「親が嫌いだけど家を出られない」「なぜか分からないが親を好きになれない」と親子関係で悩むことはありませんか?
また友人や恋人と家族の話になったときに「親が嫌い」と言われて、どうしてそう思うのか疑問になったことはないでしょうか。
親が嫌いな人の特徴と理由・親と関わるときの対処法について解説します。
親が嫌いな人の特徴と理由
性格が合わない
親子といっても、性格が合わないことはあります。
「親子だから仲良くしないといけない」のような固定観念があると、「仲が悪いのは良くないこと」と思い、合わない親と無理に関わろうとしてストレスを感じ、次第に親が嫌いになってしまうことがあります。
子供に厳しい
親は子供に対して「甘やかして怠け者にならないでほしい」「厳しくすれば立派な人間になるはず」といった願望から子供に厳しくすることがありますが、厳しい態度だけだと子供は親に「自分は存在を認められていない」と感じるようになります。
特に厳しい親はあまり子供を褒めることがないので、子供はどれだけ頑張っても認められず、親に対してストレスを感じるようになります。両親の仲が悪い
子供の頃から両親の仲が悪く、喧嘩する姿を見せられていたとしたら、親のことを好きになる子はいないと思います。
親の不仲のせいで、いつも家庭に暗い雰囲気が漂っていたり、日常的に罵り合う言葉や罵声を聞いていたら、子供も心に闇を抱えることになります。
他人と自分の家庭を比べて劣等感を抱いてしまう原因にもなり、幼少期から親は「自分に嫌な気持ちを抱かせる人」というイメージがあるので、親と関わりたくないと思うようになります。兄弟差別があった
兄弟姉妹で待遇に差がある、えこひいきする親の下で育てられたら、差別された子は悲しみと同時に、親に憎しみを持ちます。
差別された子は「親は私のことが嫌いなんだ」と傷つき落ち込む気持ちを味わわされるだけでなく、大人になっても「自分には価値がない」と劣等感を覚えるようになり、自己肯定感が低く生きにくさを覚えることがあります。
暴力・育児放棄があった
暴力や暴言、ネグレクトなど、虐待する親は他人から見ても嫌われるでしょう。虐待は弱い者いじめ、卑劣な行動だからです。子供が自立するとお金を無心するような親も、自分が親であることを盾に脅しをかけているようなものです。
親の責任を果たさない親、子供に依存する親などの毒親は子供に嫌われても仕方がないと思います。
過干渉
過干渉な親は寂しさから子供を離したくなく、大人になっても子供に異常に干渉したり、甘やかそうとします。
しかし子供が自立心を持つようになると、親が自分の人生に介入しようとしている気がしてストレスを感じるようになります。
大人になっても子供扱いしてくる親に対して「いつまで子供だと思っているんだろう」「子供扱いされるのは信用されていないから?」と、親に対する呆れや不信感を感じてしまい、距離を置きたくなってしまうことがあります。
自立したいができない
学生であったり、経済的な理由で家を出たくても出られない場合、身近にいる分親の嫌なところが目につきやすくなります。
近くにいる分、親に対する小さなストレスが積もり積もって、不満が嫌いという感情に変わっていきます。
特に、親に不満があっても言い出せない雰囲気がある家庭の場合、不満がストレス、更には憎悪感へとつながっていくことがあります。
親と関わるときの対処法
親も一人の人間だと思う
親と性格が合わないことでストレスを感じるときは、「親子でも性格は違うのだから、合わないこともある」と自覚してください。
心のどこかで「親だから仲良くしなければならない」という義務感や、「親だから自分の気持ちも分かってくれるはず」という期待があるからこそ、それが叶わなかったときにストレスを感じるようになります。
赤の他人だったら、性格が合わなかったとしても自分とは合わない人、嫌いな人で済ませられるのに、親となるとそう思えなくなるのは「仲良くしないといけない」「一緒にいなくてはいけない」などの思い込みがあるからです。
親とは性格が合わなくても、自分と似ているところがあるかもしれません。ですが、やはり自分ではないので、言ってしまえば他人です。
「親も他人である」という視点を持つと、親に対して抱いていた期待が薄れ、今まで自分の価値観から生まれていたストレスを感じなくて済むようになります。
期待に応えようとしない
親に何かを要求されたときに、それに応えないといけないと無意識に思っている人がいます。
「良い子でいなくてはならない」「良い成績を取らなければならない」「立派な人間にならなくてはいけない」のような思い込みがあるとき、それは幼少期から植え付けられた親の願望(期待)です。
親の願望は願望であり、子供がそれに沿って生きる必要はありません。親の期待に応えようとして生きると、自分の人生を生きていないことになるので、我慢からストレスがたまっていきます。
親の意見であっても、自分の心で「それはしたくない」「そういう考えはおかしい」と感じたときは、自分の意思を優先しましょう。
親は自分に従わせようと色々な要求(不満)を言ってくるかもしれませんが、子供が何を言っても変わらなければ、結局どうすることもできません。
他人の言う通りに行動して不幸になろうと、他人は責任を取ってくれません。自分のことは自分で決める習慣をつければ、自分に何かを強要してくる人は、最終的に自分から離れていきます。
両親が喧嘩したらその場を離れる
同居していて親が喧嘩を始めたときは、すぐにその場を離れましょう。
家族だからといって、両親のトラブルはその2人の問題であって、子供には関係がありません。
責任感が強い人だと、両親の喧嘩を仲裁しようとしたり、喧嘩に参加してしまう人がいますが、それではストレスを感じてしまいます。
親のいない部屋へ移動したり、外へ出るなどして両親との喧嘩とは関わらないようにし、自分の身を守ってください。干渉させてあげていると思う
親が自分に干渉してきて鬱陶しいと思うのは、親に依存されているように感じるからです。
ですが、親が自分に干渉してきたときは「干渉させてあげている」という視点で捉えてみてください。
親に限ったことではないですが、「干渉しないで!」と言えば言うほど干渉してくる人がいます。ですが、こちらがある程度干渉するのを許しておくと、それで満足して干渉してこなくなることがあります。
つまり干渉されたくないと過敏に逃げ回ろうとするよりも、「干渉したければすれば良い」と適度に情報を与えていた方が、かえって干渉されないということもあります。
ただ、親であっても知られたくないことであれば、真実を言う必要もありません。干渉してほしくないことには、噓も方便で適当な返事をして自分を守りましょう。
逃げたり拒否すれば追われるので、逃げずに相手を安心させ、追われないようにするのも一つの対応法です。
一人暮らしする
一人暮らしして親と離れれば、親に関するほとんどのストレスから解放されます。
また、親と物理的に距離を置くことで、落ち着いた気持ちで家族関係を見ることができます。
年齢や経済的に一人暮らしをするのが難しい人は、今は準備期間だと思って、一人暮らしを始めるためのお金を貯めておきましょう。
そして「引っ越しには費用がどれくらいかかるか」「どんな場所に住むか」「生活費はどれくらいかかるか」など、実際に生活したときのイメージを具体的に書き出しておき、条件が揃い次第、すぐに家を出られるようにしておきましょう。
まとめ
- 性格が合わない
- 子供に厳しい
- 両親の仲が悪い
- 兄弟差別があった
- 暴力・育児放棄があった
- 過干渉
- 自立したいができない
- 親も一人の人間だと思う
- 期待に応えようとしない
- 両親が喧嘩したらその場を離れる
- 干渉させてあげていると思う
- 一人暮らしする