口だけの人は思いつきで調子の良いことを言うなど、後先を考えない行動が多い人です。
夢や目標を人に話しても行動には移さない、口だけの人はいずれ信用されなくなります。
なぜ思いつきで行動してしまうのか、口だけの人の心理や対処法を解説します。
口だけの人の特徴
後のことを考えない
口だけの人は思いつきで浮かんだアイデアをそのまま話すので、実現できるか分からないようなことを話します。
何かやると決めても計画を立てずに始めて失敗したり、飽きれば途中でやめてしまいます。
その場限りの行動が多いと、「口だけは立派」「噓つきな人」と思われるなど、結局悪い印象を持たれることを考えていません。
返事だけは良い
口だけの人はできそうにないことも「できます」と言うなど、返事だけは良いです。
人から良く思われたい気持ちがあるので、つい「できます」と言ってしまいます。
しかし実力が伴わなければ口だけの人、愛想だけは良い人と思われてしまうタイプの人です。
自分に甘い
口だけの人は、人には厳しく自分には甘いです。
人のやることには口出ししますが、自分は見ているだけで一切行動しません。
また自分ができないことも、他人ができないと馬鹿にするなど、自分のことは棚に上げます。
口だけは偉そうな人と思われ、嫌われやすいタイプの人です。
人目を気にする
口だけの人は、自分が人にどう見られるかを気にします。
人に嫌われたくない、良く思われたいなど承認欲求があり、つい好かれるようなことばかり言ってしまいます。
八方美人で、その場しのぎで調子の良いことを言うタイプの人です。
負けず嫌い
負けず嫌いな人は他人に負けたくないために、見栄を張ってしまうことがあります。
口だけの人はただ強がりを言っているだけで、言ったことを実行しません。
自分が一番でありたい気持ちが強く、自分を大きく見せるために嘘をつくこともあります。
話上手
口だけの人は話上手な傾向があります。
口がうまいので、実現できないことも実現できるかのように信じ込ませることができます。
最初から実現する気がなく、最終的に他人にやらせようとしたり、相手を騙すのが目的です。
責任感がない
責任感のある人は自分の発言に責任を持つので、実現できそうにないことは口にしません。
口だけの人は責任感がないので、やると言ったことを面倒くさくなるとやらなかったり、忘れてしまいます。
頼み事をすると軽い返事で引き受けてくれますが、それは責任感のなさの表れで、実際には何もしてくれないのが特徴です。
自分語りが多い
口だけの人は、普段から自分の話をすることが多いです。
実現したい夢や目標について人前で宣言しますが、実際には行動しません。
大きな夢を語ることで賞賛されたようとしたり、注目を集めようとします。
言い訳が多い
口だけの人は、自分が失敗したときに言い訳が多いです。
自分の能力不足やミスを認められず、周りのせいにしようとします。
自己弁護するだけで問題解決は人任せにするので、責任感がない、口だけの人と思われます。
口だけの人の心理
良く思われたい
口だけの人は、人からすごいと思われたい、好かれたい心理があります。
大きな夢や目標を語るのは賞賛されたり、尊敬の目を向けられたいからです。
人に良く思われたいので、つい見栄を張ってしまいます。
面倒くさい
口だけの人は、実際に行動するのは面倒くさい人です。
夢や希望を話しているときは楽しいのですが、それを実現する意欲はありません。
話すのが楽しいだけなので、実現できないような夢や目標を話す傾向があります。
自信がない
口だけの人は、どれだけ偉そうなことを言っても自信がないことがあります。
実際にやると思うと「自分にできるだろうか」と不安になり、行動できなくなります。
尊大な夢を語る人ほど、それが自信のなさや劣等感の裏返しの場合があります。
自信過剰
自信過剰な人は自分の実力を過大評価しています。
自分は優秀だと思っていますが、実際は実力が伴わないので口だけの人と思われます。
失敗しても実力不足だと思いたくないので、環境や他人のせいだと責任転嫁します。
無能と思われたくない
自慢話や他人への口出しが多い場合、能力のなさを隠すためと考えられます。
無能と思われたくないので、尊大なことを言って自分を大きく見せようとしたり、人のやることに口出ししてマウントを取ろうとする人です。
「話しているばかりで仕事はできない人」と思われている傾向があります。
ストレス解消
他人のやることに口を出すだけの人は、それでストレス解消している可能性があります。
人の行動にケチをつけたり、馬鹿にすることで日頃のストレスをぶつけたり、自尊心を保とうとします。
他人を見ている暇があるなら手伝えば良いのですが、ただ文句を言いたいだけなので口出ししかしません。
忘れている
