嫉妬深い友人、彼氏、彼女など、身近に嫉妬深い人がいるとこちらも気を遣ってしまいます。

嫉妬深いのはその人の性格だと思うかもしれませんが、場合によってはトラウマなどが関係して嫉妬深くなっている可能性もあります。

そこで嫉妬深い人の性格の特徴や、嫉妬深い性格を直す方法、対応方法などについてご紹介します。

嫉妬心が強い人の特徴

自分と他人を比較する


嫉妬深い人は仕事、恋愛、家庭環境などを常に人と比較して優劣をつけています。

嫉妬深い人は自分と他人を比較して、自分が相手よりも優れていると安心感や優越感を覚えますが、相手が自分より優れていると嫉妬心を抱くようになります。

思い込みが激しい


嫉妬深い人は、自分の恋人が異性と話しているだけで浮気していると判断したりと、思い込みの激しいところがあります。

思い込みの激しい人は人を疑う気持ちも強いので、様々なことに疑惑を抱いては嫉妬心を起こすことがあります。

プライドが高い


嫉妬深い人はプライドも高く、人から見下される、馬鹿にされることを嫌い、怖れています。

そのため常に他人をライバル視しているところがあり、自分よりレベルが高いと思うような相手に対して嫉妬心を抱きます。

負けず嫌い


人に負けることを嫌う人は、いつも自分が一番でありたいという願望があります。そのため、自分の願望を壊すような自分よりレベルの高い人に対して脅威を抱き、嫉妬心を起こすようになります。

感情をコントロールできない


嫉妬深い人は、怒りや悲しみなどの感情を抑え込むのが苦手です。そのため、一度怒り出すと子どものように我がままな態度になることもあります。

あまりにそうした態度を取ることが多いと、周囲から短気な人、疑り深い人と判断されて人が離れて行ってしまうので注意が必要です。

嫉妬心が強い人の原因は?

自信がない


嫉妬心が強い人は自分に自信がありません。自分を信じられていれば、自分と他人を比べたり、必用以上に人を疑うことはありません。

とはいえ、自信がなくても全ての人が嫉妬深い訳ではないので、やはり性格的なものやトラウマなども関係していると考えられます。

トラウマがある


嫉妬深い人の中には、過去に人に騙されるなど傷付けられたトラウマから、人を疑う気持ちが強くなる場合があります。

その場合の嫉妬深い態度は、「もう騙されたくない、裏切られたくない」という気持ちの裏返しです。

異常に嫉妬深い人は病気?


嫉妬深い人が全て病気という訳ではありませんが、異常性を感じさせるほど嫉妬心が強い場合は、オセロ症候群の可能性があります。

オセロ症候群は主に、彼氏または彼女の恋人関係にある人に見られるものです。

オセロ症候群の症状としては

  • 恋人の行動を24時間チェックしたがる
  • 恋人の携帯履歴を確認する、電話やメールをするように強要する
  • 自分以外の異性との交流はもちろん、異性の芸能人・アイドルにも嫉妬する

などの症状が挙げられます。

恋人の嫉妬心から起こる行動で日常的にストレスを感じている場合はオセロ症候群の疑いがあるので、心療内科で心理療法・カウンセリングを受けて症状を改善させる対処が必要です。

嫉妬深い性格を直す方法

自分を大切にする


嫉妬深い性格を直すには、まずは自分を大切にする気持ちを自覚することから始まります。

嫉妬深い人は一見すると我がままで、自分を一番大切にしているように見えるかもしれませんが、実は自分に自信がなく、価値のない存在だと思い込んでいる深層心理があります。

自分は無価値な存在だと心のどこかで思っているからこそ、人と自分を比べて、自分の価値観を刺激されるような相手に攻撃的になります。

しかし、自分は無価値であると思い込んでいるのは本人であって、この世に価値のない人は存在しません。どんな人であっても、何らかの意味があって、そこに存在しています。

ですから、嫉妬深いことで悩んでいる人は自分を大切にし、自分で自分を守る心がけを持つことが大切です。

思い込みに気付く


嫉妬深いことで周囲の人と人間関係が上手くいかない場合、思い込みの激しさが原因と考えられます。

思い込みの激しい人は自分の近くで笑い声がしただけで悪口を言われた、馬鹿にされたというように思い込んだりしますが、事実だけを見ればただ自分の側で人が笑っていたというだけのことです。

