仕事、恋愛など日常生活の中で相手から誤解されやすい人は、ほとんどの場合、本人の話し方や表情に誤解の原因となるものがあります。
自分が誤解されやすく、その原因が何なのか分からないとお悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、誤解されやすい人の特徴と、誤解を避けるための話し方についてご紹介します。
誤解されやすい人の特徴
主語・具体性がない話し方をする
日本語は「私」「僕」「俺」などの主語を話さなくても話の流れで大体言葉の意味が分かるため、主語を話さずに発言する人が外国人と比較して多い傾向があります。
ただし主語がない話し方は誰が何をしたのかが伝わりにくく、話の意味が誤解されやすい話し方です。
また、具体性のない話し方とは、「あれ」「それ」といった言葉を使う話し方をする人です。
いきなり「あれ知ってる?」「あれはどうなったの?」と聞かれても、相手には「あれ」の意味が分からないので、意思の疎通がスムーズにいかなくなり、誤解される可能性が高くなります。
感情表現が少ない
喜怒哀楽の感情表現が少ないと、何を考えているのか相手に伝わりにくく誤解されやすくなります。
例えば、口では「楽しい」「面白い」と言ってもあまり笑わない人は、相手によっては「本当はつまらないと思っていそう」というように、誤解を受けやすくなります。
話し方がきつい
物事をありのままに指摘する人は話し方がきついと思われがちです。きつい話し方に悪意があれば、もちろん誰からも嫌われるようになります。
ただし、ありのままに物事を忠告する人の中には、余計な言葉で発言を飾り立てない正義感の強い人も存在します。
ですが、正義感の強い性格であっても相手の受け取り方によっては厳しい、うるさい、相手の気持ちが分からない人とネガティブな印象を持たれてしまい、誤解されやすい面を持っています。
余計な一言が多い
「黙っていれば頭がよさそうだね」「本当は興味ないけど」というように余計な一言が多い人は、自分の気持ちを率直に話すという面では素直ではありますが、ネガティブな発言は相手から失礼だと思われてしまいます。
余計な発言をする人は、自分で気付かないうちに人から嫌われやすいタイプでもあります。誤解を受けているというよりは、自らの失言で人から距離を置かれていく人です。
人の気持ち・空気が読めない
例えば、恋愛がうまくいっていない友人に対して、自分の恋人ののろけ話をするような人は、人の気持ちを考えられない人という印象を持たれるでしょう。
仕事で悩んでいる同僚に対して、自分は給与が上がった、昇進したと話せるような人も、嫌われやすい傾向があります。
相手の状況を知らなければ別ですが、相手の状況を知っていながらこういった話ができる人は、相手の気持ちを考えられない人です。
悪意があって、相手を見下すためにそういった話をするならもちろん嫌われます。悪意がない場合は、もう少し相手の気持ちを考える、表情や雰囲気から察する習慣を身につけた方が嫌われる可能性を減らせます。
ネガティブな状況にある人の中には、人の幸せを喜ぶ余裕がない場合もあります。相手が辛い状況にあること、いつもより元気がないなどの変化に気付けない人は、知らないうちに人から妬みや恨みを買う可能性もそれだけ高くなります。
誤解を避けるための話し方・対処法
相手の気持ちを考える
人と会話するときには、自分の発言で相手がどういう気持ちになるのかを考えることが大切です。
とにかく自分のことを話さずにはいられない人がいますが、人の幸福話を聞いても誰もが祝福してくれるわけではありませんし、不幸話を聞かされてもあの人はネガティブな話ばかりする、つまらない人と思われやすくなります。
自分の話をして嫌われやすい人は、人から自分のことについて尋ねられたときに答えるくらいがちょうどよいです。
どうしても自分の話を聞いてもらいたい場合は、日頃から相手の相談に乗ったり、相手の抱えている問題の解決案を考えるなど、相手に協力することが大切です。
人のために行動できる人は自分勝手という印象を持たれにくくなり、自分の話を人に聞き入れてもらいやすくなる傾向があります。
具体的に話す
話し方で誤解されやすい場合は、話に具体性を持たせるよう日頃から意識しましょう。
例えば「映画館に行ったんだ」と「昨日、私映画館に行ったんだ」では後者の方が具体的で分かりやすい話し方です。
「映画館に行ったんだ」だと「いつ?」「誰が?」というように相手が話に疑問を覚え、話の内容が正確に伝わりにくくなります。
日常会話から「いつ、どこで、誰が、何をしたのか、その結果がどうなったのか」を伝えるように心がけることで、仕事でもプライベートでも話し方で誤解されることが減っていきます。
クッション言葉を使う
話し方がきついと言われやすい人は、誰かに何かを指摘するときは、前もって相手に断りを入れましょう。
「厳しい言い方をするけど…」というように、話の本題の前にワンクッション入れる言葉を話す習慣を作ります。
例えば、マナーが悪い人に対して「社会人としてマナーがなっていないと思うよ」という話し方と「厳しい言い方をするけど、社会人としてマナーがなっていないと思うよ」という話し方では、後者の方が相手に話を聞き入れてもらいやすくなります。
「社会人としてマナーがなっていないと思うよ」だけではアドバイスというよりただの意見として受け取られやすく、相手によっては上から目線だと反感を抱かれることもあります。
「厳しい言い方をするけど…」という言葉には、『きつい言葉だと自覚しているけれど、あえてあなたのことを考えて言うよ』というニュアンスが含まれています。
クッション言葉を使える人と使えない人では、人に指摘をする立場の人でも印象が全く異なります。クッション言葉を使える人の方が思いやりがある、信頼できると人から慕われやすい傾向があります。
話し方と表情で誤解を減らそう
ほとんどの他人からの誤解は、自分の話し方や表情から生まれます。今回ご紹介した特徴の中で自分に当てはまるものがあれば、日頃からその特徴を意識してみてください。
自分を客観視する習慣を作り、話し方や表情に気を付けることで、誤解されることは減っていくはずです。