食事が嫌い、興味がないという人がいますが、食事嫌いになる理由は人それぞれです。
また、ダイエットのために食事嫌いになりたいという人も増えています。
しかし、食事嫌いが深刻になると病気になる可能性もあるので注意が必要です。
食事嫌いな人の理由
料理を作るのが面倒くさい
元々料理をするのが好きではない人、一人暮らしで自炊するのが面倒だと思っている人は、食事が楽しみだと感じられなくなることがあります。
毎日作るものを考え、必要な材料を買い揃え、下ごしらえをするといった日課は、面倒だと思う人にとってはうんざりするものです。
家族暮らしの場合は料理をしない訳にもいかず、毎日手抜き料理を作る訳にも行かなくなります。
料理嫌いな人にとっては「食事を作ることが嫌=食事嫌い」となることもあります。
食事の時間が無駄
食事嫌いの人は仕事が忙しいなどの理由で、食事時間は短時間で済ませたいと思う場合もあります。
仕事など特に理由はなくても、食事をする時間を短縮すれば他のことができるので、食事の時間は無駄と考えていることもあります。
食事の時間が無駄と考えている人は、おにぎりやサンドイッチなど手軽に食べられるものを好みます。
偏食・小食・好き嫌いがある
元々食べる量が少なかったり、ベジタリアンのように決まったものしか食べない場合、他の人と食事を取りにくい理由から、食事嫌いになることもあります。
好き嫌いが激しい場合も同様に、他の人と一緒に料理を楽しみにくくなるので、食事嫌いになる場合があります。
食事に関するトラウマがある
小食でお腹一杯なのに無理矢理食べさせられたり、食事でアレルギーを起こしたことがあるなど食事で嫌な思いをしたことがある場合、食事嫌いになることがあります。
食事に関することで嫌な記憶があると、食事を楽しむというより、過去の嫌なことが思い出されて、食事は楽しむものというより「食べなければならない」という義務感になっていきます。
食事嫌いは病気?
食事嫌いといっても極端に食事をとらない場合は、摂食障害など病気の可能性もあります。摂食障害というと、食事嫌いの場合は拒食症が考えられます。
拒食症は何らかの精神的ストレスから、食事を食べられなくなる心の病気です。また、うつ病の症状の一つとしても、食欲がなくなることがあります。
人と食事をとるのが怖いという症状がある場合は、会食恐怖症の可能性があります。会食恐怖症とは自分のテーブルマナーや食べ方が気になり、人前で食事をとることを怖れる症状です。
気持ちが沈む、ストレスで食欲が湧かなくなることが多い、人前で食事をすることに緊張する場合、何らかの心の病気の可能性もあるので、心療内科や精神科を受診する必要があります。
食事嫌いになる方法
普段食べ過ぎでダイエットしたいという場合、「食事嫌いになれば痩せられるのでは?」と考える人もいると思います。
しかし、元々食べることが好きなのに無理矢理食事嫌いになろうとして食べることを止めると、体も心もストレスが溜まります。
ストレスが溜まった反動で過食に走ることもあるので、いきなり食事を止めるのは健康に良くありません。
食べることが好きな人は食事嫌いになるよりも、徐々に食べる量を減らすのがおすすめです。
食べる量を減らすには、自分が太った姿や太り過ぎて病気になる姿、食べ物を買い過ぎてお金がなくなるなど、食事をとりすぎることで起こるネガティブなことを想像し、食欲を減退させる方法があります。
食事嫌いを改善する方法
食べたい分だけ食べる
食事嫌いな人は、「自分が食べたい分だけ食べる」という風に考えてみてください。
小食や偏食の人は、周囲から「もっと食べなさい」とか「好きな物ばかり食べるのは駄目」というように注意されたことがあると思います。
自分の食べたくないものを食べろと強要されると、それはストレスやトラウマとなります。
もし食べることを強要された場合は、ただ「食べたくない」というと我がままと勘違いされてしまいます。
そこで自分が小食や偏食であること、食べろと言われてストレスを感じていることをしっかり相手に説明することが必要です。
好きな時間に食べる
食事は朝、昼、晩の3食食べるのが一般的とされていますが、人の体はそれぞれ違いがあるので、自分の食べたいときに食べるのが本来は健康的な食事法といわれます。
3食食べる習慣があると、食べたくないのに時間が来ると食べなければならない義務感から、食事をすると思います。
しかしお腹が空いていないのは栄養が足りている状態なので、無理に食べたものは結局栄養として体には吸収されず、排出されてしまいます。
ですから、お腹が空いたときに食べたいものを食べることで、胃にも余計な負担がかからず、効率良く栄養を摂取することができます。
たまには手抜き料理にする
料理を作るのが面倒、苦手という人は自分で全て料理するのではなく、スーパーやコンビニのお惣菜をアレンジするなど、たまには手抜き料理にすることで、料理に関わるストレスを減らすことができます。
どうしても料理を作りたくない日は家族には外で食べてきてもらうなど、毎日完璧に手作り料理しようとせず、たまには息抜きをすることも大切です。
食事嫌いは病気ではない
食事が嫌いなこと自体は病気ではありません。ただ食事嫌いがどんどん深刻になり、何日も食事をとれないような場合は、病気の疑いもあります。
食事に関して誰かから食べることを強要されてストレスを感じている場合は、ただ「食べたくない」というだけでなく、自分の気持ちをしっかり伝えることも大切です。