目を見て話すのは会話の基本ともいいますが、中には目を見て話すことに苦手意識を感じる人もいます。しかし目を見て話せないことは、日常生活でも支障を及ぼす可能性もあるため、克服しておく方が生活しやすくなります。そこで今回は、人の目を見て話せない人の心理と克服方法についてご紹介します。




人の目を見て話せない原因は?


人の目を見て話せない原因は、元々人と接することが苦手であったり、幼少期の両親の関係が原因となっていることが多いです。人と接することが苦手な人の中には、人と会話することさえ恐怖に感じる人もいます。人と接することに恐怖を感じるという人の場合は、機能不全家庭(虐待、ネグレクトなど)の環境の中で育ってきた可能性があります。

ですから、身近な人に目を見て話すことをしない人がいても、明らかにこちらを馬鹿にしているような態度であれば別ですが、何かを怖がっているような雰囲気の場合は、頭ごなしに相手を責めず、また、目を見て話さないことも指摘せず、普通に接するようにしてあげてください。

人の目を見て話せない人の多くは、自分が目を見て話せないことは失礼だと分かっています。しかし人と話すことに恐怖があるために、いざ会話をすると目を合わせることができなくなってしまうのです。

あえて指摘せずに普通に接することで、「この人は私をおかしいとは言わない、私を責めない」と思ってくれるようになり、次第に心を開いてくれるようになると、自然と目を合わせて話すことができるようになっていきます。

同性・異性の目を見て話せない原因は?

人の目を見て話せない人の中には、特定の人だけ目を見て話せないという人もいます。同性でも相手の性格などに苦手意識があったりすると、自然と目を見て話すことができなくなったりします。異性、目上に当たる人の目を見て話せない人の場合は、異性と接するのが苦手であったり、目上の人に畏怖している気持ちがあり、目を見て話すことができなくなります。

自分が何か相手に悪いことをした訳でもないのに目を見て話されない場合は、目を見て話せない人の方が心理的な悩みを抱えている可能性があります。心理的な悩みがあり目を合わせられない人は、相手を嫌って目を合わせない人とは態度が違います。

相手を嫌って目を合わせない人は、言葉も雰囲気も相手を突き放すような態度ですが、心理的な悩みのある人の場合は、何かに怯えているような、落ち着きのない態度や雰囲気があります。

人の目を見て話せないのは病気?

人の目を見て話すことに強い恐怖を感じる場合、正視恐怖症などの精神的な症状にかかっている場合があります。正視恐怖症は人の目を見て話すことを怖がる結果、行動がぎこちなくなったり、会話に集中できなくなるといった症状が表れます。

そのため、相手からしてみれば自分の話を聞いていないのではないか、嫌われているのではと誤解されてしまうこともあります。正視恐怖症を発症すると就職での面接、仕事の会議に集中できないなど、様々な弊害が起こり、ひどくなると外出すらできなくなる人もいます。

人の目を見て話せないのを克服する方法

克服方法1:相手に体を向ける


人の目を見て話せないときは、「あなたの話を聞いていますよ」ということを、目以外の部分でアピールしてください。相手が話しているときは、相手の方に向けたり、相槌を打つなどして、話し手の言うことをちゃんと聞いていますということを相手に伝えてください。

克服方法2:目の近くを見る

人の目を見られないときは、相手の眉間の辺りを見ていると、相手からは自分の目を見て話を聞いているように見えます。眉間以外にも鼻筋の中心、ネクタイ、相手が眼鏡をかけている場合は眼鏡のフレームの中心などを見ることで、相手の目を見ている、または相手に意識が向いていることを伝えられます。

克服方法3:必要なときだけ相手の目を見る

ほとんどの人は会話するときに、ずっと相手の目を見て話すことはしません。ずっと相手の目を見て話し続けると、それはそれで相手に威圧感を与えることになります。相手の目を見るときは、相手や自分が重要なことを話しているときだけで十分です。

