家族、友人、恋人など身近にすぐ謝る人がいると、謝られている方も「そこまで怒っているわけじゃない」、「すぐに謝るけど、本当に反省しているのか?」と思い、イライラしてしまうこともあると思います。

また、自分がすぐ人に謝ってしまうところがあるので、それを直したいと思う人も日本人には多いのが特徴です。

そこで今回は、すぐ謝る人の性格の特徴や直し方、すぐ謝る人への対応方法をご紹介します。

すぐ謝る人の性格の特徴・原因

自信がない


すぐ謝る人は自己評価が低く、自信がない傾向があります。自己評価が低いと、自分の身の回りで悪いことが起こったときに、何でも自分のせいと考えるようになってしまう人もいます。そのため、本当はその人が原因で怒ったことでなくてもすぐに謝ってしまいます。

反省の気持ちをアピールしている


すぐ謝る人の中には、早く謝ることで反省している気持ちを相手にアピールしている場合もあります。頑固な人は「私は悪くない、謝らない」など頑なに謝らない人もいますが、そうしたタイプとは逆で素直な性格の持ち主です。

謝れば済むと思っている


謝れば許されると考えるタイプの人も、すぐ謝る傾向があります。謝れば許されると考える人は、幼少期から謝れば許してくれる親や友人などに囲まれて育った可能性があります。

こうしたタイプの人は反省することを知らないで育ってきたので、わがままで人の気持ちを考えられない傾向があります。

相手の怒りを抑えるため


例えば、相手が起こっている理由がよく理解できないときに、とりあえず「すみません」と謝る人もいます。それは、とにかく相手の怒りを鎮めようとするためです。

ただ、理由も分からず謝ってしまうと「謝れば済むと思っているのか!」とさらに火に油を注ぐ可能性もあり、もしかすると相手も何か誤解をしているのかもしれません。

そのため、理由が分からないときは何に対して怒っているのか、まず理由を聞くのが自分にとっても相手にとっても賢明です。

謝罪を早く終わらせたい


すぐ謝る人は、すぐに謝罪することでもうそれ以上その話をしたくない心理があります。「すみませんでした。私が悪いです、許してください」ということで、相手からそれ以上言及されることを暗に拒否しています。

特に、何を聞いても「すみません」しか言わないタイプの人はその傾向があります。このようなタイプの人は、面倒くさがりで努力しないタイプの人で、口では謝っていても、それは早く謝罪する時間を終わらせたいだけで、本心では反省する気持ちがありません。

すぐ謝る人の直し方

怒っている理由を理解する


すぐ謝る人は、相手が何を理由に怒っているのか分からないまま、とりあえず「すみません」と謝ってしまうことがあります。そのため、相手が何に対して怒っているのか、相手の話をよく聞いてみましょう。

そして、相手が怒っている理由がよく分かったときに、自分が悪かったと思うのであれば「すみません」と謝りましょう。すぐに「すみません」と言ってしまうと、もしかすると相手にも誤解があるかもしれないのに、自分がその罪を負ってしまうことにもなります。

相手の気持ちを考える


例え本当に反省する気持ちがあったとしても、同じ相手に何度もすぐ謝っていると、相手は「謝れば済むと思っているんじゃないか」というような、バカにされているような気持ちになることがあります。

また、何度も謝られている方も「別にそんなに謝らなくても…」と、謝罪されることに何となく罪悪感が湧くものです。

謝罪の言葉は、多すぎればかえって相手の誤解を招く原因になるので、相手が怒っている理由が分かったときにだけ「すみません」と言うようにしましょう。

ほかの言葉を使う


日本語には「すみません」「ごめんなさい」など謝罪の言葉が色々ありますが、ほかの言葉を使うことで、すぐ謝るのを直す方法もあります。

例えば人の前を通るときには「すみません」でなく「ちょっと失礼します」と言ったり、扉やエレベーターを開けて待っていてくれる人には「ありがとうございます」というように、謝罪の言葉を別の言葉に言い換えることもできます。

すぐ謝る人への対応方法

なぜ謝るのか理由を聞く


すぐ謝る人には、何に対して謝っているのか聞いてみましょう。ちゃんと反省していれば、何に対して注意されているのか分かっているので、謝る理由を話してくれます。

理由が話せないのであれば、そもそも注意されている理由が分かっていない可能性があります。そのときは、こちらから注意している内容を相手に伝えましょう。

すぐ謝るのを止めてほしいと言う


すぐ謝る人は、謝ることに精一杯で、相手の気持ちを考える余裕がありません。そこで、「そんなに謝らなくていい」「そこまで怒っているわけじゃない」というように、それ以上謝るのを止めてほしいと相手に伝えましょう。

また、これからどのように反省していくのか意見を聞くことで、それ以上謝罪させない方法もあります。

病気を疑う


すぐに謝る、何度も謝るという人は、うつ病など精神疾患の可能性もあります。特に最近元気がない、食欲がないなど、今までと様子が違う場合は要注意です。

すぐ謝る人の様子が何となくおかしい場合、家族や身近な人であれば一度心療内科、精神科などで診察やカウンセリングなど治療を受けさせるのも対処法です。

すぐ謝る態度はデメリットがある

すぐ謝るのは、相手によっては失礼な印象を抱かれることがあります。相手が注意している、怒っている理由をきちんと把握した上で謝るようにしましょう。

また、すぐ謝る人が身近にいる場合も、一度「すぐ謝るのを止めてほしい」と言ったり、注意されたことに対してどう思っているのか意見を聞くことで、徐々にすぐ謝る態度が改善される場合もあります。