仕事などで褒められるのが嬉しくない、または褒めても喜んでくれない人が身近にいる、という場合、どういう気持ちで褒められても嬉しく感じないのか疑問に思ったことはありませんか?褒められるのが嬉しくない人に共通している心理とは一体何なのか、そしてなぜ褒められても嬉しく感じないのか、その理由をご紹介します。




褒められるのが嬉しくない心理は?


褒められるのが苦手な人は、褒められること自体に慣れていない人生を送ってきた傾向があります。つまり、子どもの頃から親や周りの人に褒められた経験があまりなかった人は、褒められても嬉しいという気持ちにはなれないのです。では褒められるのが嬉しくない人は、本当に褒められても嬉しくないのかといえばそういうわけではなく、素直に喜べない理由が関係しています。

褒められるのが嬉しくない理由

警戒心が強い


褒められることが嬉しくない人は、他人に対して警戒心を持って接する傾向があります。警戒心の強い性格は、子どもの頃に厳しく育てられたり、冷たくされる、関心を持たれないなどの環境で育てられた人に多い性格です。親は生まれて初めて接する「他人」のため、親が愛情を持って接してくれるか、冷たく接してくるかで、「他人」に対する印象が決まります。

警戒心が強い人の多くは、他人との深い関わりは避けるようにして、自分の世界を守るために相手と一線を引くようにしています。警戒心が強い人には礼儀正しい人、真面目な人という印象を周りから持たれる人が多いのですが、これは他人を自分のプライベートな面には関わらせないというけん制の意味もこめられています。

例えばどんなに仲良くしようとしても、ずっと敬語で話されていたら、心を許してくれていないという風にも捉えられますよね。警戒心の強い人は、こういった態度で相手を遠ざけようとします。しかし、警戒心の強い人によって困る相手というのが、自分のことを褒めてくる人です。

警戒心の強い人は、「褒められたら、相手のことを褒め返さなければいけない」「相手にもっと心を開かないと失礼なのではないか」といった気持ちが起こり、褒められても素直に喜ぶことができないのです。

自己肯定感が低いから


褒められるのが嬉しくない人に共通しているのが、自己肯定感が低いということです。自己肯定感が低いというのは、「自分はダメな人間」「誰からも必要とされない」といった意識が深層心理にある人のことです。特に子どもの頃から親に褒められたり、優しくしてもらえた経験がなかったり、友達ができなかったといった経験があると、自己肯定感は低くなっていきます。

ではなぜ、自己肯定感が低いと褒められても嬉しくないのでしょうか。それは、自分の抱いている自分のイメージ像と本来の自分の姿のギャップを認められていないからです。自己肯定感が低い人は、深層心理では「私はダメな人間」といったイメージを抱いていますが、本当は「ダメな人間なんかじゃない」「きっと必要としてくれる人が現れる」といった潜在意識を持っています。

しかし、潜在意識は本人ではほとんど気付くことができない意識です。そのため自己肯定感の低い人は、褒められることにより潜在意識でなく深層心理にある「ダメな自分」という姿を意識してしまうのです。こういった心のはたらきから、自己肯定感の低い人は、褒められても何となく嫌な気持ちになるという心理が起こります。

プレッシャーに感じる


褒められることが嬉しくないのは、プレッシャーに感じるからという場合もあります。褒められるということは、相手から期待されているということでもあります。褒められることが嬉しくない人は、その期待に応えなくてはいけないという気持ちが起こるため、褒められても嬉しいと感じられなくなります。

「今回はうまくいったけれど、次もうまく行くかは分からない」「失敗する訳にはいかない」といった気持ちばかりが生まれるため、嬉しいというよりはプレッシャーや恐怖感の方が強くなります。つまり、褒め言葉をプレッシャーに感じるタイプの人は、人の褒め言葉を「次もうまくやってほしい」「もっと期待に応えてほしい」という相手からの要求に感じてしまい、褒められても喜べない心理があります。

容姿・見た目を褒められるのが嬉しくない心理


容姿、見た目を褒められても嬉しくない心理は自己肯定感の低さも関係していますが、「容姿や見た目は、親から受け継いだものである」という意識が強い人の場合は、褒められても嬉しくないという気持ちになることもあります。親から受け継いだものを褒められても、自分で努力して手に入れたものではない、つまり本人にとっては当たり前にあるものなので、褒められても嬉しくは感じないのです。

また、容姿や見た目が美しい人でも、ストーカーやセクハラ、いじめなどに遭って苦労をしている人の場合は、自分の容姿のせいで不幸になったと考えていることもあるため、容姿を褒められても嬉しく感じられない場合もあります。

自分の容姿や見た目に強いコンプレックスを感じている場合、醜形恐怖症という精神病を発症している場合もありますが、醜形恐怖症を発症する人の多くは、美意識が普通の人よりも強く、完璧主義な性格の人、美人が発症しやすい精神病でもあります。醜形恐怖症は自分の容姿や見た目を醜く感じる、人前に出ることを避けるといった症状があります。

褒められるのが嬉しくない気持ちを変える方法


褒められることが嬉しくない人は自己肯定感の低さが関係しています。しかし、褒められることが嬉しくないといった気持ちは、自分のためにも、相手のためにも克服した方が良いと思います。褒められることに慣れていない人は、まずは褒められたということを「ありがとうございます」と素直に受け入れましょう。

よく人から褒められたときに「そんなことないです」「いえいえ私なんて……」という人がいます。これは謙遜の気持ちもこめられているのでしょうが、実は相手の人に対して失礼な言葉です。「そんなことないです」という言葉は、相手の褒め言葉を否定していることになります。ですから、人から褒められたときにはまず「ありがとうございます」と相手の気持ちを受け入れることが大切です。

また、目上の人に褒められたときに謙遜の言葉を使う場合、「とんでもございません」という言葉遣いをする人がいますが、これは誤用の言葉です。「とんでもないことでございます」というのが、正しい言葉遣いとなります。

悪意があって人を褒める人は、世の中にそう多くはありません。褒められることに慣れていない人も、まずは相手の褒め言葉を受け入れることから始めていくこと、相手の気持ちを受け入れる練習をすることが大切です。そのような積み重ねをしていくことによって、自己肯定感の低い人も、自分を認められるようになっていき、人の気持ちを素直に受け入れられるようになっていきます。

褒められるのが嫌いでもありがとうと言ってみよう


褒められるのが嫌いという気持ちは、簡単に変えるのは難しいかもしれません。しかし、自分の考え方を変えていかない限りは、いつまでも褒められることを受け入れていくことができません。褒められることを素直に喜べるようになりたいという気持ちがある方は、まずは褒められたら「ありがとう」と相手の褒め言葉を受け入れることから始めてみてください。

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