「中身がない人」と言われて、どのような人を思い浮かべるでしょうか。

自分の意見が言えない人、流されやすい人など、様々な人を思い浮かべると思います。

もし自分が「中身がない」と指摘されたらショックを受けると思いますが、そう言われる人には共通する特徴があります。

中身がないと思われる人の特徴や改善法について解説します。

中身がない人の特徴【考え方】

自分の意見がない

中身がない人は、自分の意見がありません。

自分の意見があっても遠慮して言わないのでなく、本当に何も考えておらず、いざ意見を求められると何も言えなくなったり、何か問題を出されても「分からない」とすぐに回答を求める人です。

他人の言うことに従っていれば良い、答えさえ分かれば良いのような考えを持っていると、自分で考えることを放棄してしまいます。

具体的な説明ができない

中身がない人は、自分の意見や感想を詳しく説明するのが苦手です。

例えば何かを見たときに「綺麗」「すごい」など簡単な感想を言うだけで、どこを見てそう思ったのか、自分の言葉で説明することができません。

簡単な感想だけだと何を見ても同じような感想しか言わないので、中身がないと思われます。

疑問を持たない

中身がない人は、物事に疑問を持たないのが特徴です。

日頃から身の周りのものに「どうしてこうなるのだろう」のように疑問を持たず、外から与えられるものを受け入れるだけです。

人から何か説明されるとそのまま信じてしまうなど、自分から疑問に感じたことを質問したり、根拠を求めるなど、能動的に行動することがありません。

ないものねだりが多い

中身がないと思われる人は、自分にないものにばかり目を向けています。

友達や恋人がいない、特技がない、お金がないのように、ないものばかり見て悲観的になる人です。

自分にないものばかり欲しがり、自分にあるものを活かして行動しないので中身がないと思われます。

感性が乏しい

人間らしさは、能力の高さでなく感性の豊かさに表れます。

感性が乏しい人は自然や芸術の美しさを見ても何とも思わなかったり、無駄なもののように考えています。

美しいものに感動できない人は、人の気持ちが分からない、利益重視で動くなど、教養を感じられず中身のない人だと思われます。

夢や目標がない

中身がない人は、やりたいことがなく、夢や目標がありません。

生活費のためだけに仕事をしているなど、仕事に自分なりの夢や目標がなく、毎日同じような生活を送っています。

自分の意思がないとやらされている義務感しか残らないので、何のために生きているのか分からなくなったり、流されている態度が中身のない人だと思われます。

ミーハー

ミーハーとは流行に敏感な人のことです。

ミーハーな人は、皆が良いと言っているものに価値を置く人です。そのため流行が変わる度に好きなものもコロコロ変わります。

「皆が好きだから私も好き」のような流される考え方に個性を感じられず、中身がない人と思われます。

趣味がない

中身がないと思われる人は、趣味や好きなものがありません。

趣味嗜好はその人の個性や人間性を表すものです。

  • 動物が好き→面倒見が良い、寂しがり屋
  • ハンドメイドが趣味→想像力豊か、手先が器用

などある程度相手のことを知ることができますが、無趣味だと性格や個性が分かりにくく、よく分からない人、中身のない人と思われることがあります。

自分の出身地について説明できない

中身がない人は、自分の生まれ育った場所に関心がない人です。

例えば自分が初対面の人と会話して、相手の生まれた土地の歴史や文化について質問したとします。

そのとき相手が何も答えられなかったら「この人は自分が生まれた場所なのに何も知らないのか」と思うのではないでしょうか。

日本人同士の場合は出身地について、相手が外国人の場合は出身国について問われることが多いです。

そのとき地元の歴史や文化、偉人、名所など何も答えられないと、中身がない人と思われるでしょう。

中身がない人の特徴【行動】

口だけで行動しない

中身がない人は口だけで行動しない人です。

口では立派なことを言っても三日で飽きる、飽きると人任せにする、そもそも行動しないなど、目標達成することができません。

どれだけ口が上手くても行動が伴っていなければ、噓つきで中身のない人と思われます。

