現代では結婚する・しないを自分の意思で決めやすくなった分、結婚しない人も増えています。
特に結婚に対してメリットが感じられない人は、「なぜわざわざ結婚するのか?」と疑問に思うことがあると思います。
結婚する意味として挙げられる理由や、結婚で得られるメリット・デメリットについて解説していきます。
結婚する意味・理由
好きな人と一緒にいたい
「好きな人の側にいたい」「この人がいてくれないと寂しい」という気持ちが強いほど、相手との結婚を意識しやすくなると思います。
恋愛結婚は、「好きな相手とより強い結びつきが欲しい」という気持ちの表れです。
結婚という契約を交わすことで、それだけ想い合っていることをお互いが認識し、また周囲に知らせる意味合いがあります。結婚するのが当たり前と思っている
何となく「大人になったら結婚するもの」と思っている人は、結婚適齢期になれば結婚相手を探すようになります。
「結婚するのが当たり前」と思っている人ほど結婚している人を勝ち組だと思っており、負け組にならないよう必死になります。
こうした「そもそもなぜ結婚するのか?」と考えない人は世間の常識に流されやすいタイプでもあり、周りが結婚すると焦るタイプでもあります。子供が欲しいから
結婚しなくても子供は生めますが、結婚していることで子供の地位が安定し、子育て支援など法律の制度を受けやすくなります。
子供の人生の安定・幸せを願うなら、結婚した方がいいと考える人は結婚を望むと思います。
一人では寂しいから
若いうちは独身でも楽しいかもしれません。ですが、遊びにも飽きてくると家庭を持ち安定した生活を送りたいと思うようになる人がいます。
結婚して自分の家庭を持ちたい、配偶者や子供と楽しく過ごしたい、老後は夫婦二人で暮らしたいといった気持ちがある人ほど、結婚を望むようになると思います。
人に尽くしたいから
人に何かしてあげたり、分け与えることに生き甲斐や幸福を感じる人は、一生愛せる相手を求めて結婚することがあります。
配偶者や子供を持ち、大切な家族の力になりたいと思う人は、家族のためなら仕事でも家事でも頑張ろうと思えるでしょう。
家名を存続させるため
代々続く名家、伝統を受け継ぐ家柄などの場合は、家名を存続させるために結婚しなければならないこともあります。
後継者、子孫を残さなければ、先祖代々受け継がれてきた資産、事業、技術などが潰えてしまうからです。
現代では結婚する・しないは自由な風潮になってきていますが、家柄によっては、親や周囲からお見合いを勧められるなど、結婚することが義務のように決められている場合があります。
お金・病気の不安があるから
景気が悪いと、金銭面の不安で結婚を望む人も増えます。自分の収入が低い場合、配偶者がいれば二人で助け合って生活できる安心感があります。
どちらかの収入が多ければ、一人は専業主婦(夫)として暮らすこともできるでしょう。
毒親から逃げるため
多くは女性の場合ですが、結婚して籍を変え、毒親との縁を断つ意味で結婚することがあります。
移籍して親との関係が変わる訳ではありませんが、戸籍上は他家の人間になるので、精神的に解放される、また結婚を機に親と離れて暮らせるなどのメリットがあります。
結婚するメリット
好きな人と一緒にいられる
恋人とは別れて会わなくなれば関係は終わりますが、結婚は法律上でも結ばれるため、より相手との結びつきを感じやすくなります。
恋人は価値観の違いで分かれたり、喧嘩別れもできますが、夫婦となればそうもいかなくなるので、「良いときも悪いときも、協力して生きていこう」という気持ちが生まれやすくなります。
恋人関係では得られない、より深い人間関係を望む人には、一つの形式として結婚はメリットがあるといえます。
世間の目を気にせずに済む
世間には「結婚前に同居するのは論外」という考えを持っている人もいます。ですが、結婚という過程を踏めば同居しても子供を持っても批判されません。
事実婚の場合は「どうして結婚しないの?」と周囲の人に言われたり、子供ができた場合は、将来子供に訊かれる可能性もあります。
そうした世間の目を気にせずに済む点でも結婚はメリットがあります。
法律上の権利を得られる
結婚すれば配偶者控除(所得税が控除される)制度を受けられます。また厚生年金、共済組合に加入している夫または妻の扶養に入ることで、配偶者は国民年金の支払いが不要になります。
更に子供が生まれると子ども手当が支給される、子供が16歳になると扶養控除を受けられるなど、子供に関する支援も受けられます。
また就職している会社によっては、福利厚生として結婚祝い金が支給される場合もあります。
恋人に浮気された場合、裁判で訴えるのは難しいとされていますが、配偶者に不倫された場合は配偶者、不倫相手に対し慰謝料を請求することができます。結婚するデメリット
簡単に離婚できないこともある
「相手のことが嫌いになったらさっさと離婚すればいい」と、結婚を気軽に考える人がいますが、離婚は相手からの承諾もないとできません。
自分が離婚したくても相手が認めてくれなければ、別居したとしても法律上は夫婦のままです。
離婚で揉めて自分から裁判を起こしたり、相手から裁判を起こされればお金の問題や精神的なストレスも加わってきます。
別居後に好きな人ができても、日本では離婚が成立していなければ他の人とは結婚できないので、恋人関係か事実婚になります。
自分たちはそれで良くても、世間から見れば不倫関係と思われてしまう場合もあり、そうした風評に負けない精神的な強さも必要になります。
親権がないと子供に会えない場合も
子供がいる場合、離婚後に自分でなく相手が親権を持ったときは、子供に会わせてもらえない可能性があります。
子が小さい頃に離れるのであれば、子供に親だと覚えてもらえなかったり、成長する姿を側で見られないなど、辛さに耐える日々を送ることになります。
どうしても我が子に会いたければ、子供が成人してから会いに行くか、成人した子供の方から会いに来るか、というように長い年月を待つことになるかもしれません。
自由時間が減る
独身の一人暮らしと比べれば、結婚生活は相手に気を遣ったり、自分の気持ちだけで行動するのは難しくなります。
子供が生まれれば子供中心の生活になるので、更に自分のために使える時間は減っていきます。また、親が子供の手本となるためにも、普段からゴロゴロしているなど、気ままな生活もできなくなるでしょう。
「自分の人生は自分のために使いたい」と思っている人ほど、自由時間が減るとストレスを感じやすくなります。
子供がいても自分の気持ちを優先する人は、虐待やネグレクトに発展する可能性もあります。
性格に問題があると思われる
結婚していてもいい年齢なのに結婚していないと、「何か性格に問題があるのでは?」と思われてしまうことがあります。
問題とは、人格が未熟(我がままで自分のことしか考えられない)、責任感がない(家庭を支えられなさそう)、浮気癖、酒・ギャンブル依存症(家庭を保つことができない)などです。
また、「結婚できない人=モテない、魅力がないから結婚できない」と考える人から見下されるなど、理不尽な差別を受ける場合もあります。
自分の価値観を大切にしていたり、世間の目を気にしない人であれば、「人からどう思われてもいい」と思えたり、相手に言い返すこともできるでしょうが、気にしてしまう人は負い目や劣等感を感じてしまうことがあります。まとめ
結婚する理由やメリット・デメリットを解説しました。
特に未婚の人は、結婚のメリット・デメリットを知っておくことで自分の結婚観について考えるヒントになると思います。
一人は寂しいから結婚しよう、一人が気楽だから結婚はしない、といった考えはどちらが正しい訳でも、間違っている訳でもありません。
人にどう思われるかよりも、「自分が結婚したら幸せに感じるか?」と考えるときの参考にしてみてください。