感情的にならない、物事に関心がないなど、冷めた人が身近にいないでしょうか。
または自分が人から冷めた性格だと言われて、何が原因なのか分からない人もいると思います。
冷めていると思われる人の特徴や心理、直したいときの対処法などを解説します。
冷めている人の特徴
感情表現が少ない
冷めている人は、普段からあまり感情表現しないのが特徴です。
「嬉しい」と言わない、笑わないなど、言葉や態度に気持ちを表すことが少ないです。
喜怒哀楽が少ないと淡々として見えるので、冷めた印象を与えることがあります。
落ち着いている
冷静で落ち着いている人は、冷めているように見えることがあります。
失礼なことを言われてもすぐカッとならない、トラブルにも慌てず対応できるなど、感情的になりません。
落ち着いた人は対応が事務的だったり、喜怒哀楽をあまり表に出さないので、冷めている性格と思われることがあります。
客観的
冷めている人は、物事を客観的に捉える傾向があります。
自分のことでも他人事のように考え、自己中心的な判断をしないのが特徴です。
一歩離れた視点で冷静に物事を見ているので、それが冷めたように見えることがあります。
消極的
やる気がない消極的な人は、冷めていると思われることがあります。
消極的な人は最初から「どうせ私なんか…」「こんなことをしても意味がない」と諦めており、チャレンジ精神がありません。
意欲的に取り組む熱意が感じられないので、冷めていると思われます。
結果を予想する
冷めている人は、何かするときに最初から結果を予想します。
そして、成功する見込みがないと思うと行動する前から諦めてしまいます。
「失敗しても良いのでやってみよう」と思えるほど興味が持てず、夢中になれるものがないので気持ちが冷めてしまいます。
執着しない
冷めている人は物事に執着しないのが特徴です。
友人や恋人に依存しない、物に執着しない、失敗を引きずらないなど、淡々としています。
一喜一憂しないサバサバした態度が、冷めているように見えることがあります。
広く浅い交友関係
冷めている人は、広く浅い交友関係を持つのが特徴です。
人に依存しないので、深い付き合いをするのが苦手です。深く関わろうとすると疲れたり面倒に感じてしまい、自分から距離を置くようになります。
他人に強い興味や感心を持たないので、冷めていると思われます。
誤解されやすい
冷めている人は冷たい人と誤解されることがあります。しかし、冷めている人が冷たい性格とは限りません。
例えば喜怒哀楽が少ない人は大人しいだけであり、その中には優しい人もいるでしょう。
また冷めた人の他人に干渉しない態度が冷たく見えるかもしれませんが、それは必要以上に干渉しないという思いやりの可能性もあります。
冷めていることと、性格が冷たいことは必ずしも関係しているとはいえないでしょう。
冷めている人の心理・原因
人の悪い面ばかり見ている
冷めた性格になるのは、人の悪い面ばかり見ているからです。
どんな人にも良い面と悪い面がありますが、悪い面ばかり注目すると人を信じられなくなっていきます。
人間不信になると他人との間に壁を作るようになるので、よそよそしい態度が冷めていると思われる原因になります。
トラウマがある
冷めている人はトラウマを持っている可能性があります。
過去に大きな裏切りをされたなどで、人を信用できないのかもしれません。
人を信じられないので、仲良くしている人にも「いつかはどうせ裏切るんだろう」と思っていたり、他人のことを冷めた目で見てしまいます。
我慢している
冷めている人は本当は冷めた性格なのではなく、我慢している可能性があります。
本当は嬉しい、悲しいなど感情を表に出したいのですが、何らかの理由でそれを出すことができず、我慢していると考えられます。
我慢するのは我慢しなければならないような環境で育ったか、感情を表に出すのが恥ずかしいなど性格的なもの、人間関係のトラウマで感情表現できなくなったなど、様々な原因が考えられます。
意味を求めている
冷めた人は、何事にも意味を求めています。
冷めた人は「~してもどうせ意味がない」のような無気力感を持っていますが、それは意味を求めていることの裏返しでもあります。
意味のないものはやっても無駄と思っており、行動する前にネガティブなことを考えてやる気を失ってしまうので、冷めていると思われます。
自立心が強い
自立心が強い人はしっかりしており、「自分のことは自分で解決するもの」と考えています。
そのため人に助けを求められても、それは自分の問題ではないので関係ないと、人に協力しないことがあります。
自立心の強さから他人に無関心過ぎると、冷めている、冷たい人と思われる原因になります。
完璧主義
完璧主義が冷めた態度の原因になることがあります。
完璧主義の人は一つでも欠点を見つけると、人を嫌いになったり、今まで取り組んできたことにやる気を失ってしまいます。
許せないと思うこだわりが多いほど、それを見つける度に落ち込んでしまうので、気持ちが冷めてしまいます。
