悪いことをしてもなぜか怒られない人、うまく立ち回って怒られずに済む人が職場や家族にいませんか?

手段を選ばず、自分だけはお咎めを受けずに済ませられる人のことを悪運が強いといいます。

悪運が強い人は運の強さを悪事に使うので、身近にいる場合はトラブルに巻き込まれないよう警戒しておきましょう。

今回は、悪運が強い人の特徴や見分け方についてご紹介します。

悪運が強い・正しい意味は?


悪運が強い人とは、悪いことをしても咎められず、悪行をすることでかえって栄えるような人のことを言います。

悪いことが起こったけれど最悪の事態にはならなかったので悪運が強い、悪いことが次々と身に降りかかるので悪運が強いというのは誤用となります。

悪運が強いとは、言いかえれば「人に嫌われたり、恨みを買うような人ほど出世する」という意味が込められたことわざ「憎まれっ子世にはばかる」と同じ意味になります。

悪運が強い人の特徴

運が強いと自覚している・自信がある


悪運が強い人は、悪運であれ自分が強運の持ち主であることを自覚しています。

悪運が強く悪事や犯罪を繰り返す人は、自分が善人ではないことも深層心理では自覚しています。

ただ、「悪運だろうと自分は運が良い、ラッキーだ」と思える人は、自然と行動や発言にも自信が表れています。

運勢は本人の意識によってはたらきも変わってくるので、自信のある行動を取ることでさらに追い風が吹き、悪いことであっても上手くいきやすくなります。

話し上手


悪運が強い人は口が上手く、詐欺師がよく使う手口ですが、真実の話の中に嘘を混ぜるというように嘘を信じ込ませるような狡猾な面を持っています。

また、悪運が強い人には正論が通用しません。悪で栄える人のため、正義とは反対の思想を持っています。

悪運が強い人に「人を騙したり、貶めるのは良くない」と注意をすると、「私だけでなく騙される方も悪いのではないですか?」「そういうあなたは嘘を吐いたことがないのですか?」というように、相手の心を揺さぶる言葉を投げかけて言いくるめようとします。

場合によっては悪運が強い人の話を聞いているうちに相手のペースに乗せられてしまい、ミイラ取りがミイラになってしまうこともあります。

悪運が強い人は嘘が上手いですが、詐欺師のように何人もの人を騙せる人は独特の人生観、一種のカリスマ性を持っています。カリスマ性があるからこそ、多くの人が引き付けられ、言葉巧みに騙されてしまうのです。

損得に敏感


悪運が強い人は頭の回転が速く、自分にとって損になることに遭遇したり、トラブルに巻き込まれそうになったときは素早く逃げるか、行動を起こします。

身の危険に敏感だからこそ、悪いことをしてもバレる前に隠蔽できたり、バレたとしても人のせいにしたりと、自分が助かるためなら他人を犠牲にしてでも悪事を隠し通す人もいます。

粘り強い・忍耐力がある


悪運が強い人は、自分でやりたいと思ったこと、欲しいと思ったものなどを簡単に諦めることはしません。

望みを叶えるためなら手段は選ばず、犯罪を行う人もいます。粘り強い性格を悪いことに使ってしまうのが、悪運が強い人の特徴です。

ただ悪運が強い人は計算高いので、すぐにバレるような悪事は行わず、綿密な計画を練ってから行動に移します。

楽観的


悪運が強い人は常に用心し、他人を警戒しているイメージがあるかもしれませんが、実は楽観的です。逆境に立たされてもピンチとは考えず、逆境はチャンスだと考えます。

逆境を逆手に取って上手く行動できる強かさがあり、そういう自分の賢さを自覚しているので楽観的でいられます。

処世術としては申し分ない性格の持ち主ですが、悪運が強い人はその賢さを悪事に使用してしまいます。

悪運が強い人の見分け方

上手い話が多い


人を騙したり、貶める人は最初は相手に都合の良いことばかり話します。相手のメリットになることを話すことで、自分の話を聞いてもらいやすくなるからです。

特に金銭がらみの話題には注意しましょう。詐欺師は最初はお金の話はしなくても、話を続けていくうちに必ずお金の話をしてくるようになります。

あなたにとってメリットがあることばかりを話す人は、あなたを騙そうとしている可能性があるということです。

被害者のように振る舞う


悪運が強い人であっても、さらに賢い人に目を付けられた場合は、口では勝てないと判断します。そのため、突然泣き始めるなど被害者のように振る舞い始めることがあります。

自分がいじめられたように振る舞うことで罪から逃れようとする行動を取り、「私の何が悪かったんですか」というように開き直ることもあり、自分を守るためなら卑怯な手も使うなど手段は選びません。

悪い噂がある・周囲から嫌われている


悪運が強く咎められることがなかったとしても、職場・家族など長い間一緒にいる人は「この人は、良い人ではない」「普通ではない感じがする」ということが普段の言動で分かってくるようになります。

実際に悪運が強い人のことを知っている人に話を聞くと、「昔から自己中、自分勝手だった」「嘘吐きで信用できない」というように、あまり良い噂も耳にしません。

周囲の人も悪運の強い人を知るほどに「関わると面倒なことになる」と気付くようになり、次第に人から距離を置かれるようになっていきます。

お金・権力が好き


悪運が強い人が好きなものはお金、権力など社会的地位を表すものです。

贅沢なもの、豪華なものというように、目に見えて良いと分かりやすいものを好みます。

悪運が強い人は自分が良い思いをしたいという欲が強く、お金持ち、権力者には取り入って親密な関係を築こうとします。もちろん社会的な後ろ盾を得たいからです。

また、自分の親の地位が高いと、その権力を笠に着て好き勝手なことをする人もいます。

人を利用する・見下す


悪運が強い人は、他人を自分の使用人のように扱うことがあります。

人が自分のために動くことは当然だと思っているので、何かしてもらっても感謝することはありません。

感謝の気持ちがないのは自己中心な考えの表れで、同時に相手を見下している心理があります。

悪運が強い人に尽くし続けても、感謝されるどころかそれが当たり前だと思われるようになってしまいます。

友人や恋人、家族にこのようなタイプの人がいる場合はなるべく距離を置いた方が良いですが、それができない場合は引き受けられない頼みは断るなど、主導権を相手に握らせないようにしましょう。

悪運は良いことに使おう

悪運が強い人は得をしているように見えるかもしれませんが、悪運が強い人はその引き換えに孤独な人生を送りやすくなります。

悪運が強いことで良い思いはたくさんできても、人から信頼されず、後ろ指を指されるような人生を幸福と呼べるのかはその人次第です。

ただ、一人の人間として見れば自分の欲にしか目が向かない、器の小さい人間といえるでしょう。

本当に賢い人は、悪運の強さを自分だけでなく人のために使って、世の中に大きく貢献できるはずです。