「そんなもの叶うわけない」「あなたには無理だ」というように否定的なことを言ったり、嫌がらせをして夢を諦めさせようとします。
悪意があり、わざと夢を諦めさせるような言葉をかけるドリームキラーもいますが、無意識に相手に夢を諦めさせるような言葉をかけてしまいやすい性格の人もいます。
まずは、ドリームキラーになりやすい人の性格の特徴を解説していきます。
ドリームキラーの特徴
嫉妬心がある
嫉妬しやすい人は、人の良いところでなく悪いところに注目したり、粗探しをしがちです。また、嫉妬心から批判をすることがあります。
例えば絵が上手い人がいたとして、大体の人は「上手だね」「綺麗な絵だね」と褒めたりしますが、嫉妬する人は「絵が上手い人なんて腐るほどいる」「絵が上手くても何の役にも立たない」のようにネガティブなことを言います。
もし、その絵の上手い人が将来絵に関わる仕事をしたいと思っていたとしたら、攻撃的な言葉をかけられたことに傷つき、絵を描くことを止めてしまうかもしれません。
承認欲求が強い
夢を話す人に対して「そんなもの叶う訳ないよ」といったネガティブな言葉を、わざわざ相手の前で言ったり、伝えたりするのは承認欲求の強さの表れです。
「叶う訳ない」というのは、ドリームキラー自身の考えです。その考えを人に押し付けたり、「本気で叶うと思っているのか?」のように馬鹿にするようなことを言って否定してくるのは「自分の考えていることは正しい、自分は間違っていない」とドリームキラーが思いたいからです。
白黒(善悪)思考
普段からはっきり物事を決めたがる人は、無意識の内にドリームキラーになっていることがあります。
極端な思考を持っていると「自分の考えは正しくて、他人の考えは間違っている」という考え方に陥ることがあるからです。
ですから、自分の考えに当てはまらないことに対して「それは上手くいかないと思う」「その考えは間違っているよ」のように、他人の夢を壊すようなことを無意識に言ってしまうことがあります。
現実的・厳しい性格
夢を語る人に「その夢を叶えられるのは、一握りの人間だけだ」のように、厳しいことを言う人がいますが、こうした人も無自覚のドリームキラーであると言えるでしょう。
努力すれば叶えられる夢ではないとしても、何かに挑戦しようとしている人に「あなたには無理だと思うよ」「そんなに甘くない」と諦めさせるようなことを言うのは、その人の可能性を潰す原因になることもあります。
現実を指摘するのは悪くないと思いますが、「その夢を叶えるために、あなたは今どんなことをしているの?」「叶えるのは難しい夢かもしれないけど、あなたにやる気があるなら私は応援するよ」など、言い方を変えるだけでも言葉の印象は変わってきます。
ドリームキラーの心理
自尊心を守りたい
ドリームキラーが人の夢を潰すようなことを言うのは、自尊心を守るためです。自尊心を守るために自己中心的になり、自分より優れていると思う人や自分と違う考えを持った人を攻撃して否定します。
相手のことを考えられる人であれば、優れた人を見ると「ここまで上達するのに、相当努力したのだろうな」と感心したり、素直な人は「どうすればあの人みたいになれるのか、色々質問して参考にしよう」など、自分より優れている人がいるのは幸運だ、と前向きに捉えることができます。
つまり、ドリームキラーは自分のプライドを大切にする余り、優れている人に教えを請うチャンスを自ら逃しているのですが、ドリームキラーはそういうことに気が付きません。とにかく自分のプライドを守ることに固執します。
自信がない
「自尊心を守りたい」という心理と似ていますが、ドリームキラーが意地の悪いことを言ったり邪魔したりするのは、自信のなさやコンプレックスが原因の場合もあります。
本当に自信のある人は「自分は自分、他人は他人」と考えているので、人と比較して物事を判断しません。
自信のなさから、自分が劣っていると感じると自尊心が傷つけられように感じたり、相手に追い抜かれるかもしれない恐怖からマウンティングをしたり、攻撃するような発言をすることがあります。
自分の考えが正しいと思っている
はっきりしないと気が済まない性格、厳しい性格など、妥協を許せない人は、自分の考えだけが正しいと思い込んでいることがあります。