苦労している
冷めている人は、過去に苦労してそれを乗り越えた人かもしれません。
例えば仕事中の態度が冷めたように見える人も、慣れないうちは慌てたり、悔しい思いをしたことがあるかもしれません。
反省した結果、今では仕事に慣れ、その姿が淡々としているので冷めた印象を与えている可能性があります。
疲れている
心が冷めるのは疲れが原因になっていることがあります。
疲れていれば好きなこと、新しいことに関心を持つ余裕もなくなり、感情表現も減っていきます。
自分に疲れている自覚はなくても、無気力感があるときは体も心も思っている以上に疲労している可能性があります。
冷めた性格を直したいときの対処法
感情を表に出す
喜怒哀楽が少ない人は、それを表に出すことを意識してみましょう。
嬉しいときは笑う、嫌なことをされたら嫌だと言うなど、自分が感じていることを相手に伝える意識を持ってみてください。
感情を我慢しやすい人も、少しずつでも言葉や態度で自分の気持ちを表してみましょう。
自分の感情を抑圧し過ぎると、自分の感情が分からなくなってしまう人もいます。自分の気持ちに蓋をせず、ときには表に出すことが大切です。
意味を探さない
何かやりたいことがあれば、それをすることの意味を考えず、とりあえずやってみましょう。
「これをしても何の得にもならない」のようにできない理由やデメリットを考えてしまうと、行動する前からやる気を失います。
慎重になり過ぎず「どうなるか分からないけど、やってみよう」と簡単なことから始めてみる意識を持ってみましょう。
主観的になれることをする
客観的になることは、自分や周りの状況を冷静に見られるメリットがあります。
しかし、客観的に考えてばかりいると、本当はやりたいことがあっても、それが得にならないのであればやらないなど、最初から頭で判断する癖がついてしまうことがあります。
メリットやデメリットを考えず、自分が楽しめるものを探してみましょう。何でも損得で判断すると、人生はつまらないものになります。
無駄と思うようなことでも、始めてみるとそこから新たな人との縁や、人生を変えるきっかけになることがあります。
人の良いところを見る
人の悪い面ばかり見て冷めてしまう人は、人の良いところを見るようにしてみましょう。
どんな人や物事にも良い面と悪い面があり、悪い面ばかり見ていると人を冷めた目で見るようになります。
また、自分が嫌な人だと思う相手は、自分にある嫌な面を、その人を通して見ている可能性があります。
嫌な人に会うとネガティブになるなら、その人を反面教師にして自分の問題に気付くなど、前向きに考えてみましょう。
完璧にこだわらない
完璧主義の人は、最初から何でも完璧にしようとしないことが大切です。
全ての準備が完璧になってから行動しようとすると、こだわりが多いほど行動に移すのが遅くなります。
必要最低限のものをそろえたらやってみる、途中で足りないものがあればそのときにそろえるというように、必要なものは必要と感じたときに足すようにしてみましょう。
他人の欠点が気になる人も、すぐ縁を切るのではなく、その人の良い面を探してみましょう。誰にでも悪い面はあり、欠点ばかり探していると誰とも交流できなくなります。
自分を含めて完璧な人はいないと、許す気持ちを持って接してみましょう。
人間関係が続かない原因を考える
人と深い付き合いができず悩んでいる人は、自分に原因がないか考えてみましょう。
どんな人とも人間関係が続かないのであれば、自分の意識に原因があると考えられます。
例えば人と関わると疲れるので関わりたくないのであれば、気を遣い過ぎていると考えられます。
あるいは自分と価値観が少しでも違うと許せなくなるなど、完璧主義の傾向があるのかもしれません。
人の話を聞くだけでなく自分の意見を言ってみる、自分と考えの違う人でも話を聞いてみるなど、原因が分かれば解決策を考えやすくなります。
人を頼る
自立心が強い人は「自分のことは自分で解決するもの、人に迷惑はかけてはいけない」のような考えを持っていることがあります。
しかし何でも一人で解決しようとし、人と関わらない態度がよそよそしい、冷めていると思われることがあります。
本当の精神的な自立は人に頼らないことではなく、助けが欲しいときは助けを求め、助けを求められれば助けることです。
人を頼る、頼られることで、そこに信頼関係が生まれます。
一人で背負うことが自立ではないので、困ったことがあれば自分も誰かに相談し、また助けを求められれば自分にできることがないか考えてみましょう。
休憩する
忙しさに追い込まれている人は、休憩することも大切です。
どんなに忙しくても、「○時から△時までは休む」「一日○時間は休憩する」など習慣を決めて、自由時間を作りましょう。
人間はロボットではないので、休むのも仕事の内です。
無気力感が続くとうつになる危険もあるため、重症になる前に休憩することが大切です。