すぐ怒る人の心理は?

職場や家庭など身近にすぐ怒る人がいると、何をきっかけに怒り出すんじゃないか、と周りの人もヒヤヒヤします。なぜすぐ怒るのでしょうか。今回はすぐ怒る人の心理と特徴をご説明したいと思います。




すぐ怒る人は不安を抱えやすい


すぐ怒る人は、不安やストレスを抱えやすい性格の特徴があります。何か不安なことに直面したときに、不安を隠そうと咄嗟に怒ることで恐怖感や不安感をなかったことにしようとします。すぐ怒る人はストレスに対して弱いということが分かります。

すぐ怒る人は誰にでもすぐに怒るわけではなく、相手を選んで怒っている場合もあります。会社の人には普通に接していても家族や恋人には気に入らないことがあるとすぐに怒るという人もいます。

すぐ怒る人は、素直な自分を受け入れて欲しいという甘えから、家族や恋人に対してすぐに怒る心理があります。しかし、すぐ怒る人はたとえ家族や恋人であっても距離を置かれてしまうので、結果的に後悔し、ますますストレスを抱え込むことになってしまいます。

すぐ怒る人の性格の特徴は?


すぐ怒る人の性格の特徴としては、自己顕示欲の強さやプライドの高さが挙げられます。こうした人は自分の思うように物事が進まなくなると、自分の考えが阻害されているように感じ、強気な態度になったり、怒って無理矢理にでも自分の主張を通そうとします。

すぐ怒る人は自己中心的で、独占欲や支配欲も強く、全てを自分の思い通りにしたいと考えている節があります。周りの人からしてみれば厄介な人間として見られており、距離を置かれやすい性格であるといえます。

すぐ怒る人は劣等感がある


すぐ怒る人の性格の特徴を考えると、すぐ怒る人はとても気が強い人のように見えるかもしれませんが、実はすぐ怒る人は劣等感を持っています。

すぐ怒る人は何らかの劣等感を抱えており、自分自身の現状に満足できていない状態です。そして、物事が思うように進まないことや、すぐ怒ってしまう自分に対しての不甲斐なさを抱えています。

すぐ怒る人は次第に周りから人が離れていくので、その度に「自分は何をしているんだろう」と後悔し、自分自身に怒りを抱えるという悪循環に陥っていることもあります。

幼少期の家庭環境で両親からの愛情不足、虐待を受けて育った場合、本来得られるはずだった愛情や安心感を子供のときに十分に得ることができず、安心感というものを知る機会がなかったため、大人になっても常に不安感を抱えている場合があります。家庭環境が原因ですぐ怒る人の場合、周りの人から見下され、見捨てられることを恐れている心理があります。

自分の境遇や自分自身に劣等感を持っているために、必要以上に自分を尊大に見せようとして、すぐ怒る態度を見せたり、常にストレスを抱えていることから精神が不安定になっており、すぐ怒る、泣くといった感情の起伏の激しさを見せます。

甘やかされて育った人の中にも、すぐ怒るタイプの人は存在します。すぐ怒る人の中には、幼少期にすぐ怒ることでおもちゃを買ってもらえたり、お小遣いをもらえた経験をしていると、すぐ怒ることで自分の願いが叶うと思い込んでいる場合があります。

すぐ怒る人は病気?


女性の場合、すぐ怒るのは女性ホルモンの影響していることもあります。人間の脳ではセロトニンという精神を安定させる物質が分泌されますが、女性の場合はホルモンの増減によって、セロトニンの分泌量が変わってきます。そのためセロトニンの分泌量が低下していると、情緒不安定になりやすく、すぐ怒る態度になって現れる場合があります。

すぐ怒る人はうつ病・認知症の可能性も


うつ病の場合も、人によってはすぐ怒る性格に変わることがあります。特に老人性うつ病や認知症の場合は、その傾向が強いといわれます。老人性うつ病や認知症になると、今まで穏やかだった性格の人も怒りっぽくなり、文句を言ったり我がままを言ったりすることが増える場合があります。

鬱病の症状
・感情の起伏が激しい
・食欲が低下した、または増加した
・動機、めまいがする
・無気力になることが多い
・常に不安感がある
・注意力が低下して、仕事、家事などのミスが増える
・眠れない、目が覚める
・身だしなみに関心がなくなる
・イライラしやすい、すぐ怒るようになった

認知症の症状
・すぐ怒るようになった
・妄想、妄言が目立つ
・暴言や暴力を振るうようになる
・弄便をする
・徘徊が増える

今までもすぐ怒る人であれば元々の性格である傾向がありますが、元々穏やかな性格だったのに、最近は怒る態度が増えたときは、うつ病や認知症の可能性もあるので、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。

すぐ怒る人は脳の障害?


すぐ怒る人の原因は病気だけでなく、境界性人格障害やADHDといった障害の可能性もあります。

境界性人格障害とは人格障害の一種で、特に20代~30代に多い障害といわれます。感情の起伏が激しい、イライラしやすい、突発的な行動を取るといった症状が見られる場合は、境界性人格障害の可能性があります。

ADHDの場合は自分の感情をコントロールするのが難しく、情緒不安定な人に見られやすい特徴があります。ADHDの症状の中には自分の感情を爆発させてすぐ怒る人もいます。ADHDの症状には、時間や約束を守れない、集中力がない、落ち着きがない、同じことを繰り返すのが苦手といった症状が挙げられます。

すぐ怒る人への対処法は?


すぐ怒る人は無意識に相手を選んで怒りをぶつけています。明らかに理不尽な怒りをぶつけられた場合は、毅然とした態度を取ることも必要です。毅然とした態度とは、相手が怒っているということに反応を示さないということです。

すぐ怒る人は、怒りのエネルギーで相手を自分の思うようにしたいという心理があります。そのため、怒られたときに目を逸らしたり、慌てて謝ると、この人は怒れば自分の思い通りに動くと認識されてしまうため、怒っていることに反応を示さないことが大切です。相手が自分の思うような反応をしないと、怒っても思い通りにはならない人と思われるため、怒ることを次第に止めるようになっていきます。

怒ることで自分の存在をアピールしたいタイプの人の場合は、怒られても反応しない対策は同じですが、「○○さんの△△なところは尊敬しております」というように、ときにはすぐ怒る人の立場を尊重するような言葉を使うのも良いです。すぐ怒る人を尊重することで、すぐ怒る人のプライドや自尊心が満たされるため、怒られることが減る場合があります。

すぐ怒る人は心の不安定な人です


すぐ怒る人は、心に常に不安を抱えていることからストレスを抱えきれなくなり、怒りという形で発散している特徴があります。周りの人も怒りをぶつけられるのはストレスの原因になりますが、相手の性格を変えることは難しいので、怒りをぶつけられたときに反応しない、毅然とした態度を取るなど、怒りの受け止め方を変える練習をした方が、効率的にストレスを減らすことができます。

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