本人は無自覚なことが多く、「それは間違っている」「私の言うことが正しいから、私に従いなさい」と意見を押し付けたりして、よく言い合いや喧嘩を起こすこともあります。
こうした人に夢を話して反対された場合、否定的なことを言って夢を諦めさせようとしたり、阻止してくることがあるので、身近にいるときは安易に夢や目標を話さず、不言実行することをおすすめします。
ドリームキラーへの対処法
とにかく夢に向かって行動する
「言いたい奴には言わせておけ」という言葉があるように、ドリームキラーから批判や反対をされたときは、「ふーん」「そうですか」「そういう考え方もありますね」のように気にしない態度を取りましょう。
ドリームキラーの言うことには肯定も否定もせず適当に返事をしておき、自分のやりたいことは着々と進めていきます。意地悪なドリームキラーに何か言われて落ち込んでしまったり、夢を諦めてしまうのは、ドリームキラーの思うツボです。だからこそ「あなたに何を言われても私は変わりません」と示すためにも、一切相手に関心のない態度を示し続けましょう。
相手にしない
ドリームキラーは自分より優れていると思う人に対し、自分と同じレベル、もしくは自分より低いレベルに引きずり下そうと攻撃してくることがあります。
ですが、攻撃的になるのはドリームキラーが自分自身の心に問題を抱えているからであり、あなたが悪いのではありません。
他人を自分より上か下か・正しいか間違っているかで判断する人は、自分を他人と比較し続け、自分だけの価値観(固定観念)に縛られ続け、本来の自分の人生を生きられない人です。
あなたは同じ土俵に立たず、可哀想な人だと思って突き放しておきましょう。
相手の心理的な問題は(例え家族だろうと)相手が自分自身で解決すべき問題であり、あなたには関係ありません。
夢を具体的に説明する
「夢」というとぼんやりしたイメージを浮かべがちですが、自分がどれだけ真剣に夢を叶えようとしているのか、計画書を作成して説明するなど、具体的に伝えることで適当なことを言っているのではないと相手に伝えられます。
きちんと説明ができれば、今まで反対していた人も「そこまで真剣なら」と、あなたの夢を応援してくれるようになるかもしれません。
説明して反対されたとしても、あなたが計画通り行動し続けることで、それを見てる周りの人たちも、次第に考えが変わってくることもあります。
言葉の裏を解釈する
ドリームキラーに否定的な発言をされても、あなたが真に受ける必要はありません。
ドリームキラーがよく言う「そんなもの上手くいく訳ない、無理に決まっている」「夢なんて叶わない」という言葉の裏には、「あなたが成功したら、私なんてもっと価値のない人間になってしまう」「あなたが成功したら、私は置いてきぼりにされてしまう」といったドリームキラーの不安が表れています。
他にも「その考えは間違っている、こうした方が良い(私の方が正しい)」「普通はこうするに決まっている」という言葉の裏には「あなたの考えが正しいとしたら、私の今までやってきたことを否定されている気分だ」といった気持ちが表れています。
上の言葉を見れば分かりますが、ドリームキラーはあなたを否定したりアドバイスしているようで、自分のことしか考えていない人です。
あなたが夢を目指して変わっていくこと・夢を実現させることに、ドリームキラーは何らかの恐怖や不安を感じているからこそ、あなたの夢を否定してきます。
そんな言葉に影響されて、やる前から夢を諦めてしまうのはもったいないことです。行動しなければ失敗も成功もできないので、言われたことを気にするよりも「まずはやってみる」ことを意識する方が大切です。
病気を疑う
やたら攻撃的なことを言ってくるドリームキラーについては病気を疑いましょう。
マウンティングする、論破して相手を黙らせるなどの言動が多い人は、言いたいことを言った後に「相手に勝った」「自分の方が正しい・優れているんだ」という気分になり、その快楽を求めて同じことを繰り返すことがあります。
こうした依存を起こす人は「自己愛性人格障害」など人格障害の可能性もあるので、こちらが何を言っても、どんな対処をしても無駄です。
なるべく距離を置くこと、何か言われても真に受けず「また言ってるよ」くらいの気持ちで放っておきましょう。
ただし、嫌がらせを受けているなど状況が酷い場合は信頼できる人に相談したり、相談機関で事情を話して一人で抱え込まないようにしてください。