距離が近い人とは、話すときにやたら近寄ってきたり、初対面でプライベートな質問をしてくるような人です。
本人は無意識にやっていることが多く、指摘されないと気付かない人もいます。
なぜ人との距離が近くなるのか、心理や対処法について解説します。
人との距離が近い人の特徴
初対面でプライベートな話をする
距離が近い人は、初対面のときからプライベートな話をします。
初対面で自分の身の上話をしてきたり、相手のプライベートなことをどんどん質問します。
初対面でそれほど深い話をしたくないと思う人には、遠慮がなく図々しいと思われてしまいます。
人と話すのが好き
距離が近い人は人見知りせず、人と関わるのが好きな人です。
自分の話を聞いてもらいたい、相手の話をもっと聞きたいというように、積極的にコミュニケーションを取りたいと思っています。
好奇心旺盛だったり、寂しがりやな人はその気持ちが強過ぎるために距離が近くなることがあります。
話すときの距離が近い
会話するときに体や顔の距離が近い人を苦手に感じる人は多いです。
人にはそれぞれパーソナルスペース(個人的な空間)があり、そこに遠慮なく入る人は警戒されます。
またハイタッチする、肩を叩くなどのスキンシップも、気安く触られるのが嫌だと感じる人からは距離が近いと思われます。
世話焼き
距離が近い人は、些細なことでも他人に尽くそうとするのが特徴です。
良かれと思って色々とアドバイスしたり手助けしますが、お節介と感じる人にとっては距離が近いと思われてしまいます。
タメ口で話す
距離が近い人は友達のような感覚で話しかけてくるのが特徴です。
初対面の相手でも、敬語や丁寧語などを使わないことがあります。
フレンドリーで付き合いやすいと思う人もいるでしょうが、馴れ馴れしいと感じる人からは嫌われてしまうことがあります。
コミュニケーションが苦手
普段から人付き合いが少ないので、人との距離を測るのが苦手という場合もあります。
人は人と関わることで自分だけでなく相手の気持ちを考えることも覚え、距離感を掴んでいきます。
しかし一人でいることが多い人はそうした感覚が身に付いていないので、初対面の人にも顔見知りのような態度を取る場合があります。
距離が近い人の心理
自分を理解してほしい
自分について色々話してくる場合は、自分のことを理解してほしい気持ちがある人です。
受け入れてもらいたい気持ちから自分の性格や仕事、趣味、家族構成など自分に関することを全て伝えようとします。
孤独感があったり、自己主張が強い人は自分のことだけを話す傾向があります。
自信がある
自信がある人は積極的に他人に近づくことができます。
例えばナルシストな性格だと「自分と話す人は皆嬉しいに決まっている」のように思っているので、自分からどんどん話しかけることができます。
好意がある
距離が近いと思われるのは、好意のある人に積極的にアピールする人です。
自信があったり、好奇心旺盛な人は興味のある人に遠慮せず近付いたり、話しかけようとします。
そして気になることをどんどん質問したり、自分をアピールして相手との距離を縮めようとします。
興味がある
感情がすぐ表に出る人なら、興味のあるものについ近付いてしまう人もいます。
興味のある人と話したい、近付きたいという気持ちでつい距離が近くなってしまいます。
会話中なら話の内容に興味があるほど、無意識に相手の方に身を乗り出したり、顔を近付けるなど、もっと聞きたいという気持ちがそのまま表れるので距離が近くなります。
関心がない
距離が近いように見えても、それは相手に全く関心がないだけという場合もあります。
関心のない相手には気を遣う必要がないので何でも質問できる、意識していないので顔や体の距離が近くても気にならないという可能性もあります。
普段から接するときの態度が雑だったり、冷たい場合は見下されている可能性もあるでしょう。
距離が近いと言われたときの直し方
近寄り過ぎないように気を付ける
距離が近いと言われる場合、相手の体に触れそうなほどの距離で近づいていると考えられます。
自分と相手との間に人一人分の間が空くくらいの距離を意識すれば、距離が近いとは思われにくいでしょう。
人と会うとき、話すときはそれくらいの間隔を意識してみてください。
いきなりプライベートな質問をしない
初対面の相手にプライベートな質問をする人は距離が近いと思われやすいです。
相手の見た目や年齢に関すること、家族構成や恋愛についてなどの質問は、初対面では失礼だと感じる人もいます。
プライベートな話をしたければ、相手と親しくなってからの方が良いでしょう。
タメ口を避ける
フレンドリーな人は誰とでも親しげに接することができますが、それが馴れ馴れしいと感じる人もいます。
そのためまだ親しくない相手には敬語、謙譲語、丁寧語などを使うことをおすすめします。
相手が同年齢や年下でも関係なく、マナーとして丁寧な態度を取ることを意識してみてください。
距離が近い人への対処法
自分から離れる
相手が近寄ってきたらさりげなく自分から離れるというように、自分から相手と距離を取ってみましょう。
人によってはそれだけで近寄り過ぎたと気付いてくれるでしょう。
それでも気付いてくれない場合は言葉で指摘した方が良いと思います。
指摘する
距離が近い人は自覚がないことが多いので、「もう少し離れてくれませんか?」のように言ってみましょう。
無意識に距離が近くなる人は、最初は離れていても徐々に近付いてくることがありますが、その場合も会話の中でさりげなく指摘すると離れてくれると思います。
リアクションを減らす
距離が近い人と会話を長引かせたり、話が盛り上がると、ますます距離が縮まるようになります。
距離が近い人には淡々とした態度を取る、早く会話を切り上げるというように、関わる時間を減らしてみましょう。
物を置いて距離を取る
相手との間に物を置いて距離を取る方法もあります。
パーティションを置いて壁を作る、鞄や荷物を相手側の方で持つなど、物を置いておけば近寄ることができなくなります。
答えること・答えないことを決める
距離が近い人に限った話ではありませんが、人と話すときに答えること、答えないことを決めておくのも対処法です。
「家族の話はするが、友人や恋人の話はしない」というように、自分で決めておくと答えやすくなると思います。
答えたくないことについては、表向きの回答を決めておくのも良いでしょう。
答えない
初対面でプライベートな質問をされたら、「いや、まだそういう話ができる関係ではないでしょう」「そういう話は家族としかしないんですよ」のように言って答えないのも対処法です。
自分はそれほど親しくないと思っていても、距離が近い人は少し話しただけでもう友達であるように思い込んでいる可能性もあります。
断られれば、距離が近い人も相手のプライベートに踏み込み過ぎたと自覚してくれるかもしれません。
一人にしてほしいと言う
距離が近い人と離れようとしても、向こうから近づいてくる場合もあるでしょう。
その場合は一人にしてほしいと伝えてみましょう。
「一人が好きなので、一人でいたい」「集中したいことがあるので一人にしてほしい」のように伝えれば離れてくれると思います。
視覚・聴覚が原因の場合もある
距離が近い人は近寄らないと相手の顔が見えにくかったり、人の話が聞きづらいという場合もあります。
見間違いや聞き間違いが多い人なら、その可能性も考えられるでしょう。
この場合は病気や障害として仕方ないと割り切るか、大きめの声で話すなど配慮すると、相手も必要以上に近寄らずに済みます。