急にやる気がなくなるのは病気?


「仕事や勉強に集中したいのに、何だかぼーっとしてやる気が起こらない」「家事をしようと張り切っていたけど、いざやろうとうすると何だかやる気がなくなる」というように、急にやる気がなくなるということは誰でも一度は経験したことがあると思います。

そのような症状が時々であれば問題ありませんが、長期にわたりやる気の出ない症状が続くようであれば、「燃え尽き症候群」という症状の可能性があります。




燃え尽き症候群とは?


燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)とは、仕事や勉強、家事などに精力的に取り組んでいた人が、ある日突然やる気をなくし、そのまま無気力状態が続いてしまうという症状です。

燃え尽き症候群の初期症状は、今まで取り組んでいたことに無気力になる、心身の疲労・倦怠感、喜怒哀楽の感情に乏しくなるなどの症状が挙げられます。

燃え尽き症候群をそのままにして悪化すると、仕事などを続けることはできても、頭痛、腹痛、風邪などの身体的な症状や不眠、アルコール、薬物の依存などの精神的な支障も現れ始めます。人によっては、そのままうつ病に侵攻する場合もあります。

燃え尽き症候群になる原因は?


燃え尽き症候群になる原因は、本人の性格によるものが大きいと考えられています。燃え尽き症候群になりやすい人は真面目で頑張りやの人、完璧主義の人などが多い傾向があります。

燃え尽き症候群には、「頑張って努力した結果が報われずに発症するタイプ」と「高い理想を持ち続けて努力するうちに発症するタイプ」があります。

どちらも高い理想を持ち続けて努力しているものの、目標と現実のギャップの差に精神的に耐えられず、自分を無力だと感じてしまい、燃え尽き症候群を発症します。

上昇志向の強い人が仕事や対人関係などで自分の思うような結果が得られないと、今までの努力が無駄のように感じられてしまい、それまで我慢していた疲れや不満感が一気に押し寄せてくるため、燃え尽き症候群を発症すると言われています。

燃え尽き症候群への対処法は?


燃え尽き症候群になる人は真面目、頑張りや、完璧主義などの性格の特徴があるとご説明しました。燃え尽き症候群を発症した場合は、心身が疲労感を訴えていることのサインのため、無理せず思いきって休むことも大切です。

頑張りやの人は休んでいる時間が無駄と感じる傾向が強いのですが、適度な休息を取らなければ、それがしわ寄せとなって後で大きな疲労感となって現れる場合があります。燃え尽き症候群もその症状の一つです。

また女性の場合はホルモンバランスの影響によって燃え尽き症候群のような症状が現れる場合もあります。そのようなときも無理をせず、静かに休息を取ることが大切です。「休む暇なんてない」と思い続けていると、それがプレッシャー、ストレスとなり、かえって思うように動くことができなくなります。

燃え尽き症候群になる人は元々真面目な人が多いですから、休息を取っても怠けたりせず、また仕事や勉強、家事に復帰できる人が多いです。燃え尽き症候群のような症状が現れたときは体や心の症状に逆らわず、自然な流れに任せることも対処法の一つです。

頑張り過ぎるのは効率が悪い?


燃え尽き症候群について書いている途中で思い出した話があるのでご紹介しておきます。

これは昔の話ですが、熟練の樵(きこり)と新人の樵がいました。新人の樵はたくさんの木を切りたいために、定期的に鋸(のこぎり)の手入れをせずに木を切り続けていました。

熟練の樵は何本かの木を切って鋸の切れ味が悪くなると、木を切ることを止めて、鋸の刃を手入れしてから木を切り続けました。

その結果、新人の樵は途中から木を切るペースが遅くなりましたが、熟練の樵は適度に鋸の手入れを行っていたために、ペースを落とすことなく木を切り続けることができました。

短期的な目で見れば新人の樵の方がたくさんの木を切ることができるのでしょう。しかし、熟練の樵はそれでは長く木を切り続けることができないことを経験から知っているために、適度に手入れを行い、順調に木を切り続けることができたのです。

これは、燃え尽き症候群にも当てはまることだと私は思います。短期的な目で見れば、多少無理をしてでも頑張った方が、そうでない人より成果は出しやすいのかもしれません。しかし仕事や勉強、家事などは人生に欠かせないものであり、どれも短期的に終わることではありません。

本当に仕事や勉強、家事ができる人というのは、無理をしてでも頑張り続けることができる人のことではなく、上手に休息を取ってストレスに対処でき、無理をせず、長く物事を続けられる人のことをいうのだと思います。

休んでいる暇がないときは?


真面目で頑張りやな人ほど「私には休んでいる暇がない」といいます。しかし休息を取るとは、何時間や何日も休みを取ることだけではありません。休息とは日頃の食事に気を遣ったり、適度に運動して体を健康に保つことも含まれます。

また入浴時はしっかり湯船に浸かる、睡眠もしっかり取る、寝る前にスマホやパソコンは触らないなど、日頃の行いの中で自分の体と心を労わるように気を付けることで、その行動が習慣になり、段々と健康的になっていきます。

燃え尽き症候群のうちに対策を取ろう


燃え尽き症候群は、体や心が今まで無理をしてきたことのサインです。燃え尽き症候群のうちに適度な休息を取ったり、思い切って好きなことをやるとストレス解消になり、また頑張ってみようという気持ちが起こりやすくなります。

燃え尽き症候群のまま無理をして頑張っても、悪化してうつ病になる可能性もあり、もっと長い休養を取らなければいけないことになります。燃え尽き症候群を発症したときは、無理をせずに自分の体と心を労わることが大切です。

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