泣き上戸な人というと、涙もろい優しい人、感情豊かな人、面倒な人などさまざまな印象を抱く人がいます。
自分が泣き上戸であることに何の罪悪感も感じない人もいれば、泣き上戸を直したいと思っている人もいるなど、泣き上戸な性格に対する考え方も違いがあります。
では、そもそも泣き上戸になる人の原因は何なのでしょうか。今回は泣き上戸になる人の特徴や直し方などについてご紹介します。
泣き上戸とは?
泣き上戸な人とは、お酒を飲むと涙もろくなるタイプの人のことを指します。
ただし、トラブルに巻き込まれる、自分ではどうにもできない窮地に追い込まれてパニックになるなど、何かあるとすぐに泣くような人のことを泣き上戸という場合もあります。
泣き上戸な人の特徴・原因
ストレスが溜まっている
泣き上戸な人は慢性的なストレスが溜まっていると、お酒を飲んだときに気が緩んで涙が出たり、パニックに陥ったときにストレスを解放しようと泣きたくなります。
泣き上戸な人の場合、泣くことで普段我慢している気持ちを吐き出そうとする心理があります。
ネガティブ、真面目
泣き上戸な人は根本的にネガティブな思考を抱えており、普段どんなに明るい性格であったとしても、お酒を飲んだときに弱音を吐くなど、ネガティブな本質が表れることがあります。
物事を深刻に考えてしまう真面目タイプの人も、お酒を飲んだときや、どうにもならないトラブルに巻き込まれたときにネガティブ思考にはまってしまい、泣き出してしまう場合があります。
寂しがり屋
泣き上戸は、本当は構ってほしい寂しがり屋タイプの人にもよく見られます。
特にお酒の席では酔っていることを口実にして泣くことで幼稚、情けないという印象を抱かれずに済むので、泣くことで人の注意を引き、構ってほしい、なぐさめてほしい心理があります。
泣き上戸な人への対応方法
話を聞く
泣き上戸な人と親しくなりたいのであれば、泣きながら話していることに耳を傾けることが大切です。
泣き上戸な人が話している言葉は深層心理に隠れているその人の本心であり、普段は聞けない貴重な発言でもあります。
例えばいつも自信に満ち溢れているように見える人が「私なんか駄目な人間だ」と言うような場合、本当は自分に自信を持てない悩みを抱えていることが分かります。
泣き上戸な人は、普段は自分の気持ちを我慢して人に話しません。
「あなたも大変なんだね」という気持ちで親身になって話を聞くことで、泣き上戸な人は「この人は私の悩みを受け入れてくれる」と思い、次第に心を開いてくれるようになります。
聞き流す
酔っ払って泣き上戸になる人は、過去の栄光を語る、説教じみた話をするなど、毎回同じ言葉を繰り返す場合があります。
しかし、どんなに筋の通った話であったとしても、酔っ払いの言葉だとして右から左へ聞き流すことが対処法です。
酔っ払いの話を真剣に聞いていれば、聞き手は次第にストレスが溜まっていきます。
酔っ払いの話にはキリがないので、例え相手が上司であったとしても、話を聞きたくなければ適度に相槌を打つ、席を外す、理由をつけて早めに帰宅するなど自分のストレスを回避することを優先しましょう。
泣き上戸の直し方
周囲の人の気持ちを考える
泣き上戸な人は、自分が泣いたことによって、その後周囲の人の自分に対する態度がどうであるかを自覚してみましょう。
普通の対応であれば涙もろい人なんだなという程度で済んでいますが、何となく気を遣うような態度、あまり話しかけられないという場合、泣かれたら困る、面倒な人と思われている可能性があります。
周囲の人から避けられるのは、どんな理由であっても泣かせた方が悪と受け取られやすく、皆そのような誤解されたくないからです。
腫れ物に触るような態度を取られている場合、寂しがり屋の人は皆が気を遣って大切にしてくれるという勘違いを起こすことがありますが、面倒な人と思われているだけなので、泣いてばかりいると次第に周りから人が離れていきます。
減酒する
お酒に酔うと泣き上戸になったり、記憶をなくして問題行動を起こすクセがある場合は、酔うほどにお酒を飲むのは控えましょう。
どうしてもお酒を飲まなければいけないときはお酒より水の量を増やす、減酒するよう家族や医者に注意されているなど、あらかじめ口実を考えて相手に伝えれば、無理にお酒を強要されることはなくなります。
やけ酒しない
お酒は程よい量を飲めば気分がリラックスしてストレス発散などの効果がありますが、適量を超えれば毒に変わります。
特にやけ酒をする人は注意が必要です。お酒を飲み過ぎると血圧が高くなり、気分が高まって泣くことでさらに血圧が上がる悪循環になります。
やけ酒はアルコール依存症を引き起こす原因にもなりやすいので、スポーツをする、泣ける作品を鑑賞する、趣味を始めるなどお酒以外のことでストレスを発散する方法を見つけましょう。
嫌われる可能性が高い
恋愛面ではかわいいと思われたい心理から嘘泣きでも泣き上戸になる女性がいますが、泣き上戸といわれるほど泣いてばかりいると、面倒な人と思われやすくかえって逆効果です。
しかし、普段しっかりしている人がふとしたときに見せる涙は、普段とのギャップを感じてときめく効果が生まれることもあります。
泣き上戸のようにすぐ泣くよりも、涙は程々に見せてこそ、恋愛では効果を発揮するといえるでしょう。
ただし、大人になっても人前で泣くのはみっともないなどネガティブなイメージが強いため、やはり泣き上戸は嫌われる可能性が高いことを意識しておくことで、泣きそうになったときも涙を堪えるブレーキがかかりやすくなります。
泣き上戸を我慢する必要はない
泣くことは感情表現の1つであり、とても大切なことです。ですから、泣き上戸は悪いというわけではありません。ただ、程度が過ぎれば周囲の人から嫌われる可能性も高くなるので注意が必要です。
人前で泣きそうになったときは、一人になれる場所に行く、トイレに駆け込むなど人前で涙を見せないようにすれば、泣き上戸でも嫌われる可能性を減らせます。