いつもバタバタと落ち着きがなかったり、「忙しい」が口癖の人が職場にいないでしょうか。
その人は自分が忙しいことを周囲にアピールしている可能性があります。
なぜ忙しいアピールするのか、心理や対処法について解説します。
忙しいアピールする人の特徴
自己中心的、視野が狭い
忙しいアピールする人は、自分の仕事のことしか考えていないのが特徴です。
自分より重要な仕事を任されている人や、仕事量が多い人がいても気付かず、自分が一番働いていると思っています。
周りが見えていないので協調性がないと思われていることもあります。
言い訳が多い
忙しいアピールする人は、ミスしたときに言い訳するのが特徴です。
「忙しいから~できない」のように忙しいことを理由にしますが、働いているなら皆忙しいので、言い訳としか思われません。
自分が一番重要な仕事を任されているから、仕事量が多いから、ミスしても仕方ないと思っています。
プライドが高い
忙しいアピールする人はプライドが高く、自分を良く見せようとします。
自分は優秀なのでたくさんの仕事を任されているようにアピールしますが、本当に仕事ができる人はアピールする暇があるなら仕事をします。
プライドが高いので人の話を聞かず、いつまでも仕事ができないままで見放されている場合もあります。
自分の能力を把握していない
要領が悪い人や、「忙しくて~できない」と言い訳する人は、自分の能力を把握していない人です。
仕事ができる人は仕事を始める前に、自分にできそうにないことは最初から断ったり、得意な人に頼んでおきます。
それは自分の能力を把握しているので、ここまではできて、これ以上は無理と判断できるからです。
自分の限界が分かっていないので、何でも仕事を引き受けてしまい忙しくなります。
感情的
「忙しい」と口には出さずとも、態度に出す人もいます。
仕事が思い通りに進まない、締め切りに間に合わないなど、追い詰められると感情的になる人です。
イライラしたり、泣いて落ち込むなどで、自分が忙しいことを周りに察してもらおうとします。
行動が慌ただしい、物音がうるさい
忙しいアピールする人は自分が忙しいことに気付いてほしいので、行動が慌ただしいことがあります。
早口で話す、走り回る、ドアや引き出しを乱暴に閉めるなど、落ち着きがないのが特徴です。
仕事ができる人は落ち着いていることが多いので、そういう余裕のなさも仕事ができないイメージを持たれる原因になります。
忙しいアピールする人の心理
承認欲求
忙しいことを自慢げに話すのは、自分は必要とされていることを、周囲にアピールするためです。
「昨日は深夜まで仕事だった」「最近休みがない」のような愚痴に聞こえることも、多くの仕事を任されている、できる人間だとアピールする目的で話します。
また忙しいアピールすることで「大変ですね」「頑張っていますね」と皆から同情されたり、励ましてもらいたい気持ちもあります。
無能と思われたくない
実際はそれほど忙しくないのに忙しそうにする人は、無能と思われることを恐れています。
仕事ができないと分かると馬鹿にされたり、仕事を任せられなくなる可能性があるからです。
暇そうにしていると無能と思われるので、わざと落ち着きなく、忙しくしているように見せます。
逃げ道を作っている
普段から言い訳が多い人なら、忙しそうにしておけば、ミスしたときも許されると考えているのかもしれません。
例えば「徹夜で作業していたのでミスした」と言えば、疲れて全力を出せなかったのでミスしたと言い訳できますし、本来の実力はこんなものではないとアピールできます。
同情してくれる人もいるかもしれませんが、仕事ができる人には徹夜しなければ仕事を終えられない人、自分の限界を把握する能力がない人と思われ、仕事ができないと判断される可能性があります。
自分が一番仕事ができると思っている
忙しいアピールする人は、職場の中で、自分が一番仕事ができると思っている可能性があります。
自分が一番働いている、自分にしかできない仕事だと思っているので、自慢するように忙しいアピールします。
自慢することで周囲の人に対してマウントを取ろうとしている場合もあります。
マウントを取りたい、ストレス発散
マウントを取る人の場合は「私は忙しいのに、あなたは気楽だね」のように相手を見下して、自分の有能さをアピールするのが目的と考えられます。
あるいは忙しいアピールを嫌味として言い、他人を攻撃してストレス発散している可能性もあります。
ライバル意識がある
特定の人の前で忙しいアピールする人は、相手をライバルだと思っている可能性があります。
