警戒心の強い人が身近にいると、こちらも何だか話しかけにくくなったり、ぎこちない雰囲気を感じて気まずくなることがあるかと思います。警戒されるようなことをしたなら警戒されても仕方ありませんが、何もしていないのに警戒されると、こちらもその警戒心に疑問を持つようになりますよね。そこで、警戒心の強い男性や女性、動物の特徴、警戒心を解いてもらう方法についてご紹介します。

警戒心とは?


警戒心は人間だけでなく、全ての生物が自分を守るために持っている本能です。警戒心は本来自分の命を守るために生まれるものですが、人間の場合は「自分の心を傷つけたくない」という思いから警戒心が生まれることもあります。警戒心は誰でも持っているものですが、元々の性格やトラウマなどから、普通の人よりも警戒心が強くなる人も存在します。

警戒心が強い人の心理・特徴

他人を寄せ付けない雰囲気がある


警戒心の強い人は、本人が無意識でも人を寄せ付けないオーラを放っています。警戒心の強い人は言葉や態度の中に、相手と自分の間に線を引くところがあります。相手もその雰囲気を感じ取って、何だか近寄りにくいと思われてしまいます。

自信がない

警戒心が強い人は自分に自信がありません。自信があれば警戒心は自然と生まれなくなります。常に警戒心を張っているとイライラした表情になったり、落ち着きのない態度を取るようになるので、周囲から近寄りがたいと思われてしまいます。

親しい人とだけ付き合う


警戒心の強い人は自分がよく知っている人には親しげに話すこともあります。あまり親しくない人から近付かれるのは嫌だという気持ちから、警戒心のある雰囲気やオーラを出したり、相手に関心のない態度を示したりします。

恋愛は奥手

警戒心の強い人は、好きな人にも自分からアプローチするのが苦手です。「自分が話しかけたら嫌われるんじゃないか」「迷惑なのでは」と色々な考えを巡らせてしまい、なかなか行動に移すことができません。好きな人へ積極的に話しかけられないのは、自信のなさの表れでもあります。

交流する相手を選ぶ


警戒心の強い人は広く浅く他人と交流するのでなく、自分でこの人と一緒にいたいと思う相手だけとしか仲良くしません。警戒心のある内はぶっきらぼうな態度で接されるかもしれませんが、警戒心の強い人に心を開いてもらえば、とても親密な関係になる場合もあります。

新しいことに憶病

あまり親しくない人と仲良くしないのと同じように、警戒心の強い人は新しいことを始めるのも苦手です。仕事や恋愛など、新しいことを始めるときには人一倍不安になったり、怖がったりする面を持っています。

トラウマがある


警戒心の強い人の中には、過去にいじめや虐待など人間関係のトラブルを経験している人も存在します。辛い過去が原因で人を信じられなくなり、全ての人間関係を否定したり、疑い深くなることから警戒心が強くなっています。

不信感を抱きやすい

警戒心の強い人は仕事でも恋愛でも、些細なことで不信感を抱きやすいところがあります。仕事や恋愛で「仕事がうまくいくだろうか」「浮気されないだろうか」というように、自分や他人へ不信感を抱き、被害妄想が強くなっていく場合もあります。

警戒心の強い男性・女性の特徴


警戒心の強い人には、性別ごとにある程度の共通点があります。警戒心が強い男性は、仕事でも恋愛でも利己的な発言や行動が目立ちます。感情的になることもあまりないので、一言で表すならば「冷たい人」という印象を持ちやすいです。

警戒心が強い女性は感情豊かで繊細な面を持っていますが、傷つきやすいところがあるため、それを隠すためにクールな雰囲気を装ったり、必要以上に人と関わりを持たない傾向があります。

警戒心の強い動物は?


自分の飼っている動物の警戒心が強い場合、動物の性格や生まれ持った性質のために警戒心が強い場合があります。また、最初は警戒心が強くても一緒に暮らすことによって、徐々に警戒心が解けていくこともあります。

警戒心の強い動物


人間と一緒に暮らす動物の中で警戒心が強いのは、犬や猫です。犬は犬種や性格によっても若干の違いがありますが、特に柴犬は警戒心が強い動物です。柴犬は元々狩猟犬として飼われていたことから警戒心が強い面を持っています。しかし、柴犬は一度心を許した相手には非常に懐く動物です。

猫は基本的に気まぐれな動物で、自分が構ってほしいときには自分から飼い主に近付いてきます。猫の警戒心が強いときは無理に構おうとせず、放っておくと向こうから近付いてくることもあります。猫にとっては何もしてこない人は、警戒しなくていい人と認識するからです。

ただし野良猫の場合は非常に警戒心が強いので、見掛けても無闇に触らないようにしてください。攻撃的な性格の場合、威嚇したり引っ掻かれることもあります。

警戒心の強い人に心を開いてもらう方法

明るい話をする


警戒心の強い人と仲良くなりたいときは、前向きな話、明るい話をすると相手の警戒心を徐々にほぐすことができます。誰でも暗い話やネガティブな話は気分が落ち込みますし、暗い話ばかりしている人と一緒にいたいとは思いません。逆に、明るい話や前向きな話をしてくれる人は相手に安心感を与えるので、警戒心の強い人も次第に心を開いてくれるようになります。

相手に共感する


警戒心の強い人は自分に自信がありません。ですから、警戒心の強い人の話に共感することで次第に心を開いてもらえるようになります。「相手に自分のことを受け入れてもらえた」ということが、警戒心の強い人にとっては自信につながります。

裏切るようなことはしない


警戒心の強い人は、人から裏切られることを怖れています。警戒心が強い人は簡単に他人を信じませんが、一度信じた人に裏切られると、二度と心を開いてくれないこともあります。約束を破る、嘘を吐くなどの行為は警戒心の強い人はひどくショックを受けてしまうこともあるので、相手と距離を縮めたいと思うのであれば、裏切るような行動はしないことが大切です。

警戒心を解くにはあせらない

警戒心の強さは生まれ持った性格や過去の経験など、様々な原因があります。ただ、どのような原因で警戒心が強いのであったとしても、時間をかけて付き合えば相手は次第に心を開いてくれるようになります。警戒心の強い相手の心を開くには、あせらず相手の気持ちを思い遣りながら話をすることが大切です。