同じ話題を話す

中身がない人は、いつも同じような話をしています。

仕事の話、お金の話、恋愛の話などいつも同じような話を飽きずに話し続けます。

同じジャンルの話でもそれが人の役に立つのであれば中身がないとは思われませんが、ただの愚痴や願望を言っているだけなら口ばかりで中身のない人と思われるでしょう。

真似ばかりしている

中身がない人は、人の真似ばかりしている人です。

自分の価値観がなく、憧れの人をそのまま真似するなど、考え方や行動が他人の受け売りです。

憧れの人を真似して自信を得ようとしますが、「どのようなコンセプトがあるのか」など価値観や世界観について深く追及されると何も答えられず、誰かの真似をしているだけとバレるので中身がないと思われます。

辛い経験がない

辛い経験がないとは、挫折したことがない、嫌なことからはすぐ逃げる、お金で解決してきたなど苦労知らずで育った人です。

辛い状況に立たされたとき、それをどう解決するか自分で考え行動することで人は成長します。

辛い経験がないと問題解決能力が身に付かない、人の痛みが分からないなど、世間知らずで中身がないと思われることがあります。

損得勘定で動く

損得勘定がある人は立場の強い人に味方し、自分の意思で行動しません。

また損得勘定で動く人はリスクを恐れるので、自ら先頭に立って動くことはしない傾向があります。

常に誰かに付き従い、そのときの状況によって考えや立場を変えるので、中身がないと思われます。




中身がないと言われたときの改善法

目的を持つ

仕事でもプライベートでも、自分なりの目的を持って取り組んでみましょう。

目的がないと毎日同じような生活を送りがちです。また生活に変化がないと会話が同じような話題ばかりになります。

簡単な目的でも良いので「今日はこれをやる」と決め、それを達成する意識が大切です。

自分で決めたことを達成するという、能動的な態度を習慣にしましょう。

自分で調べる

分からないことがあったときはすぐ人に尋ねるのでなく、まず自分で調べてみましょう。

答えを先に知ってしまうと、洞察力など問題解決に必要な能力が育ちません。

自分で調べて仮説を立てるなど、自分で考えることが大切です。

ないものねだりをやめる

ないものねだりする人は「~がないからできない」のように、できない理由を探す傾向があります。

欲しいものがあるなら、自分にあるものでどうしたらそれを手に入れられるか考えてみましょう。

友達が欲しいなら趣味が合う人を探す、特技がないなら興味を持ったものを色々やってみる、お金が欲しいなら自分が得意なことで稼ぐ方法を考えるなど、今の自分にあるもので対策を考えてみましょう。

表現力を高める

自分の考えを分かりやすく伝えるには、表現力を高めましょう。

表現力を高めるには芸術的なものに触れてみるなど、感性を磨くことが大切です。

美術館へ行く、習い事をするなど様々な方法がありますが、すぐにできるのは読書です。

本は語彙力の向上、想像力の発達、表現技法が身に付くなど、表現力を高める参考書にもなります。

またただ読んで終わりにするのでなく、その作品を読んで自分はどう感じたのか考えたり、感想文を書いて表現力を鍛えましょう。

歴史を知る

日本の歴史や地元の文化などに関心を持ってみましょう。

特に日本人は自国の歴史や文化、芸術などについて質問されると答えられない人が多いと言われています。

ネットで調べることもできますが、博物館や資料館、名所などに足を運んだ方が経験として記憶に残ります。

またただ知るだけでなく、見学してどう思ったのか自分なりの感想や考えを持つことが大切です。

好きなものを書く

中身がないと思われる人は、自分の個性や魅力、好きなものを把握していないことがあります。

その場合、自分の好きなものが何なのか100個ほど書いてみましょう。

好きなものをリストにすると、自分の好きなものだけでなく個性も理解することができます。

例えば食べ物が多いなら「食べることが好き、料理に関心がある、健康意識が高い、味覚や嗅覚が鋭い、色彩感覚が豊か」など、自分の性格や能力を予想できます。

そして、リストから分かった自分の性格や能力を活かせることはないか探してみましょう。

自己理解を深めるためにも、好きなものを突き詰めるためにも、自分の好きなものを知ることは大切です。