同じ言葉を繰り返す人が身近にいませんか?

無意識の癖なのか、それとも隠された心理があって同じ言葉を繰り返しているのか、気になることもあるのではないでしょうか。

同じ言葉を繰り返す人の心理について解説します。

同じ言葉を繰り返す人の心理

好意の表れ

相手の言葉をオウム返しする人は、相手に対して尊敬や好意、恋愛感情などを抱いていることがあります。

心理学ではミラーリングといい、好意を持つ人と同じ態度を取ることで「相手に好かれたい、憧れの人と同じようになりたい」という気持ちを表します。

自分の気持ちを伝えたい

同じ言葉を繰り返すのは、遠回しに自分の意見を伝えたい可能性があります。

相手にはっきりと言えないのは、話しにくい内容であるなど、何らかの理由で正直に話せないと考えられます。

例えば会話の中に「~が好き」のように「好き」という単語が繰り返し出てくる場合、相手のことが好きである可能性があります。

同じ言葉を繰り返し言うことで、それとなく相手に気付いてほしい心理があります。

共感している

「そうそう」「なるほどなるほど」のように同じ言葉を繰り返すときは、相手の発言に共感していると考えられます。

目を見て同じ言葉を繰り返すなら、共感している心理の表れです。


目を合わせない場合は、話に興味がなく聞き流している可能性もあります。

話に興味がない

「はいはい」「うんうん」など同じ言葉を繰り返す人は、相手の話に興味がないと考えられます。

ただし、そうした返事の仕方が癖になっている人もいるので、話を聞いているときの態度を見てみましょう。

目が合わない、体が自分の方を向いていないなどは、話に興味がない心理が表れています。




話すことがない

同じ言葉を繰り返すのは、話すことがないので間を持たせるために同じことを話しているのかもしれません。

また相手の発言をオウム返しするのはミラーリングとも考えられますが、発言の詳しい意味を知りたい、返答に困るのでオウム返しているなども考えられます。

嘘を吐いている

嘘を吐いている人は、相手を信じ込ませようとして同じ言葉を話すことがあります。

同じ単語を会話の中に挟むことで、相手の記憶に残るようにする、嘘が真実であるかのように信じ込ませたい心理があります。


口の上手い人は真実の中に嘘を混ぜて話すなど、嘘を巧妙に信じさせるコミュニケーション力を持っています。

自分に言い聞かせている

同じ言葉を繰り返すのは、自分にその言葉を言い聞かせていると考えられます。

例えば「努力は裏切らない」のような言葉・教訓をよく話す人は、それを信じたいという心理の表れです。

自分の気持ちを再認識する、不安を払拭したいなどの気持ちから、まじないのように同じ言葉を繰り返す人もいます。

無意識・癖

同じ言葉を繰り返すのは、ただの癖という場合もあります。

癖になっている人は「はいはい」のように、無意識に同じ言葉を繰り返します。

ただし「はいはい」のような返事は、人によっては失礼に感じることもあります。

それを誰にも注意されずに育ったと考えられるので、家族もそうした話し方をしている可能性があります。

病気・障害

同じ内容の話を何度も話す場合、病気や障害の可能性も考えられます。

脳梗塞など脳の病気も考えられますが、認知症など記憶障害の可能性もあるでしょう。

またうつ病、統合性失調症などの精神疾患も記憶低下の原因になることがあります。