克服方法4:相手・自分の話に集中する


人の目を見て話せない人は、「目を合わせないで失礼と思われたらどうしよう」「変な人だと思われないか」などの不安にばかり気持ちが向いています。そのような気持ちが浮かんだときは、相手の話や自分の話していることの内容に意識を向けるようにしてください。

人の目を見て話せない人は失礼な人、変な人だと思われたくないために恐怖感が生まれ、他のことが考えられなくなります。しかしそれはあなたの頭の中で生まれた妄想であって、現実に起こっている訳ではありません。

また、妄想や不安感が強いと、そういった潜在的な不安感が、あなたが嫌だと思っている恐怖や現実を引き寄せてしまう原因にもなります。ですから、開き直って変な人とだと思われても良いくらいの気持ちで会話することも大切です。

もし目を合わせないことを指摘されたら、人と接するのが苦手、目を合わせるのが苦手ということを正直に相手に話せば良いのです。目を見て話せないことを隠そうとすることが、症状を悪化させる原因になります。

最初はうまくいかないかもしれませんが、会話に意識を向けるように練習していると、次第に視線のことなど気にならなくなり、自然と目を合わせて話ができるようになっていきます。

克服方法5:事前に話しておく

目を見て話すことを怖いと感じる人は、あらかじめ会話を始める前に、人と接するのが苦手だということを伝えておくの1つの手段です。面接などで不安を感じる場合は、とても緊張していますと伝えれば、真面目に面接に取り組もうとしているという気持ちも伝わってくるので、相手も目を合わせなくても緊張しているのかな、と察してくれます。

相手が事情を理解してくれていると分かれば、何も分かっていない人と会話するよりも、心の不安や緊張も少なくなると思います。

克服方法6:鏡に向かって話す


人の目を見て話せない人は、そもそも人と話をすること自体があまり得意ではない傾向があります。そのため、鏡に向かって自分の目を見ながら会話してみましょう。

最初は「おはよう」「こんにちは」だけでも構いません。慣れてきたら、今日の出来事、今考えていること、休みの予定などの雑談を鏡の中の自分に話します。人に見られるのが恥ずかしい人は、なるべく1人になれる場所に手鏡などを持って行き、自分に話しかけるように話す練習方法もあります。

最初は自分に話しかけることに抵抗感があるかもしれませんが、慣れればそうした気持ちはなくなっていきます。こうした練習を重ねて、とにかく人の目を見て話すという癖を自分に覚えさせることが大切です。

克服方法7:心療内科へ相談する

人の目を見て話せないという悩みは、そういった気持ちを抱いたことがない人からは理解されにくいものです。そのため、家族や友人に相談しても「気にしすぎだよ」「自意識過剰じゃない?」といった一言で片づけられてしまうこともあります。

しかし、目は口ほどに物を言うという言葉もある通り、ときには人の目を見ることができないことで就職活動や仕事に支障が出る場合もあります。あまりにも目を見て話せない症状が酷い場合は、正視恐怖症、対人恐怖症などの症状を発症している可能性があります。

外に出られないなど日常的な行動にまで支障が出ている場合は、自分自身はもちろん、家族や友人にも手に負える悩みではありません。そのため、心療内科や精神科へ通い、専門的な治療を受ける必要があります。心療内科では緊張や恐怖をやわらげる抗不安剤を処方してもらえたり、会話するときの恐怖や緊張をほぐす練習をしてもらえます。

病院によって治療内容が異なるので、心療内科を受診する際は、あらかじめどういった治療が行われているのかを調べてから受診するようにしてください。

人の目を見て話せないことを克服しよう

人の目を見て自然に話すことが困難な人は、そのことに不安に感じていると思います。しかし、会話の練習を重ねることによってその症状は減っていきます。人の目を見て話せないことでお悩みの方は、まずは今回ご紹介した自分でできる克服法を実践してみてください。

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