自分が言ったことをすぐ忘れるので、口だけになる人もいます。
自分の言葉に責任を持たないので、今日やると言ったことも明日になると忘れてしまう人です。
その場によって言うことが変わり、計画的に行動できません。
口だけの人の末路
信用されない
口だけの人は、最終的に誰からも信用されなくなります。
自分がやると言ったことをやらないのは、他人を裏切ることです。
裏切るつもりがなくても、失敗を繰り返すと「なぜできないなら、できないと素直に言わないのだろう」と警戒されるようになります。
重要なことを任せてもらえない
口だけの人は信用されないので、重要なことは任せてもらえなくなります。
職場では雑務ばかり任せられるなど、大きな仕事をさせてもらえません。
また「自分は仕事ができる」と思っていても、実際はそれほど成果を出せていないなど、自信過剰で敬遠されることもあります。
嫌われる
口だけの人は嘘つき、約束を守らない、責任逃れするなど、自己中心的な態度で嫌われます。
口だけの人はよく話す傾向がありますが、おしゃべりでうるさい、話してばかりで仕事をしないと思う人もいるので、そうした意味でも嫌われます。
口だけで行動しない人の直し方
不言実行する
夢や目標があってもすぐ口に出さないことが大切です。
口だけの人は難易度が高いことでも「成功してみせる」と言いますが、実現できなければ実力のない人、嘘つきと思われてしまいます。
誰にも言わず、コツコツと努力して成功したときに言う方が誠実だと思われます。
即答しない
できるか分からないことを「できる」と即答するのはやめてみましょう。
できなければ嘘つきと思われたり、遅れが出て他人に迷惑を掛けることもあります。
頼み事を断ると嫌われると思っている人がいますが、できると言ったのにできなかったときの方がもっと嫌われます。
できないことはできないと素直に言うか、相手の話をよく聞いて、自分にできそうか考える時間をもらいましょう。
メモする
自分の言ったこと、人に頼まれたことを忘れる場合、大事なことはメモして見える場所に貼っておきましょう。
忘れることが多いと、他人からは口だけの人に見えてしまいます。
大事なことは普段からメモする習慣が大切です。
やりたいことを見つける
その場によって発言を変えたり、話すだけで実行できないのは、本当にやりたいことが見つかっていないと考えられます。
やりたいことがある人は、人に夢や目標を語るのでなく、すぐ行動に移します。
また叶えたいものがあるとそれが信念になるので、一貫した態度を取るようになります。
自分が何をしたいのかを考えたり、自己分析してどんなことが向いているのか考えるなど、自分と向き合う時間を作ることが大切です。
口だけの人の見分け方・対処法
信用しない
口だけの人の言葉は、安易に信用しない方が良いでしょう。
特に大きな夢や目標を語る人ほど、実現できない可能性が高いです。
口だけの人が言うことは聞き流し、鵜呑みにしないことが大切です。
質問する
目標を達成するための計画は立てているのかなど、具体的な質問をしてみましょう。
口だけで実現する気がないときは、思いついたようなことしか言わないか、何も答えられないと思います。
ただし話上手な人であれば、質問されたときの答えを準備しているので、その人の人間性も見て判断した方が良いでしょう。
約束しない
口だけの人と約束事はしない方が良いでしょう。
約束しても忘れられたり、後で断られる可能性があります。
どうしても約束をしなければならないときは、文書や録音など、証拠として残るようにしておきましょう。
褒める
口だけでやる気のない人には、褒めるのも対処法です。
「○○さんならできます」のように、おだてられるとやる気になったり、期待されているなら後には引けないと思って、行動してくれる可能性があります。
協力してもらう
人のやることに口を出すだけの人には、それなら手伝ってほしいと言うのも対処法です。
何事も見ているだけと実際にやるのとでは違うので、手伝うことで大変さを実感するでしょう。
口だけで協力する気がないのなら、それ以上何も言わなくなると思います。
頼み事はしない
口だけの人に頼み事をしたり、重要なことを任せるのは避けた方が良いでしょう。
口だけの人はすぐ忘れてしまったり、後で「やっぱり自分には無理です」と突然断ることがあります。
頼み事をしなければならないときは、忘れていないかこまめにチェックすることが大切です。
進捗を尋ねる
口だけの人に何か任せているときは、こまめに進捗を訊いておきましょう。
口だけの人は忘れていることがあるので、こちらから尋ねることで「しまった」と思い出してくれます。
忘れていなくても、口先だけでやる気がない場合、その人に期待するのはやめて別の人に任せた方が良いでしょう。