失礼なことを平気で言う人、自分勝手な人、ルールを守れない人など、デリカシーがない人が身近にいるとイライラしてしまうことはありませんか?
また自分が「デリカシーがない」と人から言われたものの、その原因が分からない場合もあると思います。
そこで、デリカシーがない人の特徴や対処法、デリカシーがないと言われたときの対処法について解説します。
デリカシーとは?
デリカシー(delicacy)とは、「繊細」という意味のデリケート(delicate)の名詞形です。
本来、delicacyには優雅、精密、美味などの意味がありますが、日本では人の気持ちの細やかさ、気遣いといった意味で使われています。
つまり「デリカシーがない」とは、「気遣いができない」という意味になります。
では、どのような人がデリカシーがないと思われやすいのか、特徴について解説していきます。
デリカシーがない人の特徴
空気が読めない
デリカシーがない人は、言っていいこと、悪いことの判断ができないので失礼なことも平気で言ってしまいます。
学歴や職業について聞いてくる、家族や友人、恋人の関係を詮索してくるなど、プライベートを詮索する人は、デリカシーがないと思われやすいです。
また、普段から自己中心的で周りのことを考えられないなど、空気を読まず自分勝手に振る舞うところがあります。
見た目のことを話す
「太ったね」のように、見た目のことを言う人もデリカシーがない人の特徴です。思ったことをすぐ口に出してしまうので、相手がどう思うかを考えることができません。
悪意なく言っているのだとしても、平気で悪口を言う人と思われてしまうこともあるでしょう。
また「美人ですね」「かっこいいですね」のような褒め言葉も、相手がコンプレックスに感じている場合(いつも見た目のことばかり言われる、自分の内面を見てくれないなど)、不快な気持ちを与えてしまうこともあるので、見た目についての話はしない方が賢明です。
他人に興味がない
自己中心的な人は他人に興味がないので、人を蹴落とそうとしたり、相手の地位によって態度を変えたりしないなど、性格に裏表がないこともあります。
デリカシーのない人は他人に興味がないからこそ正直な発言ができるので、自由人のような印象を受けるかもしれません。
約束・マナーを守らない
公共マナーを守れない、皆で決めたルールを破る、いつも服装がだらしない、食べ方が汚いなど、常識感がない人もデリカシーがないと思われてしまいます。
またその場に合わせた言葉遣いができない、大声で話す、下品な話をするなど、言葉遣いが悪い人もデリカシーがない人と思われてしまうでしょう。
デリカシーがない人への対処法
相手にしない
デリカシーのない人から失礼なことを言われたとき、真に受けてしまうと余計なストレスになるので、聞き流すようにしてみてください。
また、デリカシーのない人から何か同意を求められたとしても、肯定も否定もしないというように、とにかく相手のペースに乗らないようにしましょう。
自分の話はしない
デリカシーのない人に自分のことを聞かれたときには、話しすぎない方が良いと思います。
プライベートなことを話しすぎると、他の人に話してしまう可能性があるからです。
また、他人の話もしない方が良いでしょう。「○○さん(あなた)が、こういうことを言っていたよ」と本人に告げ口するかもしれません。
デリカシーがない人には、あまり自分から意見や情報を与えない方が良いでしょう。なるべく関わらない
デリカシーがない人と関わるとプライベートを詮索されたり、言われたくないことを言われるなど、不快な思いをさせられがちです。
自分も守るためには、最初からデリカシーがないと思う人とは関わらないようにしましょう。
どうしても話さなくてはならないときも、聞かれたくないことについては話題を変えるなどして、話をそらしましょう。
相手を変えようとしない
デリカシーのない人に「そういうことを言うのはやめた方がいい」とはっきり指摘しても、そもそも悪いことだと思っていないので、「失礼なことは言っていない」と言い返される可能性があります。
相手を変えようとするとお互いに険悪になったり、喧嘩になったりと、自分もストレスを感じやすい状況になりがちです。
他人は変えられないので、デリカシーのない人に対しては、自分の意識を変えて対処していきましょう。
傷ついたときには相手に伝える
デリカシーのない人には、指摘するのではなく、自分の気持ちを伝えてみましょう。
デリカシーのない人に失礼なことを言われたときに、「そういう言い方はひどいです」「傷つきました」と言ってみると、失礼なことを言ってしまったと自覚するかもしれません。
指摘は気持ちの押し付けになってしまいますが、ただ気持ちを伝える場合は、本人が自覚する形になるので、反省してくれる可能性があります。
デリカシーがないと言われたときの対処法
相手の気持ちを考える
人と話すときは、「自分がこういうことを他人から言われたら、どう思うか」を意識しながら話してみてください。
そして、「こういうこと言われたら嫌だな」と思うことは話さないように気を付けます。
また、話の聞き役に回るようにすると、自分から失礼なことを言ってしまうのを避けやすくなります。
周りをよく見る
自分勝手だと言われやすい人は、周りの人が何をしているのかをよく見てみてください。
そこで、今の状況で周りのために何ができるかを考えられれば、自分勝手な人とは言われなくなります。
人と話すときも、相手の顔色や態度を見て、どういう言葉をかけたら良いかを考えれば、つい失礼なことを言ってしまうのを避けることができます。
他人から学ぶ
いつも周りに人が集まっている人が身近にいないでしょうか。
そういう人はさりげなく気遣いができる、周りの意見も聞いて行動するなど、相手を思いやる言動ができているはずです。
人から好かれている人の良いところは参考にして、自分でも実践してみてください。
まとめ
- 空気が読めない
- 見た目のことを話す
- 他人に興味がない
- 約束・マナーを守らない
- 相手にしない
- 自分の話はしない
- なるべく関わらない
- 相手を変えようとしない
- 傷ついたときには相手に伝える
- 相手の気持ちを考える
- 周りをよく見る
- 他人から学ぶ