人との会話・メールなどのコミュニケーションは、人間関係を築くためには欠かせないものです。しかし、人とのコミュニケーションが上手くいかない「空気が読めない人」は、悪気はなくても相手を悲しませたり、怒らせてしまう場合があります。今回は空気が読めない人の特徴をご紹介します。




空気が読めない人とは?


空気が読めない人とは、その場の状況や雰囲気を察することができず、話の内容と関係ないことを話したり、失礼と思われるような発言をしてしまう人のことをいいます。

例えば人と話をしているときに相手の口数が減った場合、空気が読める人は「余り話したくないのかな」「具合でも悪いのかな」と相手の気持ちを察して話題を変えたり、相手のことを心配します。

しかし空気が読めない人は、相手の口数や表情から相手の気持ちを察することができず、どんどんそのまま話を続けようとします。その結果、相手から失礼な人、空気が読めない人という印象を持たれてしまい、段々と周りから人が離れてしまう原因になります。

空気が読めない人の原因は?


空気が読めない人は、発達障害が原因でコミュニケーションが上手くいかない場合もあります。具体的には、ADHD(注意欠如多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)などの発達障害があります。ADHDやASDは病気ではなく、発達障害とされています。

こうした発達障害は本人や周囲の人も気付きにくいことから、大人になっても空気が読めないと、人間関係が上手くいかずに職場や学校で孤立してしまい、本人も原因が分からずに苦しみます。

ADHDの特徴は?


ADHD(注意欠如多動性障害)は、物事への注意や関心が散漫だったり、じっとしていられないなどの多動性の症状があります。大人になると多動性は治まりますが、注意欠如の部分が残りやすくなります。ADHDは2つのタイプに分けられます。

ADHDの診断特徴
・不注意優勢型 … 物を失くしやすい、ミスが多い、気が散りやすい、過集中で切り替えが難しい、段取り良くできない

・多動/衝動性優勢型 … 思いつくとすぐに行動する、順番を待てない、人の発言に割り込む、一方的に喋る

ASDの特徴は?


ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)には、以下のような症状があります。

ADHDの診断特徴
・コミュニケーション…相手の気持ちをすぐに読めない、新しい環境が苦手、自分視点だけの思い込みが多い、会話の内容がずれる、空気が読めないと言われる

・表現・表出の難しさ…すぐに言葉が出ない、書き言葉で話したり喋り言葉で書くなど表現力が乏しい

・こだわりの強さ…好き嫌いが極端、自分のルールを曲げられない、ルーティン通りにしないと不安

ADHDとASDの判断基準は?


ADHDとASDは様々な共通する特徴がありますが、専門家でもADHDかASDなのか判断の見極めは難しいものとなっています。専門医など発達障害について詳しい人の中では、本当にADHDとASDは違う特性なのかと、ADHDとASDの定義に改めて検討し始める人もいます。

それほど症状が似ているADHDとASDですが、専門医でも判断が難しいといわれる、ADHDとASDの似ている具体的な症状を3つご紹介します。

ミスが多い


ADHDの症状にはミスが多い特徴があります。それは、注意力の切り替えが上手に行われないことが原因となっています。

具体的な症状例としては、仕事で必要な書類を忘れないように机の上に置いておいたのに、電話をしたりメールを呼んでいる内に書類の存在を忘れてしまい、忘れ物をするなどの症状があります。

こうしたミスは誰でも起こす場合がありますが、同じようなミスを何度も繰り返してしまう場合、ADHDの可能性もあります。

ミスが多いのは、ADHDの症状だけでなく、ASDでも仕事や家事でミスが目立つ症状があります。例えば仕事では上司から指摘された話の内容を自分なりに勘違いして解釈し、本人は真面目に仕事しているつもりでも、上司からすればミスしているので、仕事のできない部下と判断されてしまいがちです。

ADHDかASDを見分けるには、ミスをしたという表面的な部分だけでなく、ミスした状況や原因を考えないと、ADHDかASDの症状なのか分かりにくいのです。

空気が読めない


ADHDの空気が読めない症状は、その場の全体的な空気を読むことができず、自己中心的に振る舞うように見受けられます。

ASDの空気が読めない症状は、人が話しているときに、その人の話を遮って疑問に思ったことを話し始めたり、ぼーっとして自分の世界に入り込み、周りの人に指摘されるなどの症状があります。

発達障害の診断は難しい


脳の働きがまだ完全に解明されていないため、ADHDもASDもはっきり見分けを付けるのは、現段階では難しいのが現実です。しかし、ADHDもASDも脳の前頭前野にある実行機能(判断や行動を司る部分)の働きが、他の人と違うことが分かっています。
日本では多くの場合、ASDもADHDも全て発達障害という大きなくくりで捉えられています。

空気が読めない原因の対処法は?

コミュニケーションは聞き手に回る


「口は災いの元」というように、空気が読めない人は余計なことを話すことで、周りの人から誤解されてしまい、孤立する原因になってしまいます。

そのため、会話やメールなどのコミュニケーションでは、相手に話をさせて、自分は聞き役に回るようにしてください。自分から話をしなくても、相手の目を見て頷いたり、相槌を打つだけでもコミュニケーションは成立します。

相手の気持ちを考えて話す


悪気がなくても自分の発言が原因で相手から嫌われてしまう人の場合、人とコミュニケーションを取るときは、「自分がこんなことを言われたら、相手はどう思うか」判断してから話すようにしてみてください。

そして、自分が言われたら嫌だなと思う発言は控えるようにしていくと、無意識に人を傷付けてしまったり、嫌われてしまう可能性を減らすことができます。

空気が読めない人は相手の気持ちを考えよう


空気が読めない人は、無意識に会話をしていると、ふとしたときに失礼だと受け取られる発言をしてしまうことがあります。

家族であれば空気が読めないことに理解を示してくれるかもしれませんが、仕事で人とコミュニケーションを取るときは、相手の気持ちを考えながら話すように意識すれば、空気が読めないと指摘されることを減らすことができます。

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