ライバルより多くの仕事を任せられているとアピールすることで、自分の優位性を示そうとしているとも考えられます。
面倒事を避けるため・会いたくない
忙しいアピールするのは、余計な人付き合いを避けるためかもしれません。
職場の場合は忙しそうに見せることで他の仕事を任されないようにしたり、プライベートの付き合いに誘われないようにしています。
友人や恋人に忙しいので会えないと言う場合、本当に忙しいのかもしれませんが、何らかの理由で会いたくない気持ちがあるのかもしれません。
孤独だと思われたくない
仕事もプライベートも忙しいようにアピールする人は、寂しがりやの可能性があります。
何もない、平穏な状態に寂しさや不足感を覚える人はわざと忙しいアピールすることがあります。
自分の生活が充実しているように見せるために忙しいアピールする人です。
今の仕事が嫌い・働きたくない
「忙しくて嫌だ」「疲れる」のように愚痴をこぼす人は、今の仕事を嫌っている可能性があります。
自分の仕事が好きであれば、忙しくてもやりがいを感じるでしょう。
忙しいアピールをして、これ以上嫌いな仕事を増やされないようにしているのかもしれません。
忙しいアピールをやめたいときの対処法
デメリットを考える
忙しいアピールする人=無能と判断する人もいます。
本当に仕事ができる人は忙しいと口にすることもなく、どう終わらせるかを考えて行動するからです。
また職場で忙しいと不満そうに言っていると、意欲がないと思われて興味のある仕事を任せてもらえなかったり、昇進に影響する可能性があります。
忙しいアピールは何の得にもならないと思えば、やめようという意識を持てるのではと思います。
職場で承認欲求を満たそうとしない
忙しいアピールが多いと好かれるどころか、嫌われる原因になります。
職場は成果を出す人が注目・評価されるので、忙しいことをアピールしても注目はされません。
アピールして目立とうとするより、任せられたことをきちんと遂行しようとする人の方が信頼されやすいです。
仕事は自分の承認欲求を満たすために任されるものではないので、公私混同しないことが大切です。
人前で忙しいと言わない
忙しいアピールしているつもりはなくても、「忙しい」「疲れた」などの言葉をつい言ってしまう人もいます。
どうしても言いたくなったら一人のときに言う、心の中で言う、休憩するなど、人前ではネガティブに聞こえる発言をしないように意識してみましょう。
ポジティブに言い替える
「忙しい」と口癖のように言ってしまう場合は、ポジティブな意味を付け加えてみましょう。
「忙しくて嫌になる」と愚痴っぽく言うのでは、その場の雰囲気を悪くします。
「忙しいけどやりがいがある」「忙しいけど楽しい」というように、前向きな言葉を付け加えてみてください。
忙しいアピールする人への対処法
反応しない
忙しいアピールする人と関わりたくないのであれば、話し相手にならないのが対処法です。
独り言だと思って反応しない、話題を変えるなど、反応しないことが大切です。
相手から何の反応もなければアピールするほど虚しくなるので、次第に何も言わなくなるでしょう。
共感して離れる
忙しいアピールする人の話に付き合い続けると、延々と自分語りをされてしまいます。
そのため「大変ですね」「お互い頑張りましょう」のように、共感してすぐに話題を変えるか、その場を離れる方が良いでしょう。
そういう人は関わると面倒だと避けられている傾向があるので、話し相手になってくれると思われると、依存される可能性もあります。
重要な仕事は任せない
忙しいアピールする人は忙しいふりをして自分を良く見せようとしたり、忙しいからミスしたと言い訳をする人です。
正直さがない人は都合が悪くなると人のせいにしたり、嘘をつく可能性があるので、重要なことは任せない方が良いでしょう。
暇な状態にさせない
忙しそうに見せているだけの人には、多めに仕事を任せるか、締め切りを早くするのも対処法です。
暇になると雑談する、サボるなど余計なことを始める人には、のんびりさせないことが大切です。
本当に忙しくなればアピールしている暇もなくなるので、仕事に集中してくれる可能性があります。
相談を勧める
忙しいアピールする人の仕事が遅い、ミスを連発する、言い訳が多いなどトラブルがあるなら、相談を勧めるのも対処法です。
仕事に遅れが出ると皆が困るので、忙しいなら上司に相談した方が良いと提案してみましょう。
本人が上司に言わないなら、仕事に支障が出ているとして報告する方法もあります。