思い込みの激しい人は自分の周囲で起きたことを、何でも自分のことと関連付けようとする癖があります。そのため事実だけを見て、余計な考えは頭に浮かべないことを習慣づける必要があります。

自己分析する


自信のなさから自分と他人を比べてしまう場合、そもそも自分はどういう人間なのかがよく分かっていません。

自分がどういう家で育ち、どんな性格で、どんな良いところ、悪いところがあって…というように、自分のことを客観視できている人といない人では、客観視できる人の方が自信に溢れています。

自分を客観視できるというのは、自分の軸を理解しているということです。軸がなければ人の意見に流されてしまい、自分を見失ってしまいます。

自分の軸を形作るためにも、自分について思い浮かぶことを思い付く限り書いて見ると、自分はこういう人間ということが客観的に分かるようになります。

人と他人は違って普通と考える


同じ歳、同じ性別、同じ国で生きていると言っても、両親のいる家庭で育つ人もいれば、親のいない環境で育つなど、生きてきた環境は一人一人全く異なります。健常者として生まれる人もいれば、生まれながらに障害を持って生まれる人もいます。

そもそも人は生まれながらにして平等でなく、一人一人違う世界で生きています。それは家族であっても、恋人であっても同じことです。

世界には色々な人間が生きていることを知ると、自分は一体、何をそんなに人と比べて焦っているのだろうという気持ちになるのではないでしょうか。

人と比べると終わりが見えず、辛い思いをするのは、自分のやるべきことから目を背けているからです。本当にやらなければならないことは、人と他人を比べることではなく、自分の価値に自分で気付き、これからどのように生きて行きたいかを真剣に考えることです。

心療内科へ相談する


嫉妬深いことで人間関係が上手く行かない、嫉妬心を自分でコントロールすることができないと悩んでいるときは、一人で抱え込まずに病院へ相談することも対処法です。

心療内科のカウンセリングではどんな悩みでも話を聞いてくれるので、自分の嫉妬深い性格について悩んでいることを相談することで、対処法を提案してもらえたり、人に話すことで気持ちが軽くなります。

嫉妬深い人への対応方法

嫉妬深い人だと認識しておく


友人や彼氏、彼女が疑い深い、自分と他人比べるなどの特徴がある場合、その人は嫉妬深い傾向があります。

この人は嫉妬深い人だという認識を持っておき、その人の前では嫉妬されるような発言や行動を控えるようにすれば、嫉妬されたり、ライバル視される可能性を減らすことができます。

信頼してほしいとアピールする


嫉妬深い人と関係を続けていきたいならば、嫉妬深い相手が疑いをかけてきたときに「自分はそんなことはしない」「私はあなたを裏切らない」ということを言葉にして相手に伝えることが大切です。

嫉妬深い人は疑い深いので、一度や二度のアピールでは簡単に信用してくれないこともあります。そのため、時間をかけて根気よく信頼してもらうことが必要になります。

嘘は言わない・隠し事をしない


嫉妬深い人にとっては、嘘は相手からの裏切りと捉えます。恋人の場合、異性と出掛ける用事があるなら嫉妬されるかもしれないと考えて連絡しないのではなく、きちんと連絡を取った方が安心です。

もし、「どうしてわざわざ異性と出掛けることを私に話したのかと」聞かれたら、「あなたに隠し事はしたくないから」ということをきちんと伝えれば、こちらが誠実であることを相手にアピールすることができます。

距離・時間を置く


嫉妬深い人の中には思い込みが強く、一度疑いを持つとずっと相手を疑い続けたり、怒って話にならない人も存在します。

そのような人は自分の思い込みに捉われている状態なので、何を言っても話になりません。

そのため、冷却期間としてお互いに距離や時間を置くことで、嫉妬深い人も冷静さを取り戻すことができます。

こだわりを捨てると嫉妬心から解放される

嫉妬心は本人の思い込みやトラウマなどから生まれる感情です。思いこみやトラウマから解放されない限り、嫉妬心を手放すのは難しくなります。

自分一人で対処しきれないと感じたときは心療内科やカウンセリングルームに相談して、自分に合った対処法を教えてもらうことで症状を改善していくことができます。