「怠け者」というといつもゴロゴロ寝ている、仕事や勉強をサボるといったイメージがあると思います。
しかし、無駄な行動を起こして結果を出せないのであれば、それは結局何もしていないことと同じと見なされ、無能な怠け者と思われてしまうこともあります。
反対に、いつもは怠けているようなのに、やることはしっかりやって成果を出すタイプの人は、怠け者だが有能と評価されることもあります。
両者の怠け者の違いは一体何なのか、それぞれの特徴についてご紹介します。
有能な怠け者の特徴
見返りがあるなら頑張れる
有能な怠け者タイプの人は、成功するか分からないようなことは面倒くさいので挑戦しようと思いません。
仕事で頑張れば給料アップ、昇進できるなど、努力に対して明確な見返りが見えるものであれば頑張ろうと思います。
また自分が苦手なことはやりたくないので徹底的に避けて、好きなことに全力を注ぐタイプでもあります。
実力の使い方が上手い
有能な怠け者タイプの人は、本当は実力があるのに怠けているだけなので、いざというときには本領を発揮して周囲を驚かせることがあります。
有能な怠け者タイプの人は自分の実力の使いどころを見極める目も持っているので、無駄なことに労力を使うことを避けており、それが怠け者に見える場合があります。
自信がある
有能な怠け者タイプの人は、怠け者でも自分に実力があることは分かっているので、自信を持っています。
「実力を発揮すればどうにでもなる」と余裕を持った考え方をしているので、それが怠け者に映ることがあります。
無能な怠け者の特徴
行動するが思考しない
無能な怠け者タイプの人は、行動するだけで自分は努力したと思い込むところがあります。
例えば学校の授業はただ聞いているだけでなく、ノートを取ったり家に帰ってから復習して、最終的には自分で授業で学んだことを覚えていきます。
仕事も同様に上司から教わったことをメモしておき、覚えが薄いうちは自分で書いたメモを見ながら仕事を進めていきます。
無能な怠け者タイプは授業を聞いただけで勉強した気分になっていたり、人の話を聞いただけで仕事を覚えた気になっていることがあります。
自分の能力が分からない
無能な怠け者タイプの人は、自分が何が得意、不得意か、また自分の得意なものはどんなことに活かせるかを考えられず、やりたいことを手当たり次第に始めてしまい、結局は嫌になって辞めてしまうところがあります。
若いうちは色々な物事に挑戦するのも人生勉強ですが、良い歳になっても自分の能力が見極められないと、仕事や趣味でも何一つ極められず、苦労や努力に時間を費やしてしまうだけの人生になります。
有能な人の特徴
自分の能力を理解している
有能な人は自分の能力を知っているからこそ、それを活かせる職業に就職して、自分の有能さを発揮することができます。
有能な人にも苦手なことはありますが、有能な人は自分にできないことは得意な人にやらせて、自分が出来ないことに無駄な時間を使う必要はないという効率的な考え方をしています。
物事の段取りができる
有能な人は仕事でも趣味でも、何かを始めるときに「これは先にやるべきこと、これは後回しにしても良い」というように、やることに段取りを付けて順番に行動します。
そのため時間を無断にすることなく、効率的に物事を進めることができます。
メリハリを使い分ける
有能な人は頑張るところ、気を抜いてリラックスするところの使い分けができます。
休日は趣味に没頭する、大きな仕事を終えたら休暇を取るというように、有能な人は仕事とプライベートの切り替えが上手です。
有能な人はいつも頑張り過ぎていては、いつかパンクしてしまうことを分かっているからこそ、日々の生活にメリハリを持っています。
メリット・デメリットを見分けられる
有能な人は、人や物を損得勘定で見極める能力を持っています。そのため自分にとってメリットとなるものはすぐに始めて、デメリットになるものはいち早く察知して、トラブルに巻き込まれるのを避けることができます。
物事のメリットとデメリットを見極める能力は、仕事や人生観に多いに役立ちます。メリット・デメリットを見分けられる能力に加えて先見性もあれば、経営者の素質があるといえます。
反省できる
有能な人でもときには失敗、ミスはします。しかし「失敗は成功の元」とも言うように、有能な人は失敗の中からも何かを学び取ろうと反省します。
何が原因で失敗したのかを反省し、次は同じ失敗を犯さないようにしようと思う積み重ねがあるからこそ、有能な人は能力があるといえます。
怠け者を改善するには有能な人を見習おう
有能な人の特徴を一つずつ実践できるようにれば、有能な人間になることができます。
有能な人の特徴でご紹介したものは日々の心がけで身に付いていくものなので、意識して生活の中に取り入